GRAND PRIX CESKE REPUBLIKY
Brno
MotoGP 第11戦 チェコGP 決勝 アフター・ザ・フラッグ
■開催日:2011年8月14日(日)決勝
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■観客数:15万5400人(3日間:23万8000人)
■周回数22周(118.866 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面:37度
■PP:ダニー・ペドロサ(1分56秒591/HONDA)
■FL:ケーシー・スト―ナー(1分57秒191/HONDA)
RIDERS COMMENT
MotoGP
ストーナー、圧勝。今季6勝目を飾る!
ポールポジションのペドロサがホールショット。しかし、すぐにロレンソがトップを奪う。
3周目、ペドロサがトップを奪い返すが、4コーナーでリアを滑らせ転倒、リタイアとなる。レースウィーク初日から絶好調だっただけに、痛いノーポイントに終わった。これにより、トップはペドロサからストーナーに変わる。
ストーナーは、徐々に後続との差を広げ、8週目には3秒、11週目には5秒と独走態勢を築く。これを追うのは、ロレンソ、ドビチオーゾ、シモンチェリ。
2位争いの3人は、ロレンソが4番手まで後退し、ホンダ勢の123体制となる。ロレンソの後方からは、スピーズ、ロッシが、迫りつつある。
17週目には、2位と8.2秒の差を築いたストーナーは、その後、ペースをコントロールし、結局、6.5秒の大差を付けて優勝した。ストーナーは、今季6勝目、表彰台を計10回獲得し、ポイントで32ポイント差とロレンソを引き離す結果となった。
2位にロレンソ。
3位に、MotoGP初表彰台のシモンチェリ。ホンダは、06年のアメリカGP以来の表彰台独占を成し遂げた。
4位に、ロレンソ。5位に、スピーズ。6位に、トップから12秒差とギャップを埋めつつあるロッシが入った。
7位、ヘイデン。8位、エドワーズ。
9位に、トップから25秒差で青山が入り、粘り強い走りでトップ10入りを果たした。
10位、バルベラ。11位、エリアス。12位、ド・ピュニエ。13位、カピロッシまでが完走した。
クラッチローは、7週目に転倒しリタイア。
地元でのレースであったアブラハムは、5周目に転倒し、再スタートできたものの、13週目にエンジンブローでリタイア。
バウティスタは、ロッシと6位を争っていたが、16週目に痛恨の転倒を喫し、リタイアした。
次戦は、8月26日、アメリカ・インディアナポリスで開催される。
1. ケーシー・ストーナー Honda 43'16.796
「今日は表彰台争いには加われると思っていましたが、正直、優勝は期待していませんでした。序盤はアンドレアとのバトルになり、少しタイムを落としてしまいました。そのため、ホルヘとダニが、自分との差を広げてしまうのではないかと思いました。しかし、アンドレアを抜いたときに、前の2人に追いつくスピードがあると思いました。マシンの感触はすばらしかったです。ホルヘを抜いて、転倒しているダニをパスしたときに、ペースを上げてリードを広げようと思いました。ダニは本当に気の毒でした。今日、ダニが転倒しなかったら、彼に勝つのは難しかったと思います。今回は、予選までセッティングが決まらなくて厳しかったです。しかし、こうして優勝できたのはすばらしいことです。チームは全力でサポートしてくれました。感謝しています。明日は来年型の1000ccでテストを行います。天気がいいことを願っています」
2. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +6.532
「表彰台に戻ることができて本当にうれしいです。ウオームアップでトライしたセッティングがよかったです。7番グリッドから、とてもいいスタートが切れました。序盤はタイヤを温存するために注意深く乗りました。ダニが転倒した後は、ケーシーについていこうとがんばりました。しかし、第13コーナーでミスをして、もう少しでコースを外れるところでした。そのためケーシーと離れてしまい、追いつけないほどのギャップができてしまいました。それからは2番手を守るためにロレンソとシモンチェリと戦いました。残り5周は全力でプッシュしました。いい仕事をしてくれたHondaとチームに感謝したいです。2週間後のインディアナポリスが本当に楽しみです」
3. マルコ・シモンチェリ Honda +7.792
「本当にうれしいです。今年は厳しいレースが続いていましたが、僕もチームも決してあきらめませんでした。そしてついに表彰台に立つことができました。チームとHonda、僕を信じ続けてくれたすべての人に感謝したいです。最終ラップを迎えたときに、もうなにも悪いことが起きないようにと願っていました。すべてがうまくいきました。スタートはあまりよくなくて、バレンティーノをパスしなければなりませんでした。彼は3つのコーナーで抜き返してきました。ツナギには彼のタイヤの跡があります。短かったけれどいいバトルでした。ドヴィツィオーゾを最後に追い抜こうとしましたが、すでに全力でプッシュしていたので、今日は3位をキープしようと思いました。本当にうれしいです」
4. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +8.513
「フロントタイヤがベストチョイスではなかったんだ。昨日の午前中と午後の公式予選で試したときには、とてもフィーリングが良くてペースが安定していたんだけれど、今日はコンディションと気温が変わって、それがうまく機能してくれなかった。2周目に入った頃からすでに、コーナーのたびにフロントが滑ってしまうような感じだったので、4位から順位を上げていくのは難しかったよ。チャンピオン争いはますます厳しくなってきたけれど、まだ終わったわけじゃない。まだポイント獲得の可能性が残っているから、これからはできるだけ多くのレースで勝つことに集中していかなければならない。今日はシーズン最悪、そしておそらく僕のモトGPキャリアの中でも最悪のレースになってしまったけれど、このことは早く忘れて次に臨みたい。明日は1000ccマシンを試すのを楽しみにしている。そして今の800ccエンジンもさらに改良していきたい」
5. ベン・スピーズ Yamaha +10.186
「ハードな戦いだった。何度も止めたいと思ったほど。全力を尽くして頑張って、とくにミスもおかさなかった。でもバレンティーノが後ろに迫ってきたときにはチャンピオンシップのポイントのことも考えてしまって、その気持ちを振り払おうと、ひたすら前を目指して走り続けたよ。幸い、転倒もなく順位を守り切ることができた。今は左腕ではなくて右腕がだめになってしまっているんだ。左腕をかばって、すべてを負担してしまったからね。素晴らしいマシンを作ってくれたチームに、もう一度ここでお礼を言うよ。間違いない表彰台を獲得できるマシンだった。それから腕を診てくれた医師たちにもね。体力的には最も厳しいレースだったけれど、もう終わったんだ。そして貴重なポイントを手にすることができた」
6. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +12.632
「スタッフと一緒に前進することができたという実感があるので、非常に嬉しい。わずかな変更を加えただけで、ドライでもウェットでも良い結果が得られた。それだけにとどまらず、予選とレースでも好結果に繋がった。アイデアを出したフィリポとスタッフの目の付け所には感心させられた。コーナー手前のブレーキングやターンインの際にうまくライディングできただけでなく、フロントタイヤもこれまで以上にうまく使えるようになった。スタート前は、上位グループとバトルをする目標を立てていたが、スタート進行時、タイヤを温める際に小さなミスを犯してしまい、最初の2ラップは十分なグリップを得る事が出来なかった。今後の教訓としたい。ラグナセカと同等のスタートが切れていればもっと良い結果が出ていたはずだ。3周目からフィニッシュまでは2台のヤマハと同じペースで走れたし、“シッチ”(シモンチェリ)ともそれほど大きな差はなかった。順位は6位にすぎないが、これまでの6位とは内容が違う。ファイナルラップは、これ以上プッシュしてもポジションアップはないと判断して若干ペースを下げた。それがなければ、ウィナーのストーナーとのギャップは10秒以内だったと確信している。これを弾みとして、さらに進歩したい。明日、僕達は800ccマシンのテストする、新しいパーツのチェックや、セットアップワークも進めたい。おそらくGP11は2~3回程度の走行になるだろう。その後はGP11.1の熟成進化を継続する。最後に、このレースを3位でフィニッシュした“シッチ”に祝福の意を表したい。今日のレースはもちろん、これまでもずっと素晴らしいパフォーマンスを見せてきたので、彼は表彰台にふさわしい。」
7. ニッキー・ヘイデン Ducati +23.037
「ラグナセカから到着したコンテナからマシンを出した瞬間からタフな週末が始まると思っていたけれど、コツコツとできることをやって何とかここまできた。スタッフのハードワークには頭が下がる。彼らのおかげで乗る度に手応えを感じることができた。今朝のウォームアップ後に僅かにマシンに手を加え、これが功を奏した。とはいうものの、スタート直後は直ぐに理解できず、上位陣の先行を許してしまった。だが、7位にとどまることはできた。7位というリザルトは胸を張って言うようなことではないが、内容は悪くない。ウィナーとの差は今シーズン最小だった。いくつかリズムよく走れるセクションがあったものの、大きく回り込んだり、切り返しが連続するような区間では、コーナーをきれいにクリアできず、出口のホイールスピンも多かった。また、トップスピードが伸びず、今日のレースでは僕のマシンが一番遅かったから。なぜそうなったのか原因を究明する必要がある。もっと上位陣に付いて行きたかったが、ずっとエドワースにプッシュされていたので、ポジション・キープを優先しなければならなかった。明日は重要なテストがあるので、まだ気を緩められない。今日はバレンティーノのマシンに新しいフロントパーツが採用されていた。明日は僕もこのパーツを試してみたい。オフィシャルテストはとにかく重要なので、ドライになって欲しい。大きな成果が得られるセッションにしたい。」
8. コーリン・エドワーズ Yamaha +24.189
「昨日の時点で、もし予選順位をキープしてゴールできればハッピーだと話したよね。だから今日は満足しているけれど、決して楽な戦いではなかったよ。僕自身は、僕にできることはすべてやったと確信しているけれど、それでも8位がやっとだったんだ。今朝のウォームアップではトラクションがゼロ。だから決勝前に少しジオメトリー変更を行って改善できたはずだった。グリップ感は確かに上がっていたのに、それがラップタイムにつながらず、依然として午前中と同じ。ピットボードに書かれていたのは、58.5、58.5...これがおそらく14ラップくらい続いたんだ。あまりにも変わらないから、ボードが壊れちゃったんじゃないかと思ったほど。
いずれにしても僕自身、それ以上速く走ることができなくて、ライバルたちと比べると、やはりトラクションが足りなかったようだ。リアを何度もスピンさせてしまったので、マシンは今頃、怒っているかもしれないね。レース中はほとんどずっと、ニッキーの後ろについていたんだけれど、何もすることできなかった。ラップタイムが全然、上がらないのだから、差を縮めることはできないよね。彼のほうがグリップ力で優れていたということではなくて、ふたりが同じペースだったから近づけなかった、そういうことだと思うんだ」
9. 青山 博一 Honda +25.202
「スタートはよかったのですが、序盤の数周を慎重に走りすぎて順位を落としてしまいました。マシンもタイヤも、何周かはフィーリングがよくなくてペースを上げられませんでした。しかし、中盤からはマシンもタイヤも感触がよく、ペースを上げられました。終盤はコーリンとニッキーに追いつきましたし、結果は9位でしたが、次に向けて手応えは感じました。オランダでケガをしてから今回がベストグリッド、ベストリザルトでした。この数戦の中ではかなり攻めの走りができたと思います。次からは昨年走っているサーキットなので、さらにリザルトを上げていきたいです」
10. エクトール・バルベラ Ducati +36.566
11. トニー・エリアス Honda +36.679
「今日はスタートがうまくいきませんでした。路面に汚れているところがあって、そこでスリップしてしまいました。第1コーナーまではトップグループの後ろに追いつこうと思っていましたが、そのスリップが原因で果たせませんでした。しかし、そのあとのペースは結構よかったと思います。しかし、青山についていけるほどではありませんでした。残り2周はバルベラとバトルになり楽しかったです。最後は彼に先にいかれたけれど、今日のペースは悪くなかったと思います。今日ようやく、トップグループとの差を、少しだけ縮めることができました。これは僕とチームにとってポジティブな一歩です。明日のテストは、もっと前進できるようにがんばりたいです」
12. ランディ・ド・ピュニエ Ducati +37.109
13. ロリス・カピロッシ Ducati +48.911
RT. アルバロ・バウティスタ Suzuki 6 Laps
「転倒リタイヤは非常に悔しいけれど、同時にトップグループを走れたことはとても嬉しく、複雑な気分だ。何より嬉しかったのは、後方グリッドスタートから追い上げて2番手争いまで行ったことだ。スタートを上手く出て、最初のいくつかのコーナーで何台かパスし、まもなくトップグループに追いついた。そこからは最大限に頑張った。限界まで攻めていっても、すべてコントロールできていた。しかしラスト6ラップでフロントがスリップした。そのコーナーの進入は、前周回までまったく問題なく走っていた所だったので、転倒したのが不思議だった。 支えてくれたチーム全員とすべてのスポンサーに心からありがとうと言いたい。今回はワイルドカードで出場したジョン・ホプキンスとの2台体制だったが、決勝は自分1台になり、さらにDNFという厳しい週末になったことはとても残念だ。好成績を期待したが、まさかの結果になってしまった。全体にはレースペースもリズムも良いので、今後のレースで頑張って結果を出したい。クオリファイでもっと良い順位につけて、決勝では前方グリッドからスタートしたい。それができれば必ず良い結果に結びつくだろう。」
RT. カレル・アブラハム Ducati 10 Laps
RT. カル・クラッチロー Yamaha 16 Laps
「僕ほど落ち込んでいる人は他にいない。また転倒してしまうなんて最低だ。このところ厳しい状況が続いているけれど、僕にできることは、ただひたすらマシンの上に体を伏せて、チームのみんなと協力しながら、未来のためにすべてをかけて頑張ることだけ。今はフロントエンドのグリップに悩んでいて、まるで迷路にはまってしまったような感じ。
第1コーナーでブレーキをはなし、アクセルを開けていこうとしたらフロントが切れ込んだ。転倒だけはしたくなかったのに、それをやってしまった。チームやヤマハに本当に申し訳なく思っているけれど、彼らは、僕が好成績を目指してベストを尽くしていることを、わかってくれていると思う。明日はマシンテストがある。タイムにしばられずに走る機会は貴重なので、フロントの信頼感を取り戻せるようにすべての力を注ぎたい。今も自分自身を信じている。次のインディアナポリスこそ好成績を狙う」
RT. ダニー・ペドロサ Honda 20 Laps
「フロントのグリップを失って転倒してしまいました。それですべてが終わりでした。まだそれほどプッシュしていなかったのですが、マシンを寝かせすぎたのかも知れません。タイヤがまだ十分に温まっていなかったのかも知れません。原因は分かりませんが、本当に残念でした。金曜日から十分に準備してきましたし、大事なレースを無駄にしてしまいました。残念な結果に終わりましたが、すばらしいマシンを準備してくれたチームに、感謝したいです。すべてが順調でした。しかし、ミスをしてしまいました。今日のレースは、プラクティスよりもペースが遅かったので、余計に悔しいです。でもどうにもならないし、次のレースに向けて気持ちを切り替えたいです。明日は1000ccのテストがあります。ドライコンディションで走れることを願っています。新しいマシンを見るのが楽しみです。明日はいい周回を重ねたいと思います」
ポイントスタンディング(ライダー)
1. ケーシー・ストーナー HONDA 218
2. ホルヘ・ロレンソ YAMAHA 186
3. アンドレア・ドヴィツィオーゾ HONDA 163
4. ヴァレンティーノ・ロッシ DUCATI 118
5. ダニー・ペドロサ HONDA 110
6. ベン・スピーズ YAMAHA 109
7. ニッキー・ヘイデン YAMAHA 103
8. マルコ・シモンチェリ HONDA 76
9. コーリン・エドワーズ YAMAHA 75
10. 青山 博一 HONDA 70
11. エクトール・バルベラ DUCATI 62
12. カレル・アブラハム DUCATI 46
13. トニー・エリアス HONDA 43
14. アルバロ・バウティスタ SUZUKI 39
15. カル・クラッチロー YAMAHA 34
16. ロリス・カピロッシ DUCATI 29
17. ランディ・ド・ピュニエ DUCATI 19
18. ジョン・ホプキンス SUZUKI 6
19. 秋吉 耕祐 HONDA 3
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. HONDA 260
2. YAMAHA 217
3. DUCATI 127
4. SUZUKI 45
Moto2クラス
イアンノーネが優勝、今季2勝目
レース序盤は、ルティ、ブラドル、デ・アンジェリス、イアンノーネ、マルケスの5人がトップグループを形成し争われる。
2周目、トップに立ったブラドルだが、いつもの引き離す展開には持ち込めず、順位を入れ替えながら推移する。
11週目、イアンノーネがトップ浮上。
16週目、ブラドルがトップを奪い返す。
19週目、マルケスがトップ浮上。
最終週、1コーナーでイアンノーネがトップに立ち、ファステストタイムをたたき出して逃げ切り、優勝を飾った。第2戦ヘレス以来の優勝で、Moto2クラスでは、ブラドル、マルケスに割って入る唯一の優勝者である。
2位は、マルケス。3位、ブラドル。4位に、TSRシャーシのデ・アンジェリス。5位に、ルティが入った。
以下、エスパロガロ、ラバット、エガーター、コルシ、ソフォーグルが、トップ10に入った。
高橋裕紀は、17番グリッドからスタートし、バトルを制しての12位となった。
1. アンドレア・イアンノーネ Suter 41'13.255
「とてもうれしいです。また、優勝できてすばらしい気分です。今日は、2人の速い選手とすばらしい戦いができました。チームがいい仕事をしてくれました。夏休みの間、全レースの全データを分析しました。その結果、完全にスタンダードなセットアップに戻すことに決めました。マシンはだいぶんよくなりました。これから先、どこでもいい走りができることを願っていますし、優勝争いに加わりたいです」
2. マルク・マルケス Suter +0.161
「今シーズン、もっとも接近したレースになりました。とても楽しかったけれど、決して楽ではありませんでした。レース中、色々なことがありましたが、他のライダーたちが自分を限界まで押し上げてくれました。デ・アンジェリスとは何度か接触しました。そのため残り6周でイアンノーネに離されてしまい、追いつくのが大変でしたが、そのあとは優勝争いに加われました。今日のイアンノーネはとても強く、ブレーキングがとても深かったです。しかし、2位になれてよかったです。ブルノは、これまであまりうまく乗れないサーキットでした。それを思えばいい内容でした。次はインディアナポリス。優勝できるようにがんばりたいです。今回、すばらしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝したいです」
3. ステファン・ブラドル Kalex +0.407
「今日は逃げようと思いましたが、逃げきれませんでした。優勝はできなかったですが、レースには満足しています。表彰台に上がれましたし、不満なことはありません。とても楽しかったです。最後にアタックできたかも知れませんが、デ・アンジェリスが何度も僕を抜いていきました。とても接近していましたし、遅れてしまいました。インディアナポリスが楽しみです。また、いいペースで走れると思います」
4. アレックス・デ・アンジェリス Motobi +0.870
5. トーマス・ルティ Suter +4.225
6. アレックス・エスパルガロ Pons Kalex +13.636
7. エステベ・ラバト FTR +13.647
8. ドミニク・エガーター Suter +14.365
9. シモーネ・コルシ FTR +14.617
10. ケナン・ソフォーグル Suter +21.383
11. マティア・パッシーニ FTR +26.235
12. 高橋 裕紀 Moriwaki +29.726
「今大会は、ウイークを通じてあまりいい状態ではありませんでした。リアのセッティングにすごく苦しんでしまい、いろいろやりましたが改善しませんでした。とりあえず、現状でできることはすべてやったという気持ちです。チームには感謝しています。それにしても、今回はあまりにもマシンの限界が低かったです。その原因をしっかり追求して次のインディアナポリスに挑みたいです」
13. ミカ・カリオ Suter +30.046
14. クラウディオ・コルチ Suter +30.380
15. マイク・ディ・メッリオ Tech 3 +30.459
16. ポル・エスパルガロ FTR +31.691
17. ラタバー・ウィライロー FTR +31.752
18. ミケーレ・ピロ Moriwaki +35.548
19. ジョルディ・トーレス Suter +40.270
20. ケニー・ノエス FTR +40.722
21. ヴァレンティン・デビーズ FTR +40.803
22. リカルド・カルダス Moriwaki +42.247
23. ザビエル・シメオン Tech 3 +42.285
24. アクセル・ポンス Pons Kalex +42.348
25. ロベルティーノ・ピエトリ Suter +53.036
26. スコット・レディング Suter +53.044
27. サンティアゴ・エルナンデス FTR +1'06.674
28. スティーブン・オデンダール Suter +1'07.935
29. アンソニー・ウェスト MZ-RE Honda +1'30.360
30. マシェル・アル・ナイミ Moriwaki +1'30.499
RT. トッマソ・ロレンゼッティ FTR 1 Lap
RT. アレックス・バルドリーニ Suter 9 Laps
RT. ジュール・クルーゼル Suter 9 Laps
RT. マックス・ノイキルヒナー MZ-RE Honda 13 Laps
RT. カルメロ・モラレス Suter 17 Laps
RT. ブラッドリー・スミス Tech 3 19 Laps
RT. ヨニー・エルナンデス FTR 19 Laps
RT. ランディ・クルメンナッハー Kalex 0 Lap
ポイントスタンディング(ライダー)
1 ステファン・ブラドル KALEX 183
2 マルク・マルケス SUTER 140
3 アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI 95
4 アンドレア・イアンノーネ SUTER 91
5 シモーネ・コルシ FTR 91
6 トーマス・ルティ SUTER 88
7 ブラッドリー・スミス TECH 3 79
8 高橋裕紀 MORIWAKI 62
9 ランディ・クルメンナッハ KALEX 52
10 フリアン・シモン SUTER 49
11 アレックス・エスパルガロ PONS KALEX 48
12 エステベ・ラバト FTR 46
13 ケナン・ソフォーグル SUTER 45
14 ミケーレ・ピロ MORIWAKI 43
15 ドミニク・エージャーター SUTER 41
16 ジュール・クルーゼル SUTER 35
17 ヨニー・ヘルナンデス FTR 33
18 マックス・ノイキルヒナー MZ-RE HONDA 32
19 スコット・レディング SUTER 25
20 アンソニー・ウエスト MZ-RE HONDA 18
21 マティア・パシーニ FTR 18
22 アレックス・バルドリーニ SUTER 18
23 ポル・エスパルガロ FTR 16
24 ミカ・カリオ SUTER 11
25 ケブ・コフラン FTR 11
26 クラウディオ・コルティ SUTER 9
27 マイク・ディ・ミリオ TECH 3 8
28 ザビエル・シメオン TECH 3 6
29 ラタパーク・ウィライロー FTR 4
30 リカル・カルダス MORIWAKI 2
31 アクセル・ポンス PONS KALEX 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. SUTER 223
2. KALEX 190
3. FTR 107
4. MOTOBI 95
5. TECH 3 89
6. MORIWAKI 86
7. PONS KALEX 49
8. MZ-RE HONDA 39
125ccクラス
コルテセ、初優勝
ポールポジションのテロールが好スタート。ザルコ、コルテセが追い、この3人がトップ争いを展開する。
9週目、テロルがマシンが失速し、コース脇でストップ。トップを走行中だったが、無念のリタイアに終わる。
これで、トップ争いは、ザルコとコルテセの間で繰り広げられ、最終週までもつれ込む。
18周目、コルテセがザルコを抜きトップ浮上。ザルコもピタリと着け隙を伺う。
ラストラップ、S字でザルコがコルテセのイン突くが、コルテセも簡単に譲らず切り返しで前に出る。ここで、ザルコのマシンが大きく振られ、勝負がついた。
コルテセが、109戦目にしてグランプリ初優勝を飾る。惜しい2位は、ザルコ。
3位は、グランプリ初表彰台となるモンカヨ。
4位、ファウベル。5位、ガデア。6位、ビニャーレス。
7位に、ホームレースのコーンフェイル。
以下、グロツキー、カイルディン、イウェマが、トップ10入りした。
チャンピオンシップは、テロールがノーポイントとなった事から、ランク2位のザルコが12ポイント差、ランク3位のビニャーレスが34ポイント差に接近した。
1. サンドロ・コルテセ Aprilia 40'59.229
2. ヨハン・ザルコ Derbi +0.397
3. アルベルト・モンカヨ Aprilia +10.773
4. エクトール・ファウベル Aprilia +10.794
5. セルジオ・ガデア Aprilia +11.144
6. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia +11.473
7. ヤクブ・コーンフェイル Aprilia +24.720
8. シモーネ・グロツキー Aprilia +39.982
9. ザルファミ・カイルディン Derbi +42.887
10. ジャスパー・イウェマ Aprilia +43.023
11. ルイージ・マルシアーノ Aprilia +43.183
12. ダニー・ウェッブ Mahindra +43.675
13. ハリー・スタッフォード Aprilia +43.764
14. マルセル・シュロッター Mahindra +44.076
15. ルイス・ロッシ Aprilia +50.240
16. ストゥーラ・ファウガーハウグ Aprilia +50.297
17. ミロスラフ・ポポフ Aprilia +1'06.807
18. ルカ・グウェンワルド KTM +1'06.870
19. アレッサンドロ・トヌッチ Aprilia +1'07.004
20. フランシスコ・マウリエロ Aprilia +1'07.132
21. テイラー・マッケンジー Aprilia +1'15.543
22. ホアン・ペレーロ Aprilia +1'19.523
23. ミゲール・オリベイラ Aprilia +1'19.885
24. ジュリアン・ペドーネ Aprilia +1'33.814
25. ラディスラフ・ケムリック Aprilia +1'45.564
26. ペター・セバスチャン KTM +2'03.770
RT. マヌエル・タタショア Aprilia 3 Laps
RT. エフレン・バスケス Derbi 6 Laps
RT. ニコラス・テロール Aprilia 11 Laps
RT. アレックス・マスボー KTM 17 Laps
RT. ダニー・ケント Aprilia 18 Laps
RT. アドリアン・マーチン Aprilia 18 Laps
RT. ニクラス・アジョ Aprilia 0 Lap
ポイントスタンディング
1. ニコラス・テロール Aprilia 166
2. ヨハン・ザルコ Derbi 154
3. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia 132
4. サンドロ・コルテセ Aprilia 131
5. ジョナス・フォルガー Aprilia 110
6. エクトール・ファウベル Aprilia 103
7. エフレン・バスケス Derbi 90
8. セルジオ・ガデア Aprilia 82
9. ルイス・サロム Aprilia 76
10. ダニー・ケント Aprilia 46
監督クラス
ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリーチーム・マネジャー)
「今回はケイシーがあまり調子が良くないようだったし、ホルヘが好調だったので、好結果を期待していた。昨日の時点では柔らかめのタイヤがとても良かったので、それを選択したが、今日は状況が変わってしまってまったく逆の結果になった。ホルヘは1分57秒台を出すことができなかったのだ。非常に奇妙なことだが、これが現実。ホルヘはブレーキングとリーンで苦労することになった。今は前を向いて行こう。トップとの差が32ポイントをあるので、これを埋めていかなければならない。次のインディアナポリス、そして残りの7戦をあきらめずに戦い続ける」
マッシモ・メレガリ (ヤマハ・ファクトリーチーム・ディレクター)
「ベンの成績には驚かされた。ウォームアップを終えた時点で彼は非常に不安がっていて、12ラップか13ラップくらいしか走れないのではないかと感じていた。ところが最後まで懸命にプッシュしてポジションを守り通した。楽な戦いでなかったことはよくわかっている。それだけ彼は素晴らしい仕事をしたのだ。ホルヘのほうは残念ながら期待通りにはいかなかったが、まだシーズンは終わっていないので次に向けて準備をしていくだけ」
エルベ・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)
「今日のレース展開は、ラグナセカのときと少し似ている。コーリンが素晴らしい走りを見せて、我々は好成績を期待した。彼は初めから終わりまでプッシュし続け、最後まであきらめずにニッキーにプレッシャーをかけていった。これほどまでに激しく攻めながら、しかもコンスタントにペースを守り続けた彼に感謝したい。カルについても私は、常に理解し、支え、助けようとしてきたが、彼はいくつかの理由でフロントのフィーリングを信じることができない。レースというものは、ある部分では自分自身やライディングスタイルをマシンに合わせていくことも必要だ。転倒で完走できない状態が続くのでは、モトGPを学ぶ1年目のやり方としては正しくないと思っている。誰も責めるつもりはないが、これからどのように彼をサポートしていくべきなのかしっかり考えなければならないだろう。シーズン序盤の強さを見れば、彼の能力はよくわかっている。だからあの頃のレベルに戻ること。できれば少しでも早く、次のインディアナポリスから始めたい」
辻 幸一 (ヤマハ・MS開発部 MotoGPグループリーダー)
「予選2番手からスタートしたロレンソ選手がオープニングラップを制するも、ラップタイムを維持するのが精一杯のレースで、最終的に4番手でチェッカーを受けました。チームメイトのベン選手は左腕に違和感があったものの、最後まで渾身の走りを見せ5番手でのチェッカーとなりました。ロレンソ選手は朝のウォーム・アップ走行では良いペースで走ることができていただけに非常に残念な結果です。明日はここブルノサーキットに残りテストを行います。このテストで各種パーツを評価します。まだ十分トップに追いつける位置におります。次回のインディアナポリスGPでは表彰台の真中に立つべくチーム一丸となって頑張ります。引続き皆様のご支援とご声援をお願いします」
中本修平 (Repsol Honda Team チーム代表)
「今年の目標の1つだった表彰台独占を果たせてよかったです。いままで何度もチャンスがあったのに、なかなか達成できませんでした。ダニが転倒しなければ、Repsol Honda Teamで表彰台を独占できたかも知れないので、それがちょっと残念でした。しかし、06年以来の表彰台独占です。800cc時代になって初めてなので、素直に喜びたいです。チェコGPも04年以来の優勝ということで、今年の課題の1つを達成できたと思っています。こういうレースができれば、チャンピオン争いがもっと楽になります。これからもひとつひとつ、取りこぼしがないように全力を尽くしていきたいです」
ポール・デニング (スズキ・チーム、マネージャ)
「ジョン・ホプキンスが金曜を走り終えた時点で私に話したのは、ヘレスの時から比べてチームは格段に進化しており、ポディウム獲得を目指すレースができる、ということだった。これはスズキのエンジニア達にとってもグッドニュースであり、アルバロが証明してくれた今後の可能性と共に、新たなシャーシと新たなエレクトロニクス戦略、新たなセッティングのいずれも正しいことを確信させてくれた。そのようなわけで期待も高かっただけに、決勝でジョンがDNS、アルバロがDNFという結果はあまりに残念な事態だった。スズキのためにこれからのレースにベストを尽くして取り組み、幸運を掴みたい。 残り6ラップでのアルバロのクラッシュは紛れもない事実であり、スポンサー、ファン、友人などチームを応援してくれるすべての方に申し訳ない思いだ。しかしレース内容としては、一層のポテンシャルを示している。14番グリッドからのスタートで、1ラップ目で10番手、D・ペドロサの転倒も幸いして4ラップ目では7番手に上がった。後方スタートからの追い上げ走行ながら、アルバロがクラッシュするまでの平均ラップタイムは、じつにロレンソ、スピース、ロッシよりも速く、ドヴィツィオーゾとシモンセリのわずか0.2秒落ちだった。さらに昨年の平均ラップタイムと比べて1.8秒も短縮している。また8、9、10ラップと12ラップでは2位のタイム、11ラップでは3位のタイムを出している。クラッシュの前、アルバロは2位に3秒後方まで迫っていた。アルバロの最高速度は298.3km/hで全体の4番目、トップとはわずか2.7km/h差だ。 ジョンのプロ精神に満ちた姿勢と、ジョンが走る機会を与えてくれたスズキとリズラ、フィクシィに改めて御礼を申し上げたい。そして素晴らしい頑張りを見せてくれたアルバロについては、予選でより良い結果を出し、決勝を走りきって、アルバロとリズラスズキの持つポテンシャルを証明しなくてはならない。アルバロを信頼し、インディアナポリスでは必ず良い結果を出したい。」
ヴィットリアーノ・グアレスキ (Ducati MotoGP Team Manager)
「チームにとってポジティブな週末だった。特にバレンティーノは、セッション毎に進歩した。一方のニッキーは、金曜日はまったくペースが上がらなかったが、その原因を究明して対策を取ることができた。昨年と比較して4秒近くもタイムが向上した。ラグナセカと比較した場合、バレンティーノは走行ペースが上がり、ウィナーとのタイム差も縮まった。おかげで上位グループに接近することに成功した。GP11.1のフロントエンドにいくつか小変更を加えた結果、フィーリングが良くなったとのことだった。というわけで、今シーズンでもっとも収穫の多い週末だったと言ってもいい。明日はドゥカティにとって非常に重要なテストになる。GP11.1のフロントにいっそうの改良を加え、まずはバレンティーノがテストする。その後、ニッキーにもプレッシャーがない状態でテストする予定だ。GP11との比較検証もできるだろう。」
ブリジストン
山田宏 (モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今日のケーシーは、実に素晴らしい走りを披露しました。安定した高水準のラップタイムでリードを築き上げ、ラスト3周に至るまではずっと1分57秒台を維持していました。ケーシーとレプソル・ホンダ・チームの皆様に、お祝いを申し上げたいと思います。その一方で、このレースウィークを通じてハイレベルな走りを見せていたダニが転倒リタイアしたことと、力強いパフォーマンスを発揮していたスズキのアルバロも転倒に終わったことは、本当に残念でなりません。また、アンドレアとマルコ、ホルヘの3台は、レース終盤まで緊迫した戦いを繰り広げました。マルコがMotoGP初表彰台を獲得したことをうれしく思います。ここブルノは、いつも大勢の観戦客が訪れるサーキットですが、今日は15万人を超える入場者を記録しました。当地でのMotoGPの人気の高さをよく示す数字だと思います」
生方透 (モータースポーツタイヤ開発部長)
「今日の気象条件は昨年とほぼ同じ状況でした。したがって、タイヤ選択の傾向も昨年とほぼ同様でしたが、今日のレースタイムは昨年よりも6秒短縮されています。これは、チームとバイクのこの一年間の開発の進歩や、我々が今年用意した左右非対称コンパウンドによる効果だと思います。今日のタイヤパフォーマンスは、良好な耐久性によりタイムが非常に安定していたので、満足をしています。今回のレースからタイヤに関する新ルールを導入することになりましたが、選手やチームの反応は非常に好意的でした」
Brno
MotoGP 第11戦 チェコGP 決勝 アフター・ザ・フラッグ
■開催日:2011年8月14日(日)決勝
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■観客数:15万5400人(3日間:23万8000人)
■周回数22周(118.866 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面:37度
■PP:ダニー・ペドロサ(1分56秒591/HONDA)
■FL:ケーシー・スト―ナー(1分57秒191/HONDA)
RIDERS COMMENT
MotoGP
ストーナー、圧勝。今季6勝目を飾る!
ポールポジションのペドロサがホールショット。しかし、すぐにロレンソがトップを奪う。
3周目、ペドロサがトップを奪い返すが、4コーナーでリアを滑らせ転倒、リタイアとなる。レースウィーク初日から絶好調だっただけに、痛いノーポイントに終わった。これにより、トップはペドロサからストーナーに変わる。
ストーナーは、徐々に後続との差を広げ、8週目には3秒、11週目には5秒と独走態勢を築く。これを追うのは、ロレンソ、ドビチオーゾ、シモンチェリ。
2位争いの3人は、ロレンソが4番手まで後退し、ホンダ勢の123体制となる。ロレンソの後方からは、スピーズ、ロッシが、迫りつつある。
17週目には、2位と8.2秒の差を築いたストーナーは、その後、ペースをコントロールし、結局、6.5秒の大差を付けて優勝した。ストーナーは、今季6勝目、表彰台を計10回獲得し、ポイントで32ポイント差とロレンソを引き離す結果となった。
2位にロレンソ。
3位に、MotoGP初表彰台のシモンチェリ。ホンダは、06年のアメリカGP以来の表彰台独占を成し遂げた。
4位に、ロレンソ。5位に、スピーズ。6位に、トップから12秒差とギャップを埋めつつあるロッシが入った。
7位、ヘイデン。8位、エドワーズ。
9位に、トップから25秒差で青山が入り、粘り強い走りでトップ10入りを果たした。
10位、バルベラ。11位、エリアス。12位、ド・ピュニエ。13位、カピロッシまでが完走した。
クラッチローは、7週目に転倒しリタイア。
地元でのレースであったアブラハムは、5周目に転倒し、再スタートできたものの、13週目にエンジンブローでリタイア。
バウティスタは、ロッシと6位を争っていたが、16週目に痛恨の転倒を喫し、リタイアした。
次戦は、8月26日、アメリカ・インディアナポリスで開催される。
1. ケーシー・ストーナー Honda 43'16.796
「今日は表彰台争いには加われると思っていましたが、正直、優勝は期待していませんでした。序盤はアンドレアとのバトルになり、少しタイムを落としてしまいました。そのため、ホルヘとダニが、自分との差を広げてしまうのではないかと思いました。しかし、アンドレアを抜いたときに、前の2人に追いつくスピードがあると思いました。マシンの感触はすばらしかったです。ホルヘを抜いて、転倒しているダニをパスしたときに、ペースを上げてリードを広げようと思いました。ダニは本当に気の毒でした。今日、ダニが転倒しなかったら、彼に勝つのは難しかったと思います。今回は、予選までセッティングが決まらなくて厳しかったです。しかし、こうして優勝できたのはすばらしいことです。チームは全力でサポートしてくれました。感謝しています。明日は来年型の1000ccでテストを行います。天気がいいことを願っています」
2. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +6.532
「表彰台に戻ることができて本当にうれしいです。ウオームアップでトライしたセッティングがよかったです。7番グリッドから、とてもいいスタートが切れました。序盤はタイヤを温存するために注意深く乗りました。ダニが転倒した後は、ケーシーについていこうとがんばりました。しかし、第13コーナーでミスをして、もう少しでコースを外れるところでした。そのためケーシーと離れてしまい、追いつけないほどのギャップができてしまいました。それからは2番手を守るためにロレンソとシモンチェリと戦いました。残り5周は全力でプッシュしました。いい仕事をしてくれたHondaとチームに感謝したいです。2週間後のインディアナポリスが本当に楽しみです」
3. マルコ・シモンチェリ Honda +7.792
「本当にうれしいです。今年は厳しいレースが続いていましたが、僕もチームも決してあきらめませんでした。そしてついに表彰台に立つことができました。チームとHonda、僕を信じ続けてくれたすべての人に感謝したいです。最終ラップを迎えたときに、もうなにも悪いことが起きないようにと願っていました。すべてがうまくいきました。スタートはあまりよくなくて、バレンティーノをパスしなければなりませんでした。彼は3つのコーナーで抜き返してきました。ツナギには彼のタイヤの跡があります。短かったけれどいいバトルでした。ドヴィツィオーゾを最後に追い抜こうとしましたが、すでに全力でプッシュしていたので、今日は3位をキープしようと思いました。本当にうれしいです」
4. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +8.513
「フロントタイヤがベストチョイスではなかったんだ。昨日の午前中と午後の公式予選で試したときには、とてもフィーリングが良くてペースが安定していたんだけれど、今日はコンディションと気温が変わって、それがうまく機能してくれなかった。2周目に入った頃からすでに、コーナーのたびにフロントが滑ってしまうような感じだったので、4位から順位を上げていくのは難しかったよ。チャンピオン争いはますます厳しくなってきたけれど、まだ終わったわけじゃない。まだポイント獲得の可能性が残っているから、これからはできるだけ多くのレースで勝つことに集中していかなければならない。今日はシーズン最悪、そしておそらく僕のモトGPキャリアの中でも最悪のレースになってしまったけれど、このことは早く忘れて次に臨みたい。明日は1000ccマシンを試すのを楽しみにしている。そして今の800ccエンジンもさらに改良していきたい」
5. ベン・スピーズ Yamaha +10.186
「ハードな戦いだった。何度も止めたいと思ったほど。全力を尽くして頑張って、とくにミスもおかさなかった。でもバレンティーノが後ろに迫ってきたときにはチャンピオンシップのポイントのことも考えてしまって、その気持ちを振り払おうと、ひたすら前を目指して走り続けたよ。幸い、転倒もなく順位を守り切ることができた。今は左腕ではなくて右腕がだめになってしまっているんだ。左腕をかばって、すべてを負担してしまったからね。素晴らしいマシンを作ってくれたチームに、もう一度ここでお礼を言うよ。間違いない表彰台を獲得できるマシンだった。それから腕を診てくれた医師たちにもね。体力的には最も厳しいレースだったけれど、もう終わったんだ。そして貴重なポイントを手にすることができた」
6. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +12.632
「スタッフと一緒に前進することができたという実感があるので、非常に嬉しい。わずかな変更を加えただけで、ドライでもウェットでも良い結果が得られた。それだけにとどまらず、予選とレースでも好結果に繋がった。アイデアを出したフィリポとスタッフの目の付け所には感心させられた。コーナー手前のブレーキングやターンインの際にうまくライディングできただけでなく、フロントタイヤもこれまで以上にうまく使えるようになった。スタート前は、上位グループとバトルをする目標を立てていたが、スタート進行時、タイヤを温める際に小さなミスを犯してしまい、最初の2ラップは十分なグリップを得る事が出来なかった。今後の教訓としたい。ラグナセカと同等のスタートが切れていればもっと良い結果が出ていたはずだ。3周目からフィニッシュまでは2台のヤマハと同じペースで走れたし、“シッチ”(シモンチェリ)ともそれほど大きな差はなかった。順位は6位にすぎないが、これまでの6位とは内容が違う。ファイナルラップは、これ以上プッシュしてもポジションアップはないと判断して若干ペースを下げた。それがなければ、ウィナーのストーナーとのギャップは10秒以内だったと確信している。これを弾みとして、さらに進歩したい。明日、僕達は800ccマシンのテストする、新しいパーツのチェックや、セットアップワークも進めたい。おそらくGP11は2~3回程度の走行になるだろう。その後はGP11.1の熟成進化を継続する。最後に、このレースを3位でフィニッシュした“シッチ”に祝福の意を表したい。今日のレースはもちろん、これまでもずっと素晴らしいパフォーマンスを見せてきたので、彼は表彰台にふさわしい。」
7. ニッキー・ヘイデン Ducati +23.037
「ラグナセカから到着したコンテナからマシンを出した瞬間からタフな週末が始まると思っていたけれど、コツコツとできることをやって何とかここまできた。スタッフのハードワークには頭が下がる。彼らのおかげで乗る度に手応えを感じることができた。今朝のウォームアップ後に僅かにマシンに手を加え、これが功を奏した。とはいうものの、スタート直後は直ぐに理解できず、上位陣の先行を許してしまった。だが、7位にとどまることはできた。7位というリザルトは胸を張って言うようなことではないが、内容は悪くない。ウィナーとの差は今シーズン最小だった。いくつかリズムよく走れるセクションがあったものの、大きく回り込んだり、切り返しが連続するような区間では、コーナーをきれいにクリアできず、出口のホイールスピンも多かった。また、トップスピードが伸びず、今日のレースでは僕のマシンが一番遅かったから。なぜそうなったのか原因を究明する必要がある。もっと上位陣に付いて行きたかったが、ずっとエドワースにプッシュされていたので、ポジション・キープを優先しなければならなかった。明日は重要なテストがあるので、まだ気を緩められない。今日はバレンティーノのマシンに新しいフロントパーツが採用されていた。明日は僕もこのパーツを試してみたい。オフィシャルテストはとにかく重要なので、ドライになって欲しい。大きな成果が得られるセッションにしたい。」
8. コーリン・エドワーズ Yamaha +24.189
「昨日の時点で、もし予選順位をキープしてゴールできればハッピーだと話したよね。だから今日は満足しているけれど、決して楽な戦いではなかったよ。僕自身は、僕にできることはすべてやったと確信しているけれど、それでも8位がやっとだったんだ。今朝のウォームアップではトラクションがゼロ。だから決勝前に少しジオメトリー変更を行って改善できたはずだった。グリップ感は確かに上がっていたのに、それがラップタイムにつながらず、依然として午前中と同じ。ピットボードに書かれていたのは、58.5、58.5...これがおそらく14ラップくらい続いたんだ。あまりにも変わらないから、ボードが壊れちゃったんじゃないかと思ったほど。
いずれにしても僕自身、それ以上速く走ることができなくて、ライバルたちと比べると、やはりトラクションが足りなかったようだ。リアを何度もスピンさせてしまったので、マシンは今頃、怒っているかもしれないね。レース中はほとんどずっと、ニッキーの後ろについていたんだけれど、何もすることできなかった。ラップタイムが全然、上がらないのだから、差を縮めることはできないよね。彼のほうがグリップ力で優れていたということではなくて、ふたりが同じペースだったから近づけなかった、そういうことだと思うんだ」
9. 青山 博一 Honda +25.202
「スタートはよかったのですが、序盤の数周を慎重に走りすぎて順位を落としてしまいました。マシンもタイヤも、何周かはフィーリングがよくなくてペースを上げられませんでした。しかし、中盤からはマシンもタイヤも感触がよく、ペースを上げられました。終盤はコーリンとニッキーに追いつきましたし、結果は9位でしたが、次に向けて手応えは感じました。オランダでケガをしてから今回がベストグリッド、ベストリザルトでした。この数戦の中ではかなり攻めの走りができたと思います。次からは昨年走っているサーキットなので、さらにリザルトを上げていきたいです」
10. エクトール・バルベラ Ducati +36.566
11. トニー・エリアス Honda +36.679
「今日はスタートがうまくいきませんでした。路面に汚れているところがあって、そこでスリップしてしまいました。第1コーナーまではトップグループの後ろに追いつこうと思っていましたが、そのスリップが原因で果たせませんでした。しかし、そのあとのペースは結構よかったと思います。しかし、青山についていけるほどではありませんでした。残り2周はバルベラとバトルになり楽しかったです。最後は彼に先にいかれたけれど、今日のペースは悪くなかったと思います。今日ようやく、トップグループとの差を、少しだけ縮めることができました。これは僕とチームにとってポジティブな一歩です。明日のテストは、もっと前進できるようにがんばりたいです」
12. ランディ・ド・ピュニエ Ducati +37.109
13. ロリス・カピロッシ Ducati +48.911
RT. アルバロ・バウティスタ Suzuki 6 Laps
「転倒リタイヤは非常に悔しいけれど、同時にトップグループを走れたことはとても嬉しく、複雑な気分だ。何より嬉しかったのは、後方グリッドスタートから追い上げて2番手争いまで行ったことだ。スタートを上手く出て、最初のいくつかのコーナーで何台かパスし、まもなくトップグループに追いついた。そこからは最大限に頑張った。限界まで攻めていっても、すべてコントロールできていた。しかしラスト6ラップでフロントがスリップした。そのコーナーの進入は、前周回までまったく問題なく走っていた所だったので、転倒したのが不思議だった。 支えてくれたチーム全員とすべてのスポンサーに心からありがとうと言いたい。今回はワイルドカードで出場したジョン・ホプキンスとの2台体制だったが、決勝は自分1台になり、さらにDNFという厳しい週末になったことはとても残念だ。好成績を期待したが、まさかの結果になってしまった。全体にはレースペースもリズムも良いので、今後のレースで頑張って結果を出したい。クオリファイでもっと良い順位につけて、決勝では前方グリッドからスタートしたい。それができれば必ず良い結果に結びつくだろう。」
RT. カレル・アブラハム Ducati 10 Laps
RT. カル・クラッチロー Yamaha 16 Laps
「僕ほど落ち込んでいる人は他にいない。また転倒してしまうなんて最低だ。このところ厳しい状況が続いているけれど、僕にできることは、ただひたすらマシンの上に体を伏せて、チームのみんなと協力しながら、未来のためにすべてをかけて頑張ることだけ。今はフロントエンドのグリップに悩んでいて、まるで迷路にはまってしまったような感じ。
第1コーナーでブレーキをはなし、アクセルを開けていこうとしたらフロントが切れ込んだ。転倒だけはしたくなかったのに、それをやってしまった。チームやヤマハに本当に申し訳なく思っているけれど、彼らは、僕が好成績を目指してベストを尽くしていることを、わかってくれていると思う。明日はマシンテストがある。タイムにしばられずに走る機会は貴重なので、フロントの信頼感を取り戻せるようにすべての力を注ぎたい。今も自分自身を信じている。次のインディアナポリスこそ好成績を狙う」
RT. ダニー・ペドロサ Honda 20 Laps
「フロントのグリップを失って転倒してしまいました。それですべてが終わりでした。まだそれほどプッシュしていなかったのですが、マシンを寝かせすぎたのかも知れません。タイヤがまだ十分に温まっていなかったのかも知れません。原因は分かりませんが、本当に残念でした。金曜日から十分に準備してきましたし、大事なレースを無駄にしてしまいました。残念な結果に終わりましたが、すばらしいマシンを準備してくれたチームに、感謝したいです。すべてが順調でした。しかし、ミスをしてしまいました。今日のレースは、プラクティスよりもペースが遅かったので、余計に悔しいです。でもどうにもならないし、次のレースに向けて気持ちを切り替えたいです。明日は1000ccのテストがあります。ドライコンディションで走れることを願っています。新しいマシンを見るのが楽しみです。明日はいい周回を重ねたいと思います」
ポイントスタンディング(ライダー)
1. ケーシー・ストーナー HONDA 218
2. ホルヘ・ロレンソ YAMAHA 186
3. アンドレア・ドヴィツィオーゾ HONDA 163
4. ヴァレンティーノ・ロッシ DUCATI 118
5. ダニー・ペドロサ HONDA 110
6. ベン・スピーズ YAMAHA 109
7. ニッキー・ヘイデン YAMAHA 103
8. マルコ・シモンチェリ HONDA 76
9. コーリン・エドワーズ YAMAHA 75
10. 青山 博一 HONDA 70
11. エクトール・バルベラ DUCATI 62
12. カレル・アブラハム DUCATI 46
13. トニー・エリアス HONDA 43
14. アルバロ・バウティスタ SUZUKI 39
15. カル・クラッチロー YAMAHA 34
16. ロリス・カピロッシ DUCATI 29
17. ランディ・ド・ピュニエ DUCATI 19
18. ジョン・ホプキンス SUZUKI 6
19. 秋吉 耕祐 HONDA 3
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. HONDA 260
2. YAMAHA 217
3. DUCATI 127
4. SUZUKI 45
Moto2クラス
イアンノーネが優勝、今季2勝目
レース序盤は、ルティ、ブラドル、デ・アンジェリス、イアンノーネ、マルケスの5人がトップグループを形成し争われる。
2周目、トップに立ったブラドルだが、いつもの引き離す展開には持ち込めず、順位を入れ替えながら推移する。
11週目、イアンノーネがトップ浮上。
16週目、ブラドルがトップを奪い返す。
19週目、マルケスがトップ浮上。
最終週、1コーナーでイアンノーネがトップに立ち、ファステストタイムをたたき出して逃げ切り、優勝を飾った。第2戦ヘレス以来の優勝で、Moto2クラスでは、ブラドル、マルケスに割って入る唯一の優勝者である。
2位は、マルケス。3位、ブラドル。4位に、TSRシャーシのデ・アンジェリス。5位に、ルティが入った。
以下、エスパロガロ、ラバット、エガーター、コルシ、ソフォーグルが、トップ10に入った。
高橋裕紀は、17番グリッドからスタートし、バトルを制しての12位となった。
1. アンドレア・イアンノーネ Suter 41'13.255
「とてもうれしいです。また、優勝できてすばらしい気分です。今日は、2人の速い選手とすばらしい戦いができました。チームがいい仕事をしてくれました。夏休みの間、全レースの全データを分析しました。その結果、完全にスタンダードなセットアップに戻すことに決めました。マシンはだいぶんよくなりました。これから先、どこでもいい走りができることを願っていますし、優勝争いに加わりたいです」
2. マルク・マルケス Suter +0.161
「今シーズン、もっとも接近したレースになりました。とても楽しかったけれど、決して楽ではありませんでした。レース中、色々なことがありましたが、他のライダーたちが自分を限界まで押し上げてくれました。デ・アンジェリスとは何度か接触しました。そのため残り6周でイアンノーネに離されてしまい、追いつくのが大変でしたが、そのあとは優勝争いに加われました。今日のイアンノーネはとても強く、ブレーキングがとても深かったです。しかし、2位になれてよかったです。ブルノは、これまであまりうまく乗れないサーキットでした。それを思えばいい内容でした。次はインディアナポリス。優勝できるようにがんばりたいです。今回、すばらしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝したいです」
3. ステファン・ブラドル Kalex +0.407
「今日は逃げようと思いましたが、逃げきれませんでした。優勝はできなかったですが、レースには満足しています。表彰台に上がれましたし、不満なことはありません。とても楽しかったです。最後にアタックできたかも知れませんが、デ・アンジェリスが何度も僕を抜いていきました。とても接近していましたし、遅れてしまいました。インディアナポリスが楽しみです。また、いいペースで走れると思います」
4. アレックス・デ・アンジェリス Motobi +0.870
5. トーマス・ルティ Suter +4.225
6. アレックス・エスパルガロ Pons Kalex +13.636
7. エステベ・ラバト FTR +13.647
8. ドミニク・エガーター Suter +14.365
9. シモーネ・コルシ FTR +14.617
10. ケナン・ソフォーグル Suter +21.383
11. マティア・パッシーニ FTR +26.235
12. 高橋 裕紀 Moriwaki +29.726
「今大会は、ウイークを通じてあまりいい状態ではありませんでした。リアのセッティングにすごく苦しんでしまい、いろいろやりましたが改善しませんでした。とりあえず、現状でできることはすべてやったという気持ちです。チームには感謝しています。それにしても、今回はあまりにもマシンの限界が低かったです。その原因をしっかり追求して次のインディアナポリスに挑みたいです」
13. ミカ・カリオ Suter +30.046
14. クラウディオ・コルチ Suter +30.380
15. マイク・ディ・メッリオ Tech 3 +30.459
16. ポル・エスパルガロ FTR +31.691
17. ラタバー・ウィライロー FTR +31.752
18. ミケーレ・ピロ Moriwaki +35.548
19. ジョルディ・トーレス Suter +40.270
20. ケニー・ノエス FTR +40.722
21. ヴァレンティン・デビーズ FTR +40.803
22. リカルド・カルダス Moriwaki +42.247
23. ザビエル・シメオン Tech 3 +42.285
24. アクセル・ポンス Pons Kalex +42.348
25. ロベルティーノ・ピエトリ Suter +53.036
26. スコット・レディング Suter +53.044
27. サンティアゴ・エルナンデス FTR +1'06.674
28. スティーブン・オデンダール Suter +1'07.935
29. アンソニー・ウェスト MZ-RE Honda +1'30.360
30. マシェル・アル・ナイミ Moriwaki +1'30.499
RT. トッマソ・ロレンゼッティ FTR 1 Lap
RT. アレックス・バルドリーニ Suter 9 Laps
RT. ジュール・クルーゼル Suter 9 Laps
RT. マックス・ノイキルヒナー MZ-RE Honda 13 Laps
RT. カルメロ・モラレス Suter 17 Laps
RT. ブラッドリー・スミス Tech 3 19 Laps
RT. ヨニー・エルナンデス FTR 19 Laps
RT. ランディ・クルメンナッハー Kalex 0 Lap
ポイントスタンディング(ライダー)
1 ステファン・ブラドル KALEX 183
2 マルク・マルケス SUTER 140
3 アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI 95
4 アンドレア・イアンノーネ SUTER 91
5 シモーネ・コルシ FTR 91
6 トーマス・ルティ SUTER 88
7 ブラッドリー・スミス TECH 3 79
8 高橋裕紀 MORIWAKI 62
9 ランディ・クルメンナッハ KALEX 52
10 フリアン・シモン SUTER 49
11 アレックス・エスパルガロ PONS KALEX 48
12 エステベ・ラバト FTR 46
13 ケナン・ソフォーグル SUTER 45
14 ミケーレ・ピロ MORIWAKI 43
15 ドミニク・エージャーター SUTER 41
16 ジュール・クルーゼル SUTER 35
17 ヨニー・ヘルナンデス FTR 33
18 マックス・ノイキルヒナー MZ-RE HONDA 32
19 スコット・レディング SUTER 25
20 アンソニー・ウエスト MZ-RE HONDA 18
21 マティア・パシーニ FTR 18
22 アレックス・バルドリーニ SUTER 18
23 ポル・エスパルガロ FTR 16
24 ミカ・カリオ SUTER 11
25 ケブ・コフラン FTR 11
26 クラウディオ・コルティ SUTER 9
27 マイク・ディ・ミリオ TECH 3 8
28 ザビエル・シメオン TECH 3 6
29 ラタパーク・ウィライロー FTR 4
30 リカル・カルダス MORIWAKI 2
31 アクセル・ポンス PONS KALEX 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. SUTER 223
2. KALEX 190
3. FTR 107
4. MOTOBI 95
5. TECH 3 89
6. MORIWAKI 86
7. PONS KALEX 49
8. MZ-RE HONDA 39
125ccクラス
コルテセ、初優勝
ポールポジションのテロールが好スタート。ザルコ、コルテセが追い、この3人がトップ争いを展開する。
9週目、テロルがマシンが失速し、コース脇でストップ。トップを走行中だったが、無念のリタイアに終わる。
これで、トップ争いは、ザルコとコルテセの間で繰り広げられ、最終週までもつれ込む。
18周目、コルテセがザルコを抜きトップ浮上。ザルコもピタリと着け隙を伺う。
ラストラップ、S字でザルコがコルテセのイン突くが、コルテセも簡単に譲らず切り返しで前に出る。ここで、ザルコのマシンが大きく振られ、勝負がついた。
コルテセが、109戦目にしてグランプリ初優勝を飾る。惜しい2位は、ザルコ。
3位は、グランプリ初表彰台となるモンカヨ。
4位、ファウベル。5位、ガデア。6位、ビニャーレス。
7位に、ホームレースのコーンフェイル。
以下、グロツキー、カイルディン、イウェマが、トップ10入りした。
チャンピオンシップは、テロールがノーポイントとなった事から、ランク2位のザルコが12ポイント差、ランク3位のビニャーレスが34ポイント差に接近した。
1. サンドロ・コルテセ Aprilia 40'59.229
2. ヨハン・ザルコ Derbi +0.397
3. アルベルト・モンカヨ Aprilia +10.773
4. エクトール・ファウベル Aprilia +10.794
5. セルジオ・ガデア Aprilia +11.144
6. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia +11.473
7. ヤクブ・コーンフェイル Aprilia +24.720
8. シモーネ・グロツキー Aprilia +39.982
9. ザルファミ・カイルディン Derbi +42.887
10. ジャスパー・イウェマ Aprilia +43.023
11. ルイージ・マルシアーノ Aprilia +43.183
12. ダニー・ウェッブ Mahindra +43.675
13. ハリー・スタッフォード Aprilia +43.764
14. マルセル・シュロッター Mahindra +44.076
15. ルイス・ロッシ Aprilia +50.240
16. ストゥーラ・ファウガーハウグ Aprilia +50.297
17. ミロスラフ・ポポフ Aprilia +1'06.807
18. ルカ・グウェンワルド KTM +1'06.870
19. アレッサンドロ・トヌッチ Aprilia +1'07.004
20. フランシスコ・マウリエロ Aprilia +1'07.132
21. テイラー・マッケンジー Aprilia +1'15.543
22. ホアン・ペレーロ Aprilia +1'19.523
23. ミゲール・オリベイラ Aprilia +1'19.885
24. ジュリアン・ペドーネ Aprilia +1'33.814
25. ラディスラフ・ケムリック Aprilia +1'45.564
26. ペター・セバスチャン KTM +2'03.770
RT. マヌエル・タタショア Aprilia 3 Laps
RT. エフレン・バスケス Derbi 6 Laps
RT. ニコラス・テロール Aprilia 11 Laps
RT. アレックス・マスボー KTM 17 Laps
RT. ダニー・ケント Aprilia 18 Laps
RT. アドリアン・マーチン Aprilia 18 Laps
RT. ニクラス・アジョ Aprilia 0 Lap
ポイントスタンディング
1. ニコラス・テロール Aprilia 166
2. ヨハン・ザルコ Derbi 154
3. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia 132
4. サンドロ・コルテセ Aprilia 131
5. ジョナス・フォルガー Aprilia 110
6. エクトール・ファウベル Aprilia 103
7. エフレン・バスケス Derbi 90
8. セルジオ・ガデア Aprilia 82
9. ルイス・サロム Aprilia 76
10. ダニー・ケント Aprilia 46
監督クラス
ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリーチーム・マネジャー)
「今回はケイシーがあまり調子が良くないようだったし、ホルヘが好調だったので、好結果を期待していた。昨日の時点では柔らかめのタイヤがとても良かったので、それを選択したが、今日は状況が変わってしまってまったく逆の結果になった。ホルヘは1分57秒台を出すことができなかったのだ。非常に奇妙なことだが、これが現実。ホルヘはブレーキングとリーンで苦労することになった。今は前を向いて行こう。トップとの差が32ポイントをあるので、これを埋めていかなければならない。次のインディアナポリス、そして残りの7戦をあきらめずに戦い続ける」
マッシモ・メレガリ (ヤマハ・ファクトリーチーム・ディレクター)
「ベンの成績には驚かされた。ウォームアップを終えた時点で彼は非常に不安がっていて、12ラップか13ラップくらいしか走れないのではないかと感じていた。ところが最後まで懸命にプッシュしてポジションを守り通した。楽な戦いでなかったことはよくわかっている。それだけ彼は素晴らしい仕事をしたのだ。ホルヘのほうは残念ながら期待通りにはいかなかったが、まだシーズンは終わっていないので次に向けて準備をしていくだけ」
エルベ・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)
「今日のレース展開は、ラグナセカのときと少し似ている。コーリンが素晴らしい走りを見せて、我々は好成績を期待した。彼は初めから終わりまでプッシュし続け、最後まであきらめずにニッキーにプレッシャーをかけていった。これほどまでに激しく攻めながら、しかもコンスタントにペースを守り続けた彼に感謝したい。カルについても私は、常に理解し、支え、助けようとしてきたが、彼はいくつかの理由でフロントのフィーリングを信じることができない。レースというものは、ある部分では自分自身やライディングスタイルをマシンに合わせていくことも必要だ。転倒で完走できない状態が続くのでは、モトGPを学ぶ1年目のやり方としては正しくないと思っている。誰も責めるつもりはないが、これからどのように彼をサポートしていくべきなのかしっかり考えなければならないだろう。シーズン序盤の強さを見れば、彼の能力はよくわかっている。だからあの頃のレベルに戻ること。できれば少しでも早く、次のインディアナポリスから始めたい」
辻 幸一 (ヤマハ・MS開発部 MotoGPグループリーダー)
「予選2番手からスタートしたロレンソ選手がオープニングラップを制するも、ラップタイムを維持するのが精一杯のレースで、最終的に4番手でチェッカーを受けました。チームメイトのベン選手は左腕に違和感があったものの、最後まで渾身の走りを見せ5番手でのチェッカーとなりました。ロレンソ選手は朝のウォーム・アップ走行では良いペースで走ることができていただけに非常に残念な結果です。明日はここブルノサーキットに残りテストを行います。このテストで各種パーツを評価します。まだ十分トップに追いつける位置におります。次回のインディアナポリスGPでは表彰台の真中に立つべくチーム一丸となって頑張ります。引続き皆様のご支援とご声援をお願いします」
中本修平 (Repsol Honda Team チーム代表)
「今年の目標の1つだった表彰台独占を果たせてよかったです。いままで何度もチャンスがあったのに、なかなか達成できませんでした。ダニが転倒しなければ、Repsol Honda Teamで表彰台を独占できたかも知れないので、それがちょっと残念でした。しかし、06年以来の表彰台独占です。800cc時代になって初めてなので、素直に喜びたいです。チェコGPも04年以来の優勝ということで、今年の課題の1つを達成できたと思っています。こういうレースができれば、チャンピオン争いがもっと楽になります。これからもひとつひとつ、取りこぼしがないように全力を尽くしていきたいです」
ポール・デニング (スズキ・チーム、マネージャ)
「ジョン・ホプキンスが金曜を走り終えた時点で私に話したのは、ヘレスの時から比べてチームは格段に進化しており、ポディウム獲得を目指すレースができる、ということだった。これはスズキのエンジニア達にとってもグッドニュースであり、アルバロが証明してくれた今後の可能性と共に、新たなシャーシと新たなエレクトロニクス戦略、新たなセッティングのいずれも正しいことを確信させてくれた。そのようなわけで期待も高かっただけに、決勝でジョンがDNS、アルバロがDNFという結果はあまりに残念な事態だった。スズキのためにこれからのレースにベストを尽くして取り組み、幸運を掴みたい。 残り6ラップでのアルバロのクラッシュは紛れもない事実であり、スポンサー、ファン、友人などチームを応援してくれるすべての方に申し訳ない思いだ。しかしレース内容としては、一層のポテンシャルを示している。14番グリッドからのスタートで、1ラップ目で10番手、D・ペドロサの転倒も幸いして4ラップ目では7番手に上がった。後方スタートからの追い上げ走行ながら、アルバロがクラッシュするまでの平均ラップタイムは、じつにロレンソ、スピース、ロッシよりも速く、ドヴィツィオーゾとシモンセリのわずか0.2秒落ちだった。さらに昨年の平均ラップタイムと比べて1.8秒も短縮している。また8、9、10ラップと12ラップでは2位のタイム、11ラップでは3位のタイムを出している。クラッシュの前、アルバロは2位に3秒後方まで迫っていた。アルバロの最高速度は298.3km/hで全体の4番目、トップとはわずか2.7km/h差だ。 ジョンのプロ精神に満ちた姿勢と、ジョンが走る機会を与えてくれたスズキとリズラ、フィクシィに改めて御礼を申し上げたい。そして素晴らしい頑張りを見せてくれたアルバロについては、予選でより良い結果を出し、決勝を走りきって、アルバロとリズラスズキの持つポテンシャルを証明しなくてはならない。アルバロを信頼し、インディアナポリスでは必ず良い結果を出したい。」
ヴィットリアーノ・グアレスキ (Ducati MotoGP Team Manager)
「チームにとってポジティブな週末だった。特にバレンティーノは、セッション毎に進歩した。一方のニッキーは、金曜日はまったくペースが上がらなかったが、その原因を究明して対策を取ることができた。昨年と比較して4秒近くもタイムが向上した。ラグナセカと比較した場合、バレンティーノは走行ペースが上がり、ウィナーとのタイム差も縮まった。おかげで上位グループに接近することに成功した。GP11.1のフロントエンドにいくつか小変更を加えた結果、フィーリングが良くなったとのことだった。というわけで、今シーズンでもっとも収穫の多い週末だったと言ってもいい。明日はドゥカティにとって非常に重要なテストになる。GP11.1のフロントにいっそうの改良を加え、まずはバレンティーノがテストする。その後、ニッキーにもプレッシャーがない状態でテストする予定だ。GP11との比較検証もできるだろう。」
ブリジストン
山田宏 (モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今日のケーシーは、実に素晴らしい走りを披露しました。安定した高水準のラップタイムでリードを築き上げ、ラスト3周に至るまではずっと1分57秒台を維持していました。ケーシーとレプソル・ホンダ・チームの皆様に、お祝いを申し上げたいと思います。その一方で、このレースウィークを通じてハイレベルな走りを見せていたダニが転倒リタイアしたことと、力強いパフォーマンスを発揮していたスズキのアルバロも転倒に終わったことは、本当に残念でなりません。また、アンドレアとマルコ、ホルヘの3台は、レース終盤まで緊迫した戦いを繰り広げました。マルコがMotoGP初表彰台を獲得したことをうれしく思います。ここブルノは、いつも大勢の観戦客が訪れるサーキットですが、今日は15万人を超える入場者を記録しました。当地でのMotoGPの人気の高さをよく示す数字だと思います」
生方透 (モータースポーツタイヤ開発部長)
「今日の気象条件は昨年とほぼ同じ状況でした。したがって、タイヤ選択の傾向も昨年とほぼ同様でしたが、今日のレースタイムは昨年よりも6秒短縮されています。これは、チームとバイクのこの一年間の開発の進歩や、我々が今年用意した左右非対称コンパウンドによる効果だと思います。今日のタイヤパフォーマンスは、良好な耐久性によりタイムが非常に安定していたので、満足をしています。今回のレースからタイヤに関する新ルールを導入することになりましたが、選手やチームの反応は非常に好意的でした」