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MotoGP : 第14戦 アラゴン アフターザフラッグ

2011-09-19 10:35:15 | MotoGP WSB BSB JRR
GRAN PREMIO DE ARAGON

Alcaniz



MotoGP 第14戦 アラゴンGP アフター・ザ・フラッグ


■開催日:2011年9月18日(日)決勝 結果
■開催地:スペイン/モーターランド・ アラゴン(5.078km)
■天候:曇り
■コースコンディション:ドライ
■気温::19℃ ■路面温度:26℃
■観客:6万3267人(3日間10万3222人)
■PP:C・スト―ナー(1分48秒451/ホンダ)





RIDERS COMMENT

MotoGP



ストーナー、圧巻の今季8勝目

 MotoGPクラスの決勝レースは、気温19度、路面温度26度のドライコンディション。

 ポールポジションのストーナーが、オープニングラップからトップに立ち、誰にもその座を譲ることなく今季8勝目を飾った。1分49秒台の好タイムを安定して刻み続けたストーナーは、後続に絶対マージンを築き、完全にレースをコントロールし優勝。チャンピオンシップも44ポイント差と広げることに成功した。

 ペドロサは、単独走行となり、3戦連続の2位。地元レースで全力を尽くすも、トップから8秒差をつけられてのゴールとなった。

 ロレンソは、今季9回目の表彰台を獲得した。予選4番手からスタートしたロレンソは、序盤は5番手と今ひとつスピードに乗れなかったが、14周目にスピーズをパスし3位に浮上すると、そのままゴールした。

 シモンチェリは、予選6番手から9週目には3番手まで浮上。しかし、タイヤのグリップ低下から10週目にコースアウトし5番手まで落ちる。その後、スピーズを抜き返して4位でゴールした。

 予選3番手のスピーズは、ホールショットを奪うが、ストーナー、ペドロサにかわされ1周目は3位で通過。49秒台で走行し好調な走りを見せていたが、6周目あたりから著しいグリップ低下に見舞われペースを上げられず後退し、5位でゴールした。

 バウティスタ、ヘイデン、バルベラ、クラッチローが続き、ピットレーンスタートとなったロッシが10位でゴール。

 9番手のシングルグリッドからスタートした青山は、クラッチロー、ロッシとの9位争いを繰り広げ、最終週にグループトップに浮上するも接触し後退。結局、11位となった。

 最高峰クラスで通算100戦目を迎えたド・ピュニエは、オープニングラップでアブラハムの転倒を避けるためコースアウト。最下位から12位まで挽回しゴールした。

 エドワーズは、モトGP150戦目だったのだが、グリップ不足から後退。最下位の13位ゴールとなった。

 アブラハム、ドビチオーゾは、単独転倒しリタイア。
 カピロッシは、エリアスに追突し、共に転倒リタイアとなった。

 次戦は、日本グランプリ。10月2日決勝レースが開催される。





1. ケーシー・ストーナー Honda 42'17.427

「レースが始まるまでみんな天気を心配していました。朝のウオームアップが始まったころに風が出始めて、昨日までの天気とだいぶん違ってきました。天気がどうなるかわからないので、ハードタイヤも温めて、スタート前は準備していました。スタートはまずまずでしたが、少し左側に寄って、ダニに接触しないようにしました。でも、ベンがアウトからきて、僕は1コーナーで3番手か4番手になりました。でもそこから落ち着いて走ることができました。マシンは快適でしたし、今日はなるべく早く前に出たかったです。何があるか分からないし、だからがんばって前に出てギャップを作りたかったです。ダニが最初の数周ついてきましたが、少しずつギャップをつくることができました。そこからレースをコントロールして、みんなタイヤの温まりに苦戦していたと思います。マシンは最高でした。スライドしても気にならなかったです。チームのみんなに本当に感謝したいです。Repsol Hondaの100回目の優勝はとても特別です」

2. ダニー・ペドロサ Honda +8.162

「ケーシーの速さは、すでにプラクティスで見てきましたが、レースでもやはり速かったです。最初のセクターでコンマ数秒、ケーシーよりタイムが落ちていました。他の場所でギャップを取り戻したかったですが、それもできませんでした。レース後半はタイヤのグリップに苦しみ、スライドもしていました。ライディングそのものは楽しかったですが、今日はケーシーに離されて残念でした。それで今日は2位になろうと決めて、終盤はスピーズやホルヘとのギャップをコントロールして表彰台に立つことができました。3戦連続で2位というのは悪くはないですが、ここから先は優勝を狙っていきたいです」

3. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +14.209

「スタート直後からあまり調子が上がらず、順位を下げてしまったけれど、そのあとは何とか、少しずつリカバーしていくことができた。でも今回は表彰台がやっと。それ以上は無理だったんだ。だから最高の出来と言っていいと思うよ!リアまわりに自信がなくてダニを捉えることができなかった。残念だけれど、少なくとも去年は獲得できなかった表彰台を獲得したんだ。チャンピオン争いはまだ続いているので、そちらのほうが重要。次のもてぎに希望を繋ぐことができて良かったよ」

4. マルコ・シモンチェリ Honda +20.646

「結果には満足しています。今日のレースは最後まで歯を食いしばらなければいけませんでした。ミスがなかったとしても、表彰台には届かなかったと思います。ロレンソは僕よりも速かったので、不満はありません。いいスタートではなかったですが、すぐにリズムをつかんで3番手まで上がることができました。10周目くらいからタイヤのパフォーマンスが落ち、さらに5周走ったらもっと落ちました。でもスピースの方が僕よりもひどい状態だったので、4番手に戻ることができました」

5. ベン・スピーズ Yamaha +27.739

「スタートで前へ出たあとも、ケイシーやダニをずっと抑え続けられないことは初めからわかっていた。でも僕自身は序盤、とても好調で、4、5ラップ目に入ってからも4位以下との差は広がっていたんだ。その時点でとても気持ちよく乗れていたので、今日は表彰台を狙えると思っていたよ。ところが6ラップ目か7ラップ目にタイヤのグリップが急に下がり、その後もどんどん下降を続けていった。いつもなら一旦、急激に落ちたあと、また安定してくれるんだけれどね。だから今日はリアに自信が持てず、グリップもなくなってしまった。それまでとても好調で、マシンもとてもよく走ってくれていただけに悔しくてしかたがないよ」

6. アルバロ・バウティスタ Suzuki +30.373

「決勝は、プラクティスとはかなりコンディションが変わり、気温も低かった。地元のファンのみんなの前で良いレースがしたかったので、マシンもタイヤも最高のパフォーマンスを見せようと思い、スタートから思いきり行った。けれどスタートがあまり良くなく、第1コーナーで他のライダー達にラインを塞がれてしまい、レース初盤から思うように追い上げることができなかった。前を走っていたヘクター(バルべーラ)とニッキー(ヘイデン)を捉えてからは、ずっと3台で競り合いが続いたが、とうとう彼らの前に出て6位に上がった。けれどトップ5とはかなり距離があり、6位キープも依然として油断できない状況だったので、良い走りのリズムをつかめなかった。ラストの数ラップで後ろの2台にリードを広げてからは、安定してスムーズな走りができて、6位フィニッシュを確実にした。良い結果だと思うが、もし決勝が予選と同じコンディションだったら、ポディウムを狙ったレースができたと思う。この週末にしたすべての仕事に満足しているし、次のレースが楽しみだ。」

7. ニッキー・ヘイデン Ducati +34.288

「いいスタートが切れた。序盤もうまく走れたが、今日のレースはタイヤ摩耗が課題になるとわかっていたので、数周目以降は敢えてペースを落としてタイヤを温存した。それでも終盤はグリップを失い、コーナリング時に適切に荷重移動ができない状態になった。一部のセクションでは手応えを感じていたが、最終コーナーをクリアするたびに上位陣に水を開けられた。しばらく第2グループについて行けたが、最後までその状況を維持することはできなかった。バウティスタとはほぼ同じペースだったので、ファイナルラップで仕掛けたかったが、バルベラとの激しいバトルでお互いに消耗していたため、バウティスタを逃がしてしまった。上位陣といいファイトができると期待してアラゴン入りしたが、残念ながらそうはならなかった。GP11.1で完走してチェッカーを受けるのは今回が初めてだ。インディでは、一度ピットに入った後、ポイント獲得のために再スタートしたからね。今日のレースで今後に役立つデータが取れていると嬉しいよ。」

8. エクトール・バルベラ Ducati +37.305

「気温の低下で、バイクのパフォーマンスが大きく違ったから、状況に適応しなければいけなかった。今年一番のスタートを切って、レース中には一時6番手に位置した。ヘイデンとのバトルを展開している間に、アルバロが逃げてしまった。ヘイデンのピットボードが目に飛び込んできた。残り2ラップなのに、L1と表示されていたから、混乱してしまい、その隙に抜かれてしまった。抜き返したけど、今度は少しコースから飛び出してしまった。ドゥカティの最高位で終えることができず残念だけど、僕たちの仕事がレースで反映されている。成功のレースが続いているから、この調子を続けたい。」

9. カル・クラッチロー Yamaha +39.652

「今日のレース展開にはとても満足。だって、また10位以内に入ることができたし、グランプリでたくさんの成功をおさめてきたふたりの素晴らしいライダーとバトルができたのだからね。でもそう思うと、第1コーナーで順位を下げてしまったことが悔やまれる。あれさえなければバウティスタやヘイデンと戦っていたかもしれないよ。あの時はイン側の路面が汚れたところに入ってしまって、ブレーキをかけたらフロントがロック。危うく転倒してしまうところだったんだ。
 ストレートではスピードがやや足りなかったけれど、その分をコーナーで取り戻すことができたのはとても良かったと思う。何しろヤマハのマシンのコーナリング性能は抜群だからね。それでもバレンティーノやヒロシを抑え切るのは本当に大変だったよ。もしも最終ラップのストレートで彼らの後ろにいたとしたら、スリップストリームに入るのは難しかっただろうね。今回はとても多くのことを学ぶことができた。9位を獲得して今まで見たことがなかった景色が見えたし、僕よりずっと経験豊富なふたりに打ち勝つことができた。とくにバレンティーノとのバトルは素晴らしい経験になったので、今後に向けて大きな自信になったよ」


10. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +39.832

「非常に厳しいレースだったが、客観的に見て、これ以上の結果は望めなかったと思う。昨日の午前中、かなり使い古したタイヤでいい走りができていたので、レースでもそのセットアップを使った。残念ながら、レースではプラクティス以上にリアのスライドが激しかった。ニッキーのグループに追いつきかけたが、その時はすでにタイヤをほとんど使い果たした状態だった。もちろん、今のポジションはドゥカティ・モトGPチームが望む位置ではない。現在はフロントの熟成を進めている。現在のソリューションは、あくまで短期的な措置であり、最終仕様ではない。その一方で、長期的な視野に立ったソリューションが実質的なパフォーマンス向上に繋がって欲しいと思っている。ファクトリーがどのように考えるか、彼らの答えを待ちたい。まだ上位陣とは差がある。現在の最大の敵は時間だ。ただし、今後もレースを実戦開発の場と捉えて進歩を目指したい。」

11. 青山 博一 Honda +39.997

「スタートは悪くなかったのですが、エリアスに先行されてしまい、彼を抜くのに時間がかかってしまいました。そうこうしているうちにロッシとクラッチローに追いつかれ、この2人と中盤以降はすごいバトルになってしまいました。終盤、この2人を抜きましたが、クラッチローとクロスラインになってぶつかり、この2人に抜かれてしまいました。11位でしたが、次のもてぎに向けて、内容あるレースができたと思います。次のもてぎは、今年一番のレースをしたいですし、する自信もあります。ファンに喜んでもらえるようなレースにしたいです」

12. ランディ・ド・ピュニエ Ducati +54.717



13. コーリン・エドワーズ Yamaha +58.430

「150回目のモトGPは残念な形で終わってしまった。ここまで何とかマシンをうまく仕上げたいと頑張ってきたけれど、結局、最後まで自分のしっぽを追い回してしまった感じ。ストレートのスピードを補うためにもリアのグリップ向上を目指し、決勝ではまた荷重配分を変更。リアの荷重を増やしてみたけれど効果は上がらなかった。そして5ラップ目くらいから早くもグリップが落ち始めて、そのあとはペースをキープすることができなくなって、どんどん順位を下げてしまった。前回に続いて今回は非常に厳しい戦いになった。これからみんなで顔を付き合わせ、次のもてぎまでに何らかの解決策を見つけ出したい。そして本来あるべき、10位以内に戻りたいんだ」

- トニー・エリアス Honda 8 Laps

「転倒してしまいましたが、レース中ずっとがんばっていたので、今日のレースには満足しています。いいスタートが切れたし、序盤は前のグループについて行こうと一生懸命がんばりました。でも、今年のレースはいつもそうなのですが、次第にリアのトラクションが不足して、みんなに追い越されてしまいました。そして残り7周でロリスに当てられてしまいました。2人ともグラベルで転倒しました。でもこれはレースなので仕方ないし怒ってもいません。2人ともケガがなくてよかったです」

- ロリス・カピロッシ Ducati 8 Laps

「今言えることは少ない。転倒であの有名な右肩を打ってしまい、脱臼した。激痛に襲われ、鎮痛剤の効果がない。ミサノの後で、最低でも完走したかったけど、ものごとは他の方に向かってしまった。現状、日本GPへの参戦は分からない。治ることを願う。」

- アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 0 Lap

「最初の右高速コーナーで少しスライドしたときに、すべてのウエイトがフロントに行ってしまい、マシンをコントロールすることができなくなり転倒してしまいました。フロントタイヤがまだ温まっていなかったせいだと思います。一生懸命仕事をしてきたのに、1周目の2つ目のコーナーでレースを終えるのは本当に残念でした。今回は表彰台を狙えるペースがあったしチームもいい仕事をしてくれたので本当に残念です。ポイントを獲得することなくアラゴンを去ることになって残念。ダニに対して15ポイントのアドバンテージがあって3位をキープしていますが、これからは表彰台に戻っていい結果を残さなければなりません。昨年のシーズン終盤はいいレースができました。特に日本とマレーシアでは強かったので、このあとのGPでがんばりたいです」

- カレル・アブラハム Ducati 0 Lap

「スタートは、いつも大きな弱点だけど、今回はすごく上手く行った。転倒に関しては、あまり多くのことを言えない。全てがあっというまだった。幸運にも骨折はない。軽い脳震盪だけだった。シリアスなケガがなかったのは嬉しいけど、週末の終わり方にはがっかり。公式予選ではシーズンのベストの1つだったし、レースへの期待が膨らんだスタートだったけど、転んでしまった。次のレースに集中しないと。」



ポイントスタンディング(ライダー)

1. ケーシー・ストーナー HONDA 284
2. ホルヘ・ロレンソ YAMAHA 240
3. アンドレア・ドヴィツィオーゾ HONDA 185
4. ダニ・ペドロサ HONDA 170
5. ベン・スピーズ YAMAHA 146
6. ヴァレンティーノ・ロッシ DUCATI 139
7. ニッキー・ヘイデン DUCATI 114
8. マルコ・シモンチェリ HONDA 106
9. コーリン・エドワーズ YAMAHA 90
10. 青山 博一 HONDA 87
11. エクトール・バルベラ DUCATI 77
12. アルバロ・バウティスタ SUZUKI 67
13. カル・クラッチロー YAMAHA 52
14. カレル・アブラハム DUCATI 50
15. トニー・エリアス HONDA 47
16. ランディ・ド・ピュニエ DUCATI 33
17. ロリス・カピロッシ DUCATI 29
18. ジョン・ホプキンス SUZUKI 6
19. 秋吉 耕佑 HONDA 3


ポイントスタンディング(コンストラクター)

1. HONDA 330
2. YAMAHA 274
3. DUCATI 153
4. SUZUKI 73




Moto2クラス



マルク・マルケス、今季7勝目


 Moto2クラスの決勝レースは、気温19度、路面温度24度、ドライコンディション。

 ポールポジションのマルケスが、中盤に混戦を抜け出すと、一気に後続を引き離し、3戦連続7勝目を飾った。

 イアンノーネは、2位となり、2戦連続5度目の表彰台を獲得。
 コルシが、第2戦スペインGP以来となる3位表彰台を獲得。
 デ・アンジェリスは、2戦連続の4位。

 大混戦の5位争いは、アレックス・エスパルガロが、グループトップでゴール。
 スミス、ルティ、ブラドル、エジャーター、カリオがトップ10入りした。

 小山知良は、24位。
 高橋裕紀は、12周目に転倒。レース復帰し、31位でゴールした。

 チャンピオンシップは、ポイントリーダーのブラドルが8位の8ポイント獲得。マルケスは優勝で25ポイント獲得したことから、その差が6ポイント差に接近した。





1. マルク・マルケス Suter 40'20.575

「スペインのファンの期待に応えられてうれしいです。今日は風がとても強くて、最初はいい感触がありませんでした。始めはあまり強くプッシュしていなかったのですが、イアンノーネとコルシが追いついてきてからは、激しいバトルになりました。彼らはとても激しく、ときどき限界ギリギリのパッシングをしてきました。でもいい戦いだったと思います。終盤は、ペースを上げてアドバンテージを築くことができました。こうして優勝できて、チームとスッターに感謝したいです。新しいシャシーは本当によかったです。残りの4レースでも同じようにがんばりたいです」

2. アンドレア・イアンノーネ Suter +2.466

「すばらしいレースでした。マルクとすばらしいバトルができました。今日はリアのグリップに苦戦しました。特に高速のコーナーで苦戦しました。だからその分ブレーキングでがんばりました。でも何度もミスをしてしまいました。今回はいいセッティングを見つけるのに、ちょっと時間がかかってしまいましたが、こうして表彰台に立ててうれしいです。マルクにおめでとうと言いたいです。彼はチャンピオンシップへ向けてすばらしい走りをしています」

3. シモーネ・コルシ FTR +2.574

「おもしろいレースでした。今日は12番手スタートだったので、序盤は一生懸命攻めなければなりませんでした。幸い、順位を上げることができましたし、みんなとすばらしいバトルができました。ここ数戦は、レース終盤にリアのグリップに苦戦しています。それを直すために本当にがんばってきました。今日のマルクは終盤になっても速かったです。表彰台に戻れてうれしいです。今日の結果は、残りの4レースに向けて自信につながりました」

4. アレックス・デ・アンジェリス Motobi +3.054
5. アレックス・エスパルガロ Pons Kalex +10.831
6. ブラッドリー・スミス Tech 3 +10.870
7. トーマス・ルティ Suter +11.005


8. ステファン・ブラドル Kalex +11.212

「悪かった。天候により、リアタイヤのレスポンスが180度一転してしまい、バイクは不安定で、チャタリングが酷かった。変な音が聞こえて来て、すごく心配だった。レース序盤はすごく良かった。トップに位置できた。スタート前にセッティングを幾つか変更すると、快適さを感じたけど、リアが滑り始めると、優勝のオプションが無くなってしまった。ベストな週末ではなかった。」

9. ドミニク・エガーター Suter +11.810
10. ミカ・カリオ Suter +11.939
11. アンソニー・ウェスト MZ-RE Honda +12.108
12. マイク・ディ・メッリオ Tech 3 +12.114
13. マックス・ノイキルヒナー MZ-RE Honda +12.180
14. ポル・エスパルガロ FTR +12.908
15. スコット・レディング Suter +13.329
16. エステベ・ラバト FTR +13.875
17. フリアン・シモン Suter +13.954
18. ザビエル・シメオン Tech 3 +15.251
19. クラウディオ・コルチ Suter +18.470
20. ジョルディ・トレース Suter +20.128
21. ランディ・クルメンナッハー Kalex +38.974
22. アレックス・バルドリーニ Pons Kalex +39.072
23. ケニー・ノエス FTR +39.340



24. 小山 知良 Suter +48.695

「予選は30番手でしたが、追い上げのレースをしてポイントを獲得しようと思いました。しかし、6周目くらいからチャターが出て、ペースを上げられなくなってしまいました。今日は、どういう理由かわからりませんが、路面が汚れていて、小石が飛んできてすごく走りにくかったです。風が強かったせいでコースが汚れていたのかもしれません。風の影響で、昨日までよかったところで、今日はうまく走れなかったことも影響しました。次の日本GPもワイルドカードで出場するので、サンマリノとアラゴンの経験を生かしたいです」

25. リカルド・カルダス Moriwaki +48.843
26. サンティアゴ・エルナンデス FTR +1'02.670
27. セルジオ・ガデア Moriwaki +1'05.633
28. ホアン・オリベ FTR +1'06.619
29. ヴァレンティン・デビーズ FTR +1'11.832
30. ロベルティーノ・ピエトリ Suter +1'27.512



31. 高橋 裕紀 Moriwaki +1'31.402

「今回はモリワキのニューシャーシーを使いました。事前にバレンシアでテストして大会に挑みましたが、ポテンシャルの高さを感じました。今日は序盤になかなか前に出られず、それからがんばってポジションを上げていきました。しかし、セッティングが完ぺきではなかったので、コーナーの立ち上がりでうまくいかず、ちょっと遅れてしまいました。その遅れをブレーキングでカバーしようとして、フロントから転んでしまいました。再スタートしてチェッカーを受けましたが31位でした。結果は残念ですが、次の日本GPに向けていいデータを得ることができてよかったです」

32. マシェル・アル・ナイミ Moriwaki +1'33.725
33. エレナ・ローゼル Suter +1'36.548
- ミケーレ・ピロ Moriwaki 4 Laps
- ジュール・クルーゼル Suter 12 Laps
- ラタバー・ウィライロー FTR 12 Laps
- ラファエル・デ・ローサ Suter 12 Laps
- マティア・パッシーニ FTR 18 Laps






ポイントスタンディング(ライダー)

1. ステファン・ブラドル KALEX 221
2. マルク・マルケス SUTER 215
3. アンドレア・イアンノーネ SUTER 132
4. アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI 122
5. シモーネ・コルシ FTR 115
6. ブラッドリー・スミス TECH 3 112
7. トーマス・ルティ SUTER 105
8. 高橋裕紀 MORIWAKI 71
9. エステベ・ラバト FTR 67
10. アレックス・エスパルガロ PONS KALEX 65
11. フリアン・シモン SUTER 62
12. ドミニク・エージャーター SUTER 55
13. ランディ・クルメンナッハ KALEX 52
14. スコット・レディング SUTER 48
15. ポル・エスパルガロ FTR 45
16. ケナン・ソフォーグル SUTER 45
17. ミケーレ・ピロ MORIWAKI 45
18. ジュール・クルーゼル SUTER 35
19. マックス・ノイキルヒナー MZ-RE HONDA 35
20. ヨニー・ヘルナンデス FTR 33
21. マティア・パシーニ FTR 26
22. ミカ・カリオ SUTER 25
23. アンソニー・ウエスト MZ-RE HONDA 23
24. アレックス・バルドリーニ PONS KALEX 18
25. マイク・ディ・ミリオ TECH 3 12
26. ケブ・コフラン FTR 11
27. クラウディオ・コルティ SUTER 9
28. ザビエル・シメオン TECH 3 9
29. ラタパーク・ウィライロー FTR 4
30. リカル・カルダス MORIWAKI 2
31. アクセル・ポンス PONS KALEX 1


ポイントスタンディング(コンストラクター)

1. SUTER 298
2. KALEX 228
3. FTR 150
4. TECH 3 122
5. MOTOBI 122
6. MORIWAKI 95
7. PONS KALEX 66
8. MZ-RE HONDA 44




125ccクラス



テロール、地元で独走優勝。3戦連続8勝目を飾る

 125クラスの決勝レースは、気温19度、路面温度23度、風速29Mのドライコンディション。

 路面温度が前日の予選から19度も下がり、強風も相まって、がらりとコンディションが変わってしまった。
 そんな難しいコンディションを予選3番手のテロールが、1周目からレースの主導権を握り、独走状態で地元レースを制した。3戦連続優勝、今季8勝目を飾った。

 ザルコとファウベルの2位争いは、最終週にファウベルが前に出た瞬間グリップを失い転倒。ザルコが今季6回目となる2位を獲得した。

 ビニャーレスは、単独走行の3位で、今季7度目の表彰台。

 混戦の4位争いは、サロムが制し、バスケス、コルテセ、ケント、モンカヨが続いた。
 その後、サロムとコルテセの黄旗提示中のオーバーテイクが判明。それぞれ1ポジション降格のペナルティを受け、バスケス、サロム、ケント、コルテセの順に訂正される結果となっている。

 チャンピオンシップは、テロールが36ポイント差とアドバンテージを広げ、トップを堅持している。




1. ニコラス・テロール Aprilia 40'26.726
2. ヨハン・ザルコ Derbi +6.771
3. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia +18.929
4. エフレン・バスケス Derbi +27.472
5. ルイス・サロム Aprilia +27.469
6. ダニー・ケント Aprilia +27.750
7. サンドロ・コルテセ Aprilia +27.740
8. アルベルト・モンカヨ Aprilia +27.778
9. アドリアン・マーチン Aprilia +43.009
10. ジョナス・フォルガー Aprilia +49.090
11. マルセル・シュロッター Mahindra +53.876
12. ルイージ・マルシアーノ Aprilia +56.395
13. ヤクブ・コーンフェイル Aprilia +57.513
14. アレッサンドロ・トヌッチ Aprilia +1'07.215
15. ダニー・ウェッブ Mahindra +1'14.906
16. ストゥーラ・ファウガーハウグ Aprilia +1'31.266
17. マヌエル・タタショア Aprilia +1'36.871
18. ジュリアン・ペドーネ Aprilia +1'40.668
19. ダミエン・ラエミー KTM +1'58.898
20. ペドロ・ロドリゲス Aprilia 1 Lap
- エクトール・ファウベル Aprilia 1 Lap
- ザルファミ・カイルディン Derbi 2 Laps
- ハリー・スタッフォード Aprilia 4 Laps
- ジョセップ・ロドリゲス Aprilia 9 Laps
- ミゲール・オリベイラ Aprilia 13 Laps
- ニクラス・アジョ Aprilia 13 Laps
- フランシスコ・マウリエロ Aprilia 13 Laps
- テイラー・マッケンジー Aprilia 14 Laps
- ルイス・ロッシ Aprilia 15 Laps
- ケビン・ハーヌス Honda 15 Laps
- アレックス・マスボー KTM 16 Laps
- ジャスパー・イウェマ Aprilia 19 Laps
- ホアン・ペレーロ Aprilia 0 Lap




ポイントスタンディング

1. ニコラス・テロール アプリリア 241
2. ヨハン・ザルコ デルビ 205
3. マーヴェリック・ビニャーレス アプリリア 177
4. サンドロ・コルテセ アプリリア 170
5. ジョナス・フォルガー アプリリア 130
6. エフレン・バスケス デルビ 127
7. エクトール・ファウベル アプリリア 123
8. セルジオ・ガデア MORIWAKI 103
9. ルイス・サロム アプリリア 89
10. ダニー・ケント アプリリア 68




監督クラス




ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリーチーム・マネジャー)

「ホルヘにとって今日の3位獲得は、最もダメージの少ない結果だったと思っている。午前中の段階でも、3位が精一杯だろうと皆で話し合っていたところだから、我々としてはこの結果に満足している。しかもレース終盤になると予選タイムをコンマ5秒上回るペースで走れていたので、本人もこの表彰台に満足していい。その一方でベンのほうは非常に残念だった。グリップが落ちてしまったら、ライダーとしてはどうすることもできない。ホルヘのほうにその問題が出なかったことはラッキーだったのだ。序盤はややグリップ不足があって49秒台に届かなかったが、50秒台前半をコンスタントにキープすることができた。それが3位を獲得できた唯一の理由だったと考えている。チームは今回もウイークを通してずっと懸命に働きき、ホルヘに最高のマシンを届けてくれた。彼らに感謝している」

マッシモ・メレガリ (ヤマハ・ファクトリーチーム・ディレクター)

「午後になって気温が下がったことで、今朝までの好調なセッティングに影響してしまったのだろう。スタートから数ラップでリアタイヤの状態が悪くなってしまったのだから、ベンもどうすることもできなかった。ホルヘのほうはできる限りの最高の結果を得た。このことはとても素晴らしいことで、チャンピオン争いのことを考えても今日の3位はとても良い結果だ。これからも厳しい戦いが続くが、最後までベストを尽くして頑張っていく」

エルベ・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)

「カルがトップ10に戻ってきたことは非常にうれしい。ようやく、シーズン序盤に見せてくれた自信あふれる走りが戻ってきた。いやそれどころか、シーズン最高のパフォーマンスだったと思っている。最終結果よりも、そこまでの展開と彼の走りが素晴らしかったのだ。スタート直後はちょっと手間取ったが、彼はあきらめずにバレンティーノや青山とバトルを挑み、そこから今回は本当に多くのことを学んだことだろう。何しろ9つのタイトルを持つ偉大なライダーと戦ったのだから、未来につながる大きな自信になったに違いない。しかも彼らと戦っただけでなく、彼らに勝ったということに私は非常に満足している。もしもスタートがうまくいっていたとしたら、バウティスタやヘイデンに追いつくことも、決して非現実的なことではない。いずれにしろ9位獲得は本当に素晴らしかった。
 一方コーリンのほうは残念な結果になった。モトGP150回目という記念のレースをこのような形で終えることは誰も望んでいなかった。彼はセッティング変更に賭け、タイヤもフロントにソフト・コンパウンドを選択した。しかしそれが、不運にも効果をあげなかったのだ。彼としては完走するだけで精一杯だった。今日のことは早く忘れていつもの走りを取り戻してくれることを期待している」

辻 幸一 (ヤマハ・MS開発部 MotoGPグループリーダー)

「ここアラゴンサーキットはスペインのバルセロナから約200km南西の内陸部にあり、昨年からレースカレンダーに加わりました。昨年は良い成績を収めることができず苦戦したサーキットの1つです。今年は何とか攻略すべく各種のトライを行った結果、ベストではありませんが、ロレンソ選手が3位表彰台を獲得しました。また相棒のベン選手もすばらしいスタートでホールショットを奪った後、上位を快走するも中盤以降グリップ不足により順位を維持することが困難になり最終的に5位でチェッカーを受けました。ヤマハにとっては昨年に引続き表彰台の真中に立てませんでしたが、マシンへの理解を深める良い機会でありました。
 次回はいよいよ日本GPとなります。ここでの経験を有効に生かして皆様の期待に応えるようがんばります。また50周年記念イベントとして往年のライダーによるヤマハチャンピオンマシンのデモランを行います。ぜひともこの機会にツインリンクもてぎに足を運んでいただき、モトGPの感動と興奮を味わってください」

中本修平 (Repsol Honda Team チーム代表)

「予選までの走りを今大会は、決勝で十分に発揮することができました。ケーシーは終盤、タイヤの消耗に苦しんでいましたが、それまで大きなアドバンテージを築いたので、余裕を持って優勝することができました。ダニはがんばってついて行きましたが、今日のケーシーは速くて、2位狙いの走りに切り替えなければなりませんでした。もちろん、ダニもタイヤに厳しいレースになっていたが、Repsol Honda Teamにとって特別な大会で、こうして、1-2フィニッシュできてうれしいです。次の日本GPでは、04年以来、優勝していないので、絶対に優勝したいです。今日はすばらしいレースをしてくれたケーシーとダニに感謝したいです」


ポール・デニング (スズキ・チーム、マネージャ)

「アルバロが再び素晴らしいレースパフォーマンスを見せてくれた。4列目グリッドスタオートから6位まで追い上げるのに、彼はあらゆる状況を整理してレースを組立て、上手くコントロールした。我々はアルバロの努力とGSV-Rのパフォーマンスに、本当に満足しており、今後の課題はこれまでと同様、予選で良い結果を出すこと、スタート直後に新品タイヤの性能をうまく生かすことだ。この2点は明らかに関連している。予選で上位を取り、決勝の初盤からトップグループについていければ、チャンスはあるだろう。次戦のもてぎはアルバロとスズキの相性も良いし、来月は日本のスズキファンの前で良い結果を出せることを楽しみにしている。」

ヴィットリアーノ・グアレスキ (Ducati MotoGP Team Manager)

「非常に難しいレースだった。バレンティーノがペナルティを受けることになったが、デスモセディチGP11.1の開発熟成に向けて重要な第一歩を踏み出すことができた。いいパフォーマンスを見せるチャンスを失うのは、ライダーにとって決して愉快なことではないだろうが、その自己犠牲の精神は、チーム全体のモチベーションとなるだろう。我々は、開発熟成のペースを速める決意を新たにしている。ニッキーと担当チームも、GP11.1のデータを最大限に集めようと多大な努力を払ってくれた。彼のマシンは、バレンティーノのそれとは異なり、フロントシャーシがアップデートバージョンではないが、それにしてもニューマシンであることに変わりはない。セットアップにはかなりの改良の余地があるはずだ。」




ブリジストン



山田宏 (モーターサイクルレーシングマネージャー)

「今日のレースで優勝を飾ったケーシーと、その勝利で100勝目を達成したレプソル・ホンダの皆様にお祝いを申し上げます。終盤4戦を残してチャンピオンシップポイントも、44ポイントとリードを広げています。次戦はいよいよ、ツインリンクもてぎの日本GPです。多くの日本企業同様、我々ブリヂストンにとってもホームグランプリになので、日本がさらに元気になるような最高の機会にしたいと思っています。昨年と同様かそれ以上の素晴らしいレースになるよう、願っています」


東雅雄 (モーターサイクルレースタイヤ開発部チーフエンジニア)

「今日は昨日までとは一転してかなり涼しいコンディションになり、ストレートでは強い風も吹いていました。タイヤとバイクのセットアップ状況も、昨日までとはかなり異っていたといえるでしょう。今年のモーターランド・アラゴンに持ち込んだタイヤコンパウンドの種類は昨年のレースと同じではあるものの、路面コンディションは昨年と異なるために、タイヤの挙動も異なることになりました。初期作動性と耐久性のバランスはその好例で、今日は初期作動は非常に良好でした。トップテンに入った選手は全員、この状況下でも序盤6周以内で自己ベストタイムを記録しており、たとえば優勝を飾ったケーシーがラップレコードを更新したのは4周目でした。逆に、タイヤの摩耗は、選手たちによってはレース終盤に向けた重要な要素にもなりました。今シーズンは、選手たちから初期作動に関するタイヤパフォーマンスのリクエストがありました。タイヤの摩耗と初期作動性は相反する関係ですが、今回は適切なバランスを達成できたと思います」