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MotoGP : 第14戦 アラゴン プレビュー

2012-09-28 00:25:14 | MotoGP WSB BSB JRR




MotoGP 2012 第14戦 アラゴンGP



■開催日:2012年9月28日(金)フリー走行、29日(土)予選、30日(日)決勝
■開催地:スペイン/モーターランド・ アラゴン



CIRCUIT DATA

■開設:2009年
■コース長:5.078km
■サーキットレコードラップ:1分49秒046(2011年:ケーシー・ストーナー)
■サーキットベストラップ:1分48秒451(2011年:ケーシー・スト―ナー)


■2011年のリザルト:

[MotoGP]

1. ケーシー・ストーナー Honda 42'17.427
2. ダニー・ペドロサ Honda +8.162
3. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +14.209
4. マルコ・シモンチェリ Honda +20.646
5. ベン・スピーズ Yamaha +27.739
6. アルバロ・バウティスタ Suzuki +30.373
7. ニッキー・ヘイデン Ducati +34.288
8. エクトール・バルベラ Ducati +37.305
9. カル・クラッチロー Yamaha +39.652
10. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +39.832
11. 青山 博一 Honda +39.997
12. ランディ・ド・ピュニエ Ducati +54.717
13. コーリン・エドワーズ Yamaha +58.430
RT. トニー・エリアス Honda 8 Laps
RT. ロリス・カピロッシ Ducati 8 Laps
RT. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 0 Lap
RT. カレル・アブラハム Ducati 0 Lap


[Moto2]

1. マルク・マルケス Suter 40'20.575
2. アンドレア・イアンノーネ Suter +2.466
3. シモーネ・コルシ FTR +2.574
4. アレックス・デ・アンジェリス Motobi +3.054
5. アレックス・エスパルガロ Pons Kalex +10.831
6. ブラッドリー・スミス Tech 3 +10.870
7. トーマス・ルティ Suter +11.005
8. ステファン・ブラドル Kalex +11.212
9. ドミニク・エガーター Suter +11.810
10. ミカ・カリオ Suter +11.939

24. 小山 知良 Suter +48.695
31. 高橋 裕紀 Moriwaki +1'31.402


[125cc]

1. ニコラス・テロール Aprilia 40'26.726
2. ヨハン・ザルコ Derbi +6.771
3. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia +18.929
4. エフレン・バスケス Derbi +27.472
5. ルイス・サロム Aprilia +27.469
6. ダニー・ケント Aprilia +27.750
7. サンドロ・コルテセ Aprilia +27.740
8. アルベルト・モンカヨ Aprilia +27.778
9. アドリアン・マーチン Aprilia +43.009
10. ジョナス・フォルガー Aprilia +49.090





■モーターランド・アラゴンの特徴

スペイン国内では年4回のグランプリが開催されているが、その開催地のひとつがアラゴン・サーキットである。2010年からカレンダーに加えられ、今回が3回目。場所は、バルセロナから西南に約260Kmに位置し、標高が300mの山間部にある。この周りに大きな町がなく、とても閑散とした場所にサーキットは作られた。
コースは、ティルケによるデザインだが、2輪にとってもエキサイティングなレイアウトとなっている。1周5.078Kmの反時計回りで、左:9、右:7の16のコーナーで構成され、アップダウンに富んでいる。3コーナー過ぎからは登りとなり、7コーナーを越えたところまでかなり登る。その後、前が見えないほどの下りとなり、8、9コーナーはラグナセカのコークスクリューに近い感覚で下りの切り替えしとなっている。
968mのバックストレートでの最高速度は、昨年に青山博一選手が、330.5km/hを記録している。





■パッシングポイント
1コーナー、5コーナー、10コーナー、11コーナーと最終コーナー。
下りのバックストレートから最終コーナー手前あたりが勝負どころとなりそう。



■タイヤとセッティング


フロント : ミディアム ・ エキストラハード
リア : ミディアム ・ ソフト(左右非対称)

ウェットタイヤ : ソフトスペック (オプション・ハード)


滑りやすい路面。
中低速コーナーの回り込んだコーナーが多く、ブレーキングも厳しい。
よって旋回性とエッジグリップが重要となる。
フロントにエキストラハードが用意されるのは、回り込んだコーナーが多く滑りやすい路面なので、タイヤスライドの発生で、摩耗が激しくなると予想される為。

マシン的には、素早い旋回性と素早くアクセルを開けられるセッティングが求められる。
前半の登りセクションと、その後の下りセクション、どこにセッティングの重点を置くかの見極めが難しくポイントとなるだろう。





スペイン・アラゴン州

モーターランド・アラゴンのあるアラゴン州は、スペインの北東部に位置し、北部はピレネー山脈とフランス国境に接している。
州都は、サラゴサ。






アラゴン州の世界遺産


アラゴンのムデハル様式の建築物 - 文化遺産。

イスラム文化の影響を受けたムデハル様式の建築物で、テルエルやサラゴサなどの10の建築物からなる。
ムデハル様式とは、イスラム文化の様式を取り入れた中世スペインの建築や装飾の様式で、12世紀から16世紀にアラゴンやカスティーリャで盛んになった。


テルエル - サンタ・マリア大聖堂の塔、屋根、ドーム
テルエル - サン・ペドロ教会と塔
テルエル - サン・マルティン教会と塔
テルエル - エル・サルバドル教会の塔
サラゴサ - アルハフェリア宮殿のムデハル様式の遺跡
サラゴサ - ラ・セオの後陣、礼拝堂(パロキエタ)、ドーム
サラゴサ - サン・パブロ教会の塔と教区教会
カラタユー - サンタ・マリア教会の後陣、回廊、塔
セルベラ・デ・ラ・カニャーダ - サンタ・テクラ教区教会
トベド - サンタ・マリア教会

ピレネー山脈のペルデュ山- 複合遺産。(フランスとの共同遺産)

モン・ペルデュは、フランスとスペインの国境に近い、ピレネー山脈のスペイン側斜面の山頂の名前。山頂の標高は3352mで、これはピレネー山脈の山としては三番目に高く、石灰質の山としてはヨーロッパ最高峰を誇る。
オルデサ渓谷、アニスクロ渓谷、ピネタ渓谷など、ヨーロッパで最も奥深い地を含んでいる。中腹の景観は何世紀にも渡る段々畑や牧畜生活によって蓄積されたものであり、この峻厳な環境に適応して暮らしてきた農牧民の生活文化を今に伝える貴重なものである。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 - 文化遺産

キリスト教の聖地であるスペイン、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路。おもにフランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を指す。
1000年以上の歴史を持つ聖地への道は、今も年間およそ10万人がフランスからピレネー山脈を越えてゆく。



■天気

     




■タイムスケジュール(日本時間)


2012. 9.28

Moto3 FP1 16:15 - 16:55
MotoGP FP1 17:10 - 17:55
Moto2 FP1 18:10 - 18:55

Moto3 FP2 20:15 - 20:55
MotoGP FP2 21:10 - 21:55
Moto2 FP2 22:10 - 22:55

2012. 9.29

Moto3 FP3 16:15 - 16:55
MotoGP FP3 17:10 - 17:55
Moto2 FP3 18:10 - 18:55

Moto3 QP 20:00 - 20:40
MotoGP QP 20:55 - 21:55
Moto2 QP 22:10 - 22:55

2012. 9.26

125cc WUP 15:40 - 16:00
Moto2 WUP 16:10 - 16:30
MotoGP WUP 16:40 - 17:00

125cc RAC 18:00
Moto2 RAC 19:15
MotoGP RAC 21:00

local time : GMT +2
日本との時差 : -7 summer time



■TVオンエア情報

G+SPORTS

予選

9月29日(土) 20:00~23:15(生放送)

10月2日(火) 12:00~15:00

決勝

9月30日(日) 17:45~22:30(生放送)

10月2日(火) 17:15~21:30

※放送日時、内容は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください




COMMENT



YAMAHA

ホルヘ・ロレンソ

「去年もおととしも、アラゴンではあまり良い成績を残すことができなかった。でも今年は、この間のテストでまた何かをつかむことができたので、これまで以上にいいレースができると信じている。僕らの走りを見に来てくれるスペインのファンのためにも、素晴らしいショーを演じられるよう頑張るよ」

ベン・スピース

「先日、このサーキットで行ったテストはとても順調だったんだ。だから、その時とおなじようなコンディションになってくれるといいんだけれど...。ベース・セッティングがしっかり仕上がっているので、ウイーク初日の朝から、すぐにでもペースを上げていきたい。前回のミサノは、ひとつも問題が起こらず順調にウイークを過ごすことができた。残りの5レースもずっとこのまま順調に運んでくれることを願うばかり。そうなれば、コースのなかでは常に100%の力を出し切れるよう、集中して臨むことができるだろう」

ウィルコ・ツェーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム監督)

「今までは、アラゴンは我々にとってあまり相性の良いコースではなかったが、今年こそはきっと力強い走りができると確信している。先日のテストではセッティングもうまくいったし、ペースもとても速かったので、ホルヘは初日から上位につくことができるだろう。今シーズンもあと残り5戦となり、これからはますます、ポイントをキープし、また少しでもリードを広げていくことが重要となる。そのためにも表彰台に上り、可能なら優勝を狙っていく」

マッシモ・メレガリ (ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター)

「先日、ここアラゴンでマシンテストを行い、とても大きな成果をおさめることができたので、自信を持ってこの大会を迎えている。ホルヘもベンも懸命にマシン・セッティングに取り組み、タイヤについても決勝距離での耐久性向上を目指してきた。タイトル争いにおいてはホルヘが好位置をキープしているが、まだ5戦を残しているので、ひとつのミスも許されないと考えている」

カル・クラッチロー

「このレースが重要。もし、ここで上手くやれれば、3連戦に自信を持って臨める。前戦のポジティブな面を引き出そう。理由は分からないけど、僕にとって難しいトラック。ここでテストができたけど、(キャンセルとなって)来られなかった」




HONDA

ダニ・ペドロサ

「アラゴンでは過去2年連続で2位と、まずまずいいレースができています。サーキットもすばらしく、とても楽しみです。アラゴンでは、今月の初めに2日間のテストを行い、すばらしい収穫を得ることができました。個人的には、スペインのファンの前でレースをすることを楽しみにしています。昨年同様に、たくさんの観客が来てくれたらうれしいですね。マシンは今とてもよく機能していますし、フィーリングもいいです。いつもと同じ気持ちでレースに挑み、うまく走れるようにモチベーションを上げて、またいいレースをしたいと思っています」

ジョナサン・レイ

「SBKとMotoGPで5週連続になります。アラゴンでは、数週間前にRC213Vをテストしていますので、ミサノのときよりも今回のレースの方が自信があります。マシンに対する信頼感も生まれ始めていますので、今回は、テストの続きができることを願っています。アラゴンはとても長いストレートがあってHondaのパワーに合っています。Repsol Honda Teamのみんなと働けることが本当に楽しみです。いいレースができることを願っています」

アルバロ・バウティスタ

「ミサノではドライコンディションで走れる時間が短かったですが、チームはすばらしい仕事をしてくれました。序盤は自分のリズムをつかむのに少し苦労しましたが、3位まで追い上げることができました。バレンティーノ・ロッシにアタックして2位に挑戦したかったのですが、フロントのフィーリングが100%ではなかったので、転倒のリスクを避け、確実に表彰台に上がりました。リザルトだけでなく、マシンの仕上がりに自信を持つことができたこともうれしいです。MotoGPでは初めての表彰台でしたので、今回は自信を持ってレースに挑むことができます。アラゴンは難しいサーキットですが、ベストを尽くします」

ステファン・ブラドル

「アラゴンでは、今月上旬に2日間のテストを行い、いいセットアップを見つけることができました。そのため、今大会はかなり自信があります。テストのアドバンテージを最大限利用できることを願っています。正直、アラゴンはあまり得意なサーキットではないので、今月上旬のテストは、参加してよかったと思います。ミサノでは、表彰台争いができましたし、集団の中で自分の走りを確認することができました。残り5戦となり、ここからはなるべく多くのポイントを獲得してトップ5で終えたいですね。そうなれば、僕やチームにとってすばらしい結果になると思います」




DUCATI

ヴァレンティーノ・ロッシ

「各レースはそれぞれ歴史があるけど、ミサノでの結果で士気を高めて、アラゴンに行く。ミサノとは特性が異なり、傾斜時のタイヤ消耗をマネージメントしなければいけないトラックだから、僕たちの進歩を検証できる最初の機会となる。レース後に試した新しいスイングアームをこのレベルを助けてくれるだろう。タイヤへの要求が低くなり、傾斜時のグリップをもたらしてくれるから、本当の進歩を確認できる。週末が楽しみだ」

ニッキー・ヘイデン

「アラゴンは楽しい。高低差とブラインドコーナーがあり、テクニカルだけど、パッシングポイントが多いからナイスだ。右手の状態と新しいシャーシを確認したい。テストではベターなフィーリングあった。アジャストが必要だけど、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか興味深い」




CRT クレイミング・ルール・チーム

ミケーレ・ピロ (サンカルロ・ホンダ・グレシーニ)(FTR + HONDA)

「ミサノでは今季2度目のトップ10フィニッシュを果たしましたし、とても自信を得ることができました。最高に楽しい週末でした。トップのCRTのライダーたちとのギャップを縮めることができましたし、今後は、彼らの前に出られる自信もつきました。アラゴンはとても好きなサーキットです。2年前、Moto2でGresini Racing Moto2からデビューしたのも、このサーキットなので、楽しみにしています」




Moto2

マルク・マルケス

「モーターランド・アラゴンは、昨年いいレースができました。とても快適に走ることができましたし、今年もそうなることを願っています。地元のファンの前で、いいレースができるようにがんばりたいです。このサーキットは、前半がとてもテクニカルで、コース終盤はとてもトリッキーです。コーナリングがうまくなければ、速く走れないサーキットだと思います。このサーキットは僕の地元に近いので、友人や家族やサポーターがたくさん来てくれると思います。最高の結果を出せるように全力を尽くしたいです」

ポル・エスパルガロ

「チャンピオンシップは厳しいですが、重要なことは、総合2位をキープすることだと思っています。ミサノではさらに20ポイント獲得することができました。そして、イアンノーネとルティに少し差をつけることができました。今週はホームレースになります。このサーキットは好きなので、ベストを尽くして25ポイントを獲得したいです」

アンドレア・イアンノーネ

「前回のサンマリノGPは表彰台に立てましたし、今週のアラゴンGPは、優勝できるようにがんばります。このサーキットでは、一昨年に優勝、昨年は2位になっているので、楽しみにしています。アラゴンは、コーナーのバリエーションが多く、そして長いストレートとのコンビネーションがいいですね。ここはプラクティスでいいセッティングを見つけることがとても重要になります。それがうまくいけば、レースでアタックできると思います」

中上貴晶

「アラゴンは初めて走るサーキットなので、すごく楽しみにしています。前回のサンマリノGPは、予選まではいい感じでしたが、それを決勝につなげることができませんでした。レースが赤旗中断にならなくても、最初のヒートはトップグループについていくのがやっとだったと思います。赤旗中断してからの第2ヒートは、スタートに失敗して、まるでいいところがありませんでした。その悔しさを今回はぶつけたいです。初めてのサーキットなので、天気がいいことを願っています」

高橋裕紀

「前戦サンマリノGPは、転倒してしまいましたが、今年になって初めてポイント圏内を走ることができました。予選も今季ベストの11番手でしたし、バイクさえちゃんとすれば、普通に走れることを見せられたと思います。今大会は、前回よりも、予選も決勝もいい走りができると思います」

小山知良

「前戦サンマリノGPからの出場で、今回が2戦目になりますが、月曜日にバルセロナに近いアルカラスで1日テストをすることができました。このテストでスッターのバイクに慣れることができましたし、セッティングの方向性も見つけることができました。アラゴンはスペイン選手権で走っていますので、コースは知っています。サンマリノよりは確実に上を走れる自信がありますし、まずはポイントを獲得したいですね」




Moto3

マーベリック・ビニャーレス

「チャンピオンシップは苦しい戦いになっています。ここから先は、自分が勝つことはもちろんのこと、ポイントリーダーのミスも願わなければならないかもしれません。アラゴンGPからは駆け引きなしで、とにかく勝ちだけを狙います。そして(サンドロ)コルテセを徹底的に追いつめられたらと思います。モーターランドはとても長いストレートがあるので、いいエンジンが必要になります。厳しい戦いになると思いますが、アラゴンは、とても好きなサーキットです。今週は表彰台の一番高いところへ戻りたいですね。ホームGPはモチベーションがとても上がりますし、ファンがすばらしい結果に向けて、きっと後押ししてくれるだろうと思っています」

ロマノ・フェナティ

「ホームサーキットのミサノで表彰台に上がることができて、とてもうれしかったです。金曜日の転倒のあとに処置してくれたメディカルスタッフに感謝しています。あれから10日が過ぎて体調は万全です。アラゴンはスペイン選手権でレースをしたことがあるので、うまく走れるだろうと思っています」

アレックス・リンス

「今大会は、とてもたくさんの人が僕の応援に来てくれるので、とても楽しみにしています。家族が住んでいる町もサーキットから近いので、家族のためにもいいレースをしたいと思っています。モーターランド・アラゴンは低速コーナーが少なく、レベルの高い走りが求められます。初めて走ったときはとても難しいサーキットでしたが、今は大好きになりました。前戦サンマリノで4位になっているのでモチベーションは上がっています」

藤井謙汰

「今大会を前にバルセロナに近いアルカラスで1日テストを行い、100周近く走ることができました。アラゴンは初めて走るサーキットですが、下見をした感じでは、かなりおもしろいサーキットだなという印象です。攻略するのは難しそうですが、日本GPに向けて、いい結果を残したいです」