MotoGPオフィシャルテスト2日目は、ケーシー・ストーナーがトップタイムをマークした。
初日は背中の痛みによりテストをキャンセルしていたストーナーは、29ラップを走行し、唯一の0秒台に入る2分00秒895のトップタイムで2日目を制した。
2番手は、新型マシンとの相性の良さを感じさせるベン・スピーズで、トップとの差は0.157秒だった。
初日トップのホルヘ・ロレンソは、0.173秒差の3番手タイム。
ダニー・ペドロサが、0.613秒差の4番手。
カル・クラッチローが、0.670秒差の5番手。
6番手にドカティ勢トップとなるエクトール・バルベラが入った。
ヴァレンティーノ・ロッシは、0.991秒差の7番手だった。
ニッキー・ヘイデンは、痛みがあった為、無理をせず途中でテストを切り上げた。
CRT勢は、フォワード・レーシングのコーリン・エドワーズがトラブルを抱えながら、初日から2秒以上タイムを縮める4秒708差の15番手となった。
アビンティア・レーシングは、エンジントラブルで、テストプログラムを消化する事が出来なかった。
2012 Sepang MotoGP Test Day 2 Times
1. ケーシー・ストーナー AUS (レプソル・ホンダ) 2m 0.895s (Lap 19/29)
2. ベン・スピーズ USA (ヤマハ・ファクトリー・レーシング) 2m 1.052s (14/37)
3. ホルヘ・ロレンソ ESP (ヤマハ・ファクトリー・レーシング) 2m 1.068s (34/40)
4. ダニー・ペドロサ ESP (レプソル・ホンダ) 2m 1.508s (34/35)
5. カル・クラッチロー GBR (モンスター・ヤマハ・テック3) 2m 1.565s (32/42)
6. エクトール・バルベラ ESP (プラマック・レーシング) 2m 1.788s (50/50)
7. ヴァレンティーノ・ロッシ ITA (ドカティ・チーム) 2m 1.886s (30/44)
8. アルバロ・バウティスタ ESP (サンカルロ・ホンダ・グレシーニ) 2m 1.933s (45/46)
9. アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA (モンスター・ヤマハ・テック3) 2m 2.160s (37/42)
10. ニッキー・ヘイデン USA (ドカティ・チーム) 2m 2.354s (2/41)
11. ステファン・ブラドル GER (LCR・ホンダ) 2m 2.414s (9/41)
12. カレル・アブラハム CZE (カルディオンAB・モトレーシング) 2m 2.598s (52/66)
13. 中須賀 克行 JPN (ヤマハ・テストライダー) 2m 2.941s (24/40)
14. フランコ・バッタイーニ ITA (ドカティ・テストライダー) 2m 4.311s (29/38)
15. コーリン・エドワーズ USA (フォワード・レーシング) (Suter-BMW CRT) 2m 5.603s (30/37)
16. イヴァン・シルバ ESP (アヴィンティア・レーシング) (FTR-Kawasaki CRT) 2m 10.297s (8/16)
17. ジョルディ・トレース ESP (アヴィンティア・レーシング) (FTR-Kawasaki CRT) 2m 11.893s (2/2)
18. ロベルティーノ・ピエトリ VEN (アヴィンティア・レーシング) (FTR-Kawasaki CRT) 2m 12.546s (4/5)
初日のファステストタイム:
ホルヘ・ロレンソ ESP Factory Yamaha 2m 1.657s
Official Sepang MotoGP lap records:
ポールポジション:
ヴァレンティーノ・ロッシ ITA Yamaha 2m 0.518s (2009)
ファステスト・レースラップ:
ケーシー・ストーナー AUS Ducati 2m 2.108s (2007)
Fastest 2011 Sepang test time:
ケーシー・ストーナー AUS Honda 1m 59.665s (February 24)
コメント
1. ケーシー・ストーナー 2m 0.895s
「今日ようやく走ることができて最高だ。もっと周回したかったけど、すごく良かった。ニューシャーシを試すことに多くの時間を費やし、バレンシアで使用したシャーシと比較。良い方向性が見つかった。何処に向かって行きたいのかハッキリしている。
両方の組み合わせができれば完璧だけど、それは可能ではない。決断しなければいけない方向性を見つけることができて嬉しい。
午後にフロントのハードタイヤを使ったけど、チャタリングが出てから、その仕事をしないと。改善の余地はある。ブリヂストンの新しいタイヤを試す機会がなかった。明日試そう。」
2. ベン・スピーズ 2m1.052s
「午前はすごく良く、午後にトラックのペースがスローダウンしてからも本当に良かった。今日は少しバイクのバランスを調整し始め、グッドなベースとなる電子制御を探した。
バレンシアと比較して、正しい方向性に進んでいる。今、僕たちはここにいて、次のステップに向けて進んでいる。決定的に改善の余地があり、僕たちは全てと格闘していない。」
3. ホルヘ・ロレンソ 2m1.068s
「昨日より疲れたから、グッドなペースで終えることが難しかったけど、何とかやり遂げた。ビックな進歩は何もなかったけど、幾つかの細かいところが良くなった。
明日はビックステップを期待する。午前にラップタイムが良くなったけど、暑さが増したときに、速く走れたことはポジティブだ。」
4. ダニー・ペドロサ 2m1.508s
「朝一番から良い仕事を始めることができた。基本的には、コーナーの進入時における安定性を良くするため、ブレーキングとチャタリングの仕事をした。これが今の目標だ。
2タイプのシャーシを比較。1つを選ぶ前に仕事を続けなければいけない。テストはあと1日あるから、ショックと一緒に幾つかことを試してみる。タイヤ空気圧の変更が役立つが見てみよう。
今日はあまり続けて周回しなかったけど、今は最大限に試し、時にはボックスで過ごす時間が多くなる。ノーマルなこと。
ブリヂストンのニュータイヤはグッド。リアのハードタイヤを試したけど、あまりグリップがなく、ソフトはベターに機能する。レース距離でも持ち堪えそうだ。」
5. カル・クラッチロー 2m1.565s
6. エクトール・バルベラ 2m1.788s
7. ヴァレンティーノ・ロッシ 2m1.886s
「予定していた目標を達成したから、今日もポジティブな1日となった。セットアップの仕事を進めることができたから、2分01秒台で走れた。
その一方で、GP12はニューマシンだから、同時にテストに取り組む。これは通常なこと。細かいセットアップだけでなく、これからどの分野を完璧に仕上げる必要があるのか、バイクを理解しているところ。その分野は昨日確認した。加速と電子制御だ。その一方でフロントの進歩を確認した。
ホンダとヤマハは、1年前からバイクの仕事に取り組んでいる。僕たちは僅か2日前から。僕たちの仕事は大変困難であるけど、それは予想していたこと。明日は3日間全体の評価をすることができ、他と比較して僕たちのポジションがハッキリするから、重要な1日となる。トップから1秒以内に位置できれば、喜べるだろう。」
8. アルバロ・バウティスタ 2m1.933s
9. アンドレア・ドヴィツィオーゾ 2m2.160s
10. ニッキー・ヘイデン 2m2.354s
「最初にコースインしたときには、好感触があり、2ラップ目には昨日のタイムを更新したけど、肩の力を失い始め、ハードにプッシュできなかった。
ブレーキングには大きな問題はなかったけど、挙動が大きくなると、必要な力でバイクを抑えることができなくなった。状況が悪化し、転倒のリスクを背負って走りたくなかったから、ストップすることにした。時には状況に応じなければいけないけど、嬉しくない。
ドゥカティはニューマシンでグレートな仕事をした。見ただけ、それが解る。限界まで走りたい。変更により反応を見てみたい。明日は何度かコースインするつもりだ。」
11. ステファン・ブラドル 2m2.414s
12. カレル・アブラハム 2m2.598s
13. 中須賀 克行 2m2.941s
14. フランコ・バッタイーニ 2m4.311s
15. コーリン・エドワーズ 2m5.603s
16. イヴァン・シルバ 2m10.297s
17. ジョルディ・トレース 2m11.893s
18. ロベルティーノ・ピエトリ 2m12.546s