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MotoGP : 第13戦 サンマリノ アフターザフラッグ

2012-09-18 00:04:18 | MotoGP WSB BSB JRR
GP DI SAN MARINO E RIVIERA DI RIMINI

Misano Adriatico



MotoGP 第13戦 サンマリノGP 決勝 アフター・ザ・フラッグ

■開催日:2012年9月16日(日)決勝
■開催地:イタリア/ミサノサーキット(4.226km)
■観客:4万5104人(3日間:7万2238人)
■周回数:27周(114.102 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:36度
■PP:ダニー・ペドロサ(1分33秒857/ホンダ)
■FL:ホルヘ・ロレンソ(1分34秒398/ヤマハ)





RIDERS COMMENT

MotoGP



ロレンソ、波乱のレースを独走で勝利!今季6勝目



1. ホルヘ・ロレンソ Yamaha 42'49.836

「昨日の予選も今日の朝のウォームアップも、ダニと非常に接近していて激しい戦いになった。ところが決勝では、ダニがバッドラックに見舞われてしまった。まずやり直しのスタート。その後、ヘクターに巻き込まれて転倒してしまったようだ。これは彼にとっては本当に不運なこと。オランダでは僕が、そして今日は彼がこのようなことになって、レースでは何が起こるかまったくわからない。僕らのほうは、僕の今日の成績を喜ぶべきだろう。ポイント争いでもアドバンテージを広げることができた。そして確かに、レース前よりも今のほうが気持ちがとても落ち着いているんだ!今回はドライ・セッションが1回しかなかったので、セッティングの時間が足りなかった。シャシー、制御関係、すべてのことをやり終えるのは誰にも不可能だったと思う。さらに今日は気温が高くなってグリップ感が不十分だった。第1コーナーでは僕も転倒しそうになったが、何とか持ちこたえたんだ」

2. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati + 4.398

「この2位は、沢山の面で大きな価値がある。ここはミサノ。僕の家からとても近いから、僕のホームグランプリで、沢山のファンが来てくれる。それに、このサーキットはマルコと呼ぶ。彼が僕を天国から助けてくれたのは確か。僕と彼の家族のために、とても喜んでいるだろう。それに、チームにとって、厳しい時期も信じ続けた全ての人たちにとっても、グレートなリザルトだ。ここはドゥカティのグランプリでもある。ボローニャのみんなは素晴らしい仕事をしてくれた。ドライでの表彰台は決定的にグレートなリザルトだ」

「本当に良いレースだった。非常に嬉しい。素晴らしい結果であり、このレースをシッチと彼の家族のパオロ、ロッセラ、マルティナに捧げたい。これまで僕を支えてくれた人々と、最高の仕事をしてくれたドゥカティコルセの面々に感謝の意を表したい。2シーズン連続で苦しい展開を強いられてきたからこそ、このような結果が必要だった。ドライでも一貫してハイペースを維持して、ロレンツォに水を明けられることもなかった。チーム全員が自らの仕事をやり遂げたからこそ、このリザルトに繋がった。新型フレームとスウィングアームの採用が功を奏して、ジオメトリーセットアップの自由度が高まった。フロントフィールも改善され、加速時のバランスも良くなったように感じられた。セットアップも良かったと思う。おかげで、終始安定したペースで走行できた。このまま作業を継続して、次のレースでも可能な限り最高の結果を出すことが重要になるだろう。」

3. アルバロ・バウティスタ Honda + 6.055

「表彰台に立てるのはいつだってうれしいです。しかし、今日はMotoGPで初めての表彰台なので、特にうれしかったです。なにより、今回は僕とチームにとって特別な週末でしたからね。マルコ(シモンチェリ)の栄誉をたたえた、彼の名を冠したサーキットでのレースでしたし、とてもいい仕事をすることができました。彼が今どこにいようとも、彼は間違いなく僕たちをプッシュしてくれたと思います。彼の手を肩に感じることができました。今日は特別な一日になりました。スタートでは転倒しそうになり、右のヒジで支えました。僕を信じてくれたすべての人たちのためにも、うれしい表彰台になりました。この特別な表彰台を彼らにもささげたいと思います」

4. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha + 6.058

「ホームレースだったのに、表彰台をほんの僅かの差で逃してしまったのはとても残念。僕はこのミサノで、何としても3位以内に入りたいと思っていたからね。フロントに問題があって、プラクティスのときのようなハードなブレーキングやコーナー進入ができず、レースは最初から難しい状況。その対処でラインを変更しなければならず、思うようにペースが上がらずバレンティーノをとらえることができなかったんだ。
 あとは、とにかくスムースに走ることだけを考えていたが、終盤になると少しずつフィーリングが良くなってきて、表彰台のチャンスも見えてきた。でも最終コーナーの立ち上がりではらんでしまい、結局はバウティスタを抜くことはできなかった。3位を逃したことは残念だけれど、ベストを尽くしたことは間違いないし、難しいレース展開のなかでも最後まで表彰台争いを展開することができたことは良かったと思う。マシンのフィーリングが良くなれば、次のアラゴンではまた表彰台に上ることができるはず」

5. ベン・スピーズ Yamaha + 7.543

「表彰台には届かなかったけれど、今回はようやく、普通のレースができた。それがうれしいんだ。ラップタイムでは表彰台ペースに届かない周回も何度かあったが、レース終盤はしっかり攻めていくことができたと思う。そのなかでもいくつか問題はあって、とくにフロントタイヤのフィーリングがあまり良くなかった。セッティングが完璧でなかったなかで難しい戦いになってしまったけれど、何とかうまく、最後まで走り切ることができた。これまでの8週間は大変なことばかりが続いたので、今日の5位は表彰台くらいにうれしいよ!」

6. ステファン・ブラドル Honda + 13.272

「2度のスタートがあり、奇妙なレースでした。最初からフロントタイヤのフィーリングがおかしく、周回するごとにどんどんひどくなっていきました。終盤には、なにかがおかしいんじゃないかと思いました。でも、走っているときは、なにが起きているの分かりませんでした。テクニシャンとデータをチェックしなければなりませんが、レースを終えて、ガレージに戻ってすぐに、フロントタイヤの空気圧がとても低いことが分かりました。これもあとで調べなくてはなりませんし、このような状況ではブレーキングでマシンを止めることができないのも当然で、ポジションを落としてしまいました。とてもフラストレーションがたまりました。いい形でしたし、初めてのMotoGP表彰台は間違いなく獲得できたと思います。ただ、ポジティブなことは多かったですし、集団についていく力は十分にあったと思います。アラゴンではベストを尽くしたいです。今回のレースはとても忙しかったので、チーム全体に感謝したいです。彼らはすばらしい仕事をしてくれました」

7. ニッキー・ヘイデン Ducati + 40.907

「今朝は右手の状態が思わしくなかったので、一時は欠場も考えたが、せっかくイタリアにいるのだから、少なくともチャレンジしようと思い直した。このサーキットはドラマが起こりやすいが、個人的にはクリーンに走ってフィニッシュすれば、それなりの結果が出ると思っていた。スタート以前から苦戦は覚悟していたが、カーボンブレーキとブリヂストンタイヤの組み合わせは、かなりの力でブレーキレバーを握りしめることを必要とする。途中、数ラップの間ペースを落として、右手の回復を待つこともあった。握力が戻っていないうえ、痛みも感じたが、どうにか7位で走り切ることができた。これをきっかけに、終盤戦はさらに良い結果を出したい。バレンティーノが表彰台に立てて良かった。フィリッポ、彼のスタッフ、チーム、ファクトリーの努力に報いる結果だ。」

8. ジョナサン・レア Honda + 43.162

「厳しいレースでした。とにかくリズムに乗って、それを維持しようとがんばりました。まだ限界まではほど遠いのですが、それでも現状のベストでした。何カ所かミスをしてはらんでしまいました。これはマシンに慣れていけばなくなると思います。今回は天候が不安定だったこともあり、それほど多く周回はできませんでしたが、決勝レースを走ったことで、大きく前進することができました。レース距離を走ることで、タイヤがどう消耗していくのか、燃料の減っていくときのフィーリングなど、テストでは簡単に学べないことがよく分かりました。ニッキーを追いかけていましたが、徐々にギャップが開いていきました。8位でフィニッシュできたのはよかったですが、前のマシンとのギャップには、少しフラストレーションがたまりました。しかし、全体的にはとてもよかったですし、次のアラゴンGPが楽しみです。Repsol Honda Teamのすべての人の努力とサポートに感謝したいです。そして、母国のすべてのファンにも感謝したいです」

9. ランディ・ド・ピュニエ ART + 1'09.627

10. ミケーレ・ピロ FTR + 1'13.605

「難しい週末が続いていましたが、やっといいレースをすることができました。そして、マルコがここに来ていることを、本当に感じることができるすばらしい週末でした。彼のホームサーキットに戻ってくることができて、とてもうれしいです。このような結果を、シーズンの終わりまでにもっと獲得できることを願っています。残念ながらレースはヨニー・ヘルナンデス(BQR)の後ろで、少しタイムをロスしてしまいました。でも、ランディ・デ・ピュニエ(ART)には、だいぶん近づくことができました。とにかく、僕とチームにとってうれしく、すばらしく感動的な一日となりました」

11. コーリン・エドワーズ Suter + 1'16.695

12. ヨニー・エルナンデス BQR + 1'19.073

13. ジェームズ・エリソン ART + 1'19.408

14. ダニーロ・ペトルッチ Ioda-Suter + 1 Lap

15. デビッド・サロム BQR + 1 Lap

RT. アレックス・エスパルガロ ART + 4 Laps

RT. カル・クラッチロー Yamaha + 23 Laps

「フロントロウだったのに最悪のスタートになってしまい、一気に順位を下げてしまった。実際にはシグナルを見落としたのではなくて、クラッチレバーを放しても、何も動きがなかったんだ。それが僕のミス。それでも5番手に留まったのはラッキーで、そのあとはアンドレアを追っていこうとしたが結局は届かなかった。4ラップ目には少し近づいた感じもしたけれど、今日の彼はブレーキングが素晴らしく、その一方で僕のほうは満タン時に、ブレーキングがうまくいかなかった。
 その次のラップの第1コーナーで抜こうとしたが、コーナー中盤に差し掛かったところでフロントから転倒。左脚を打ったので怪我をしたと思ったけれど、すぐに感覚が戻ったのでレースに復帰した。ところが右側のハンドルバーがひどく曲がっていてスロットルが動かなくなってしまっていた。それでリタイアを決めた。見えかけていた表彰台の可能性を失ってしまい、とても悔しかったよ。ポイント争いでは、ロッシとブラドルが追い上げてきた。だから次のアラゴンでは、しっかりコースに戻ってランキング5位をキープしなければならない」

RT. マティア・パッシーニ ART + 26 Laps

RT. エクトール・バルベラ Ducati 0 Lap

「残念。トラックに戻るのが待ち切れなかったけど、僕のアバンチュールは、あまりにも早く終わってしまった。ダニを追いかけたとき、ブレーキポイントを失ってしまい、ブレーキングが遅くなってしまった。バイクを何とか止めようとしたけど、フロントのグリップを失ってしまった。とてもがっかり。それ以上にダニを巻き込んでしまった。唯一、起こしたくなかったこと。彼は僕のミスで転んでしまった。彼に謝った。週末懸命に働いてくれたチームにも謝った」

RT. ダニー・ペドロサ Honda 0 Lap

「混乱したレースでした。たくさんのことが同時に起こり、レース進行もクリアではなく、なにがなんだかよく分かりませんでした。スタートまであと1分なのか3分なのか、タイヤウオーマーを使っていいのかどうかも分かりませんでした。また、周回についても26周または27周という、違う情報が入りました。そして突然、レーススタートまで1分と知らされました。ボードのサインはなにもありませんでしたし、メカニックは準備に追われました。彼らがウオーマーをフロントホイールから外そうとしたら、なぜかロックしてしまい、ロックを外そうとしましたが、それができませんでした。スタート1分前になり、彼らはそれ以上、マシンに触れることができませんでした。そのため、僕はグリッドの後方に移動されました。とにかく集中力を維持して、1周目にミスをしないように、クリアなオーバーテイクをしようとしました。6コーナーで8番手か9番手だったときに、バルベラが後ろから当たってきて、それですべてが終わりました。今だから簡単に言えることかもしれませんが、グリッド最後尾からのスタートでも、このレースでは優勝できたかもしれないと思いますし、非常にがっかりしています。これでチャンピオンシップでは非常に難しくなりました。しかし、これまで通りがんばりたいと思っています。ここまで、できることはすべてやってきました。マシンはうまく機能していますし、僕もうまく乗っています。ですから、まだ終わったわけではないですし、5戦残っています。ベストを尽くしていきたいです」

RT. カレル・アブラハム Ducati 0 Lap



ポイントスタンディング(ライダー)

1. ホルヘ・ロレンソ Yamaha 270
2. ダニー・ペドロサ Honda 232
3. ケーシー・ストーナー Honda 186
4. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha 163
5. カル・クラッチロー Yamaha 122
6. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati 120
7. アルバロ・バウティスタ Honda 118
8. ステファン・ブラドル Honda 115
9. ニッキー・ヘイデン Ducati 93
10. ベン・スピーズ Yamaha 77
11. エクトール・バルベラ Ducati 60
12. ランディ・ド・ピュニエ ART 48
13. アレックス・エスパルガロ ART 45
14. カレル・アブラハム Ducati 25
15. ヨニー・エルナンデス BQR 25
16. ミケーレ・ピロ FTR 24
17. コーリン・エドワーズ Suter 22
18. ジェームズ・エリソン ART 17
19. マティア・パッシーニ ART 13
20. ダニーロ・ペトルッチ Ioda-Suter 11
21. イヴァン・シルバ BQR 11
22. トニー・エリアス Ducati 10
23. ジョナサン・レア Honda 8
24. スティーブ・ラップ APR 2
25. デビッド・サロム BQR 1

ポイントスタンディング(コンストラクター)

1. HONDA 287
2. YAMAHA 286
3. DUCATI 144
4. ART 69
5. BQR 28
6. FTR 24
7. SUTER 22
8. IODA 9
9. IODA-SUTER 2
10. APR 2
11. BQR-FTR 2

ポイントスタンディング(チーム)

1. REPSOL HONDA TEAM 426
2. YAMAHA FACTORY RACING 347
3. MONSTER YAMAHA TECH 3 285
4. DUCATI TEAM 213
5. SAN CARLO HONDA GRESINI 142
6. LCR HONDA MOTOGP 115
7. POWER ELECTRONICS ASPAR 93
8. PRAMAC RACING TEAM 70
9. AVINTIA BLUSENS 37
10. CARDION AB MOTORACING 25
11. NGM MOBILE FORWARD RACING 22
12. PAUL BIRD MOTORSPORT 17
13. SPEED MASTER 13
14. CAME IODARACING PROJECT 11




Moto2クラス



マルク・マルケスが3連勝、今季7勝目



1. マルク・マルケス Suter 23'11.278

「最終的に勝てて、とてもうれしいです。前に出られるだろうとは思っていましたが、ウオームアップでは、あまりフィーリングがよくなく、決勝でも十分なペースがありませんでした。タイヤが最後まで持つかどうか分かりませんでしたし、もう少しで転倒しそうになったこともあり、集中するのが大変でした。そのとき、ポル(エスパルガロ)とティト(エステべ・ラバト)にパスされ、3人目のライダーも近づいてきました。14周という短いレースでしたので、落ち着いて走るのは難しい状況でした。そして、あの緊迫した最終ラップに突入しました。とにかくトップに出ようと、全力を尽くしました。ようやくポルに追いついてパスしましたが、ファンにとっては、見ていて面白いバトルだったのではないかと思います。今回は、勝てて本当にうれしかったです」

2. ポル・エスパルガロ Kalex + 0.359

「優勝争いをしての2位でしたので、素直には喜べません。でも、今日はたくさんのポイントを獲得できましたし、チャンピオンシップでも2位をキープしたので、それはよかったと思います。マルク(マルケス)を次のレースで負かせられるようにがんばりたいです。今日の最終ラップはファンにとっては面白かったと思います。でも、僕にとっては残念な結果となりました。マルクはブレーキングがとてもうまく、とてもアグレッシブでした」

3. アンドレア・イアンノーネ Speed Up + 1.634

「とても難しいレースで、最初から逃げきろうとしました。なぜなら、最初のスタートのあと、ギアボックスのセッティングが完全じゃないことが分かりましたし、エスパルガロとマルケスについていくのは大変だったからです。赤旗中断になってからの第2レースでは、とにかく逃げられるだけ逃げようとしました。しかし、マルクとポルが僕に追い付いてきて、アドバンテージがなくなりました。再び表彰台に上がることができました。これはポジティブな結果ですし、アラゴンでも、いい週末になることを願っています」

4. ミカ・カリオ Kalex + 5.078
5. エステベ・ラバト Kalex + 5.246
6. ドミニク・エガーター Suter + 5.570
7. スコット・レディング Kalex + 6.364
8. ブラッドリー・スミス Tech 3 + 6.853
9. トーマス・ルティ Suter + 7.480
10. ヨハン・ザルコ Motobi + 7.989


11. 中上 貴晶 Kalex + 8.560

「スタートは悪くなかったのですが、1コーナーの位置取りが悪くて順位を落としてしまいました。4番グリッドから、1周目に12番手まで順位を落としてしまい、それがすべてでした。そのあとのタイムは、トップグループとほとんど変わりませんでしたし、スタートの失敗が本当に悔やまれます。赤旗中断になるまでの最初のパートは、スタートもうまくいって4番手につけられていました。あのまま走っていても、なかなかペースは上がらなかったと思いますし、厳しいレースに変わりはありませんが、もう一度やりたいという気持ちでした。本当に残念で、悔しいとしか言いようがありません」

12. フリアン・シモン Suter + 11.509
13. アレックス・デ・アンジェリス FTR + 18.329
14. クラウディオ・コルチ Kalex + 18.342
15. ニコラス・テロール Suter + 18.568
16. ジョルディ・トーレス Suter + 18.687
17. アクセル・ポンス Kalex + 18.862
18. マイク・ディ・メッリオ Kalex + 25.645
19. ラタバー・ウィライロー Suter + 30.003
20. アンソニー・ウェスト Speed Up + 32.439


21. 小山 知良 Suter + 33.121

「初めてのレースとしては、悪くなかったと思います。初日と2日目午前中のウエットは、マシンに慣れるためにとても役立ちました。しかし、午後の予選、そして日曜日の決勝とドライコンディションになり、さすがに、初めてのマシンの限界をつかむのが大変でした。まだまだ限界には程遠いですし、ブレーキングでマシンが暴れるのをなんとかしなければ、限界にはたどりつけないですね。次戦アラゴンの前にスペインで一日テストがあるので、そのときに、この問題を解消したいと思っています」

22. マルセル・シュロッター Bimota + 33.258
23. アレッサンドロ・アンドレオッズィ Speed Up + 33.532
24. マルコ・コランドリア FTR + 47.303


RT. 高橋 裕紀 FTR + 6 Laps

「今回は日本から戸井田剛メカニックに応援に来ていただいたのですが、予想以上にいい状態になり、フリー、予選と今季ベストポジションを獲得できました。決勝も、今までとは明らかに違う集団の中でレースを戦うことができました。今回は赤旗中断になり、26周のレースが14周に短縮されて再開されました。ポイントが獲得できると思ったのですが、(シモーネ)コルシの転倒に巻き込まれて転んでしまいました。次戦アラゴンが本当に楽しみです」

RT. シモーネ・コルシ FTR + 6 Laps
RT. ザビエル・シメオン Tech 3 + 8 Laps
RT. エレナ・ローゼル Speed Up + 13 Laps
RT. ジーノ・レア Suter + 0 Lap
RT. スティーブン・オデンダール AJR + 0 Lap




ポイントスタンディング(ライダー)

1. マルク・マルケス Suter 238
2. ポル・エスパルガロ Kalex 185
3. アンドレア・イアンノーネ Speed Up 165
4. トーマス・ルティ Suter 161
5. スコット・レディング Kalex 115
6. ミカ・カリオ Kalex 110
7. ブラッドリー・スミス Tech 3 85
8. エステベ・ラバト Kalex 73
9. ドミニク・エガーター Suter 73
10. クラウディオ・コルチ Kalex 67
11. ヨハン・ザルコ Motobi 66
12. アレックス・デ・アンジェリス FTR 61
13. シモーネ・コルシ FTR 59
14. フリアン・シモン Suter 42
15. 中上 貴晶 Kalex 41
16. トニー・エリアス Suter 34
17. ランディ・クルメンナッハー Kalex 24
18. ザビエル・シメオン Tech 3 17
19. ニコラス・テロール Suter 16
20. アンソニー・ウェスト Speed Up 11
21. マイク・ディ・メッリオ Speed Up 10
22. マックス・ノイキルヒナー Kalex 8
23. ラタバー・ウィライロー Suter 8
24. リカルド・カルダス AJR 6
25. ジョルディ・トーレス Suter 3
26. アクセル・ポンス Kalex 1
27. ジーノ・レア Moriwaki 1

ポイントスタンディング(コンストラクター)

1. SUTER 272
2. KALEX 231
3. SPEED UP 165
4. TECH 3 85
5. FTR 79
6. MOTOBI 66
7. MORIWAKI 10
8. AJR 6




Moto3クラス



コルテセ、今季3勝目を飾る



1. サンドロ・コルテセ KTM 40'22.100

2. ルイス・サロム Kalex KTM + 0.467

3. ロマノ・フェナティ FTR Honda + 0.937

「地元で優勝しようと全力を尽くしました。しかし、今日の表彰台は、優勝と同じくらいうれしいです。なぜなら、レース終盤はタイヤがかなり消耗していましたし、3位になるためにリンスとビニャーレスのバトルを利用することができたからです。この結果にはとても満足しています。金曜日の転倒のあと、とてもよくサポートしてくれたメディカルスタッフに感謝したいです。次はアラゴンGP。スペイン選手権でレースをしたことがありますし、とても好きなサーキットです。チャンピオンシップで4位になるために全力を尽くします」

4. アレックス・リンス Suter Honda + 0.974

「かなり大変なレースでした。グリッド後方からスタートしましたが、トップグループに追い付くことができました。マシンは快適でしたし、いいペースで走れました。でも、残り5周でコルテセが離れてしまい、ついていくことができませんでした。全体的には満足しています。マーベリック(ビニャーレス)とのバトルはクリーンだったと思いますが、彼とチームには謝罪しました」

5. マーヴェリック・ビニャーレス FTR Honda + 1.145

「いいスタートが切れましたが、序盤のコーナーで引っ掛かり、ポジションを落としてしまいました。そこから再び集中して、落ち着いて追い上げることにしました。最終ラップには2番手まで追い上げることができました。優勝のチャンスもありましたし、ストレートでギャップを縮められると思いましたが、無理でした。バックストレートだけで0.5秒をロスしていました。でも、全力を尽くしましたし、レースでは追い上げられたのでうれしいです。100%の力を出して戦えたと思います」

6. ジョナス・フォルガー Kalex KTM + 1.180
7. エフレン・バスケス FTR Honda + 1.315
8. ニッコロ・アントネッリ FTR Honda + 3.983
9. ミゲール・オリベイラ Suter Honda + 4.376
10. アーサー・シシス KTM + 10.872
11. ザルファミ・カイルディン KTM + 14.499
12. ダニー・ケント KTM + 14.604
13. エクトール・ファウベル Kalex KTM + 14.880
14. アルベルト・モンカヨ FTR Honda + 21.011
15. ヤクブ・コーンフェイル FTR Honda + 21.062
16. ブラッド・ビンダー Kalex KTM + 21.777
17. アレッサンドロ・トヌッチ FTR Honda + 24.493
18. トニー・フィンスターブッシュ Honda + 59.383
19. ミロスラフ・ポポフ Mahindra + 59.685
20. ミケーレ・ルベン・リナルディ Honda + 59.841
21. ルイージ・マルシアーノ Ioda + 1'19.973


22. 藤井 謙汰 TSR Honda + 1'22.961

「予選からもっと速いペースで走れていれば、ポイントを確実にとれるレースだったなと思います。日本でテストしてきたことを、しっかり反映させられなかったことが、次のレースに向けての課題になりました。アラゴンまでに一日、スペインでテストができますので、そこでしっかりテストをして、次に向けて進めていきたいと思います」

23. ジェソップ・ロドリゲス FTR Honda + 1'23.080
24. ステファノ・バルトリーニ Honda + 2 Laps


RT. ニクラス・アジョ KTM + 2 Laps
RT. アレックス・マルケス Suter Honda + 19 Laps
RT. ルイ・ロッシ FTR Honda + 20 Laps
RT. アルマンド・ポントーネ Ioda + 20 Laps
RT. ジュリアン・ペドーネ Suter Honda + 20 Laps
RT. ジャック・ミラー Honda + 21 Laps
RT. ジャスパー・イウェマ FGR Honda + 22 Laps
RT. ケビン・カリア Honda + 0 Lap
RT. アラン・ティーチャー TSR Honda + 0 Lap
RT. ダニー・ウェッブ Mahindra 0 Lap




ポイントスタンディング(ライダー)

1. サンドロ・コルテセ KTM 225
2. マーヴェリック・ビニャーレス FTR Honda 179
3. ルイス・サロム Kalex KTM 169
4. ロマノ・フェナティ FTR Honda 120
5. アレックス・リンス Suter Honda 96
6. アレックス・マスボー Honda 81
7. ザルファミ・カイルディン KTM 81
8. ダニー・ケント KTM 70
9. ミゲール・オリベイラ Suter Honda 66
10. ニッコロ・アントネッリ FTR Honda 63
11. ルイ・ロッシ FTR Honda 59
12. エフレン・バスケス FTR Honda 59
13. ジョナス・フォルガー Kalex KTM 56
14. ヤクブ・コーンフェイル FTR Honda 53
15. エクトール・ファウベル Kalex KTM 52
16. アーサー・シシス KTM 51
17. アルベルト・モンカヨ FTR Honda 49
18. アラン・ティーチャー TSR Honda 21
19. ニクラス・アジョ KTM 21
20. アレックス・マルケス Suter Honda 15
21. ジャック・ミラー Honda 14
22. アレッサンドロ・トヌッチ FTR Honda 14
23. イヴァン・モレノ FTR Honda 10
24. ジャスパー・イウェマ FGR Honda 9
25. ルカ・グレンヴァルド Honda 8
26. ジュリアン・ペドーネ Suter Honda 7
27. トニー・フィンスターブッシュ Honda 7
28. アドリアン・マーチン FTR Honda 6
29. ブラッド・ビンダー Kalex KTM 5
30. マルセル・シュロッター Mahindra 4
31. ケビン・ハーヌス Honda 3
32. イサック・ビニャーレス FTR Honda 2
33. ケビン・カリア Honda 2
34. ジョン・マクフィー KRP Honda 1
35. ミケーレ・ルベン・リナルディ Honda 1
36. シモーネ・グロツキー Suter Honda 1

ポイントスタンディング(コンストラクター)

1. FTR HONDA 246
2. KTM 226
3. KALEX KTM 203
4. SUTER HONDA 128
5. HONDA 84
6. TSR HONDA 21
7. FGR HONDA 9
8. IODA 5
9. MAHINDRA 4
10. KRP HONDA 1
11. ORAL 1




監督



ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリーチーム・マネジャー)

「非常に見ごたえあるレース。そしてとても重要な勝利となった。もちろん、ダニに対しては気の毒に思う。全18戦をまったく問題なく走り切れるとしたら非常に素晴らしいが、それは不可能なことなのだ。我々のほうは今、あと5レースを残して38ポイントのリード。これからも最後まで気を抜かず、プレッシャーをかけ続けていかなければならない」

マッシモ・メレガリ (ヤマハ・ファクトリーチーム・ディレクター)

「ホルヘの優勝は見事だった。しかもそれを、ヤマハのスペシャル・イベントの一環である‘レース・ブルー'のカラーリングで成し遂げたのはとても良かった。ダニのほうは残念なことに、アッセンでの我々と同様のことが起こってしまった。チャンピオン争いでは我々が有利な位置に立っているが、ここから最後まで、安定性をキープして走り切らなければならない。ベンのほうは残念ながら、フロントタイヤのフィーリングがつかめず、なかなかポジションが上がらなかった。でも難しかったこのレースウイークを振り返れば、5位は決して悪くない。そして正しい方向へと進んでいることも間違いない」

エルベ・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)

「カルが序盤で転倒してしまったことは、非常に残念だった。これで表彰台獲得のチャンスを失ってしまったからだ。3位以内に入るだけのペースを明らかに持っていたのに、こんなに早々にリタイアすることになってしまうとは...。昨日の予選も絶好調で、今回もフロントロウを獲得。ブルノに続いて表彰台に上れると確信していただけに悔しい結果だ。アンドレアのほうも、ほんのわずかの差で表彰台を逃すことになり残念だ。マシンのフィーリングが思うようにつかめず厳しい状況だったが、そのなかで見事な走りを見せて最後まで表彰台を争った。ブラドルをパスするまでに時間をかけすぎてしまったため、バウティスタをとらえるチャンスを逃してしまったのだろう。このようなタイトなコースでのオーバーテイクは非常に難しいことだが、アンドレアはモンスター・ヤマハ・テック3チームにもうひとつ表彰台をもたらすためにベストを尽くしてくれた。写真判定の結果、ほんのわずかなアドバンテージがアルバロのほうにあった。だから次の同じようなシチュエーションでは、きっと我々のほうが前に来るだろう。最後に一言、チャンピオン争いのために非常に重要な優勝を果たしたヤマハとホルヘに祝福を贈りたい」

中本修平 (Repsol Honda Team チーム代表)

「再スタートの進行の中で、ダニのフロントブレーキがスタックして動かなくなりました。データからはブレーキに問題はなく、今、原因を調べています。とにかく、不運のレースだったとしか言いようがなく、我々としても本当に残念な結果でした。ジョニーは、初めてのレースということでタイムが安定せず、苦労していたようです。次のアラゴンGPでは、もう少し、ポテンシャルを引き出せると期待しています」

ヴィットリアーノ・グアレスキ (Ducati MotoGP Team Manager)

「2週間前のテストも、今週末のセットアップもうまく行ったことが本当に嬉しい。おかげでバレンティーノをあのポジションに押し上げられた。バレンティーノもドライで本来の力を発揮してくれた。最後まで力強く走行して、2位という結果をもたらした。新型フレームには相応の自信はあったものの、やはり実戦で戦ってみるまでは確かなことは言えない。今日は私達の自信を裏付ける結果が出た。ニッキーは、現時点でベストのパフォーマンスだったと思う。ケガがまだ完治しておらず、痛み止めの注射を打ってレースに臨んだ。ケガから4週間でこの場に戻ったことに大きな意味がある。明日の彼の様子を見て、バレンティーノと一緒にテストに参加するか否かを決めようと思っている。」




ブリジストン



二見恭太 (ブリヂストン モータースポーツ推進部長)

「圧倒的な優勢で今季6勝目したホルヘとヤマハの皆様に、お祝いを申し上げます。今日のレースは、表彰台を獲得した3選手すべてが素晴らしい走りでした。バレンティーノの、ドライコンディションでのドゥカティ自己ベスト記録となった2位表彰台は、イタリアのファンにとってもうれしいリザルトだったと思います。また、アルバロの3位獲得は、サンカルロ・ホンダ・グレシーニチームのホームGPであり、しかも昨年まで同チームに所属した故マルコ・シモンチェッリ選手の名を冠したこのサーキットでの表彰台です。チームと故人に対して、最高のプレゼントになりました。ブリヂストンのMotoGP100勝目を、このような印象的なレースとして飾ることができたのは喜ばしいかぎりです。2002年に最高峰への挑戦を開始して以来、我々を支え続けてくださった全チームと全選手、DORNA、IRTA、FIM、そしてすべてのMotoGPファンの皆様に、心からの御礼を申し上げます」

東雅雄 (モーターサイクルレースタイヤ開発部チーフエンジニア)

「今日の路面コンディションは、夜半の雨もなく気温も昨日より上昇して、このレースウィークで最も良い状態になりました。決勝レースでは、全選手がフロント用に硬めコンパウンド、リア用には柔らかめコンパウンドというタイヤの組み合わせでグリッドにつきました。似たような天候だった昨日の予選でもこの組み合わせが広く採用されていたため、これは当然の選択といってもいいでしょう。レースでのタイヤパフォーマンスは、プロトタイプ勢とCRTの双方とも、柔らかめコンパウンドのリアタイヤが全周回を通じて安定したグリップレベルを維持し、硬めコンパウンドのフロントタイヤと良い相性を発揮したといえるでしょう」