Superbike World Championship 2011
Round 9. Silverstone 31 - Jul
- アフター・ザ・フラッグ -
スーパーバイク世界選手権 第9戦 イギリス大会
■開催日:2011年7月31日(日) 決勝
■開催地:イギリス/シルバーストーン(1周5.900km)
■天候:曇り時々晴れ
■気温:第1レース(20℃)、第2レース(23℃)
■観客数:64,000人
■PP:J・ホプキンス(Suzuki/2分04秒041)
■FL:M・ビアッジ(Aprilia /2分05秒525)
SUPERBIKE
決勝レース1
カルロス・チェカが優勝!
気温20度、路面温度31度のドライコンディション。
序盤は、ラバティ、ホプキンス、芳賀紀行、チェカ、メランドリ、ハスラム、キャミアの7人がトップ集団で争う。
5周目、2番手走行の芳賀をチェカがパス。トップのラバティとの差を詰める。
7周目、チェカがラバティをパスしトップ浮上。この二人が抜け出す。
10週目、3位争いグループで争っていた芳賀が転倒、リタイアとなった。
レース中盤、チェカとラバティの間隔が開き単独走行となっている。3位争いは、キャミアが先頭に立ち、ラバティを追う。
16週目、キャミアにマシントラブル。レースから脱落した。
チェカは、トップに出た後は、安定した走行を続け、危なげなくトップでチェッカーを受けた。今季8勝目。
2位、ラバティ。3位、メランドリ。4位、ハスラム。ポールポジションスタートのワイルドカード、ホプキンスは5位。 6位、ギュントーリ。7位、ラスコルス。8位、マキシム・バーガー。9位、コーサー。10位、バドビーニとなった。
リタイア
ファブリッツィオ Crashed - Turn 7
ロウズ Crashed - Turn 12
シュムルツ Entered Pits
芳賀紀行 Crashed - Turn 6
アイチソン Crashed - Turn 6
ライ Crashed - Turn 6
キャミア テクニカルトラブル
決勝レース2
カルロス・チェカがダブルウィン!!
気温23度、路面温度38度のドライコンディション。
第2レースは、ラバティが飛び出し、チェカ、キャミア、メランドリが追う展開。
今回のシルバーストーンは、チェカのペースと安定感が一歩抜きんでている状況のようだ。7週目に、ラバティをパスし、チェカがトップに躍り出て、そのままハイペースを維持し、後続との差をコントロールしながら、チェッカーを受けた。シルバーストンの完全制覇。今季、10勝目を飾る。ランキングも343ポイントと更にトップの地位を揺るぎないものにしつつある。
2位は、ラバティ。3位、メランドリ。4位、ビアッジ。5位、キャミア。6位、ギュントーリ。7位、ホプキンス。8位、ハスラム。9位、ファブリッツィオ。10位、バドヴィニとなった。
芳賀紀行は、オーバーランを喫し、一旦ピットに戻り、再びコース復帰したが、結局、リタイアとなった。
カワサキのトム・サイクスは、プラクティスで転倒した足首の状態が思わしくなく、決勝をキャンセルしている。
リタイア
ラスコルツ テクニカルトラブル - Turn 15
ロウズ Entered Pits
芳賀紀行 Entered Pits
コーサー Entered Pits
ロルフォ Entered Pits
DNS トム・サイクス
※ ライダースコメント&ポイントスタンディングスは続きを読むをクリック
ライダース・コメント(総合ランキング順)
1 カルロス・チェカ ESP (Ducati) 343 (1位/1位)
2 マックス・ビアッジ ITA (Aprilia) 281 (11位/4位)
3 マルコ・メランドリ ITA (Yamaha) 272 (3位/3位)
「第1レースはマシンが安定してくれなくて、序盤から良いフィーリングが得られず、リアのグリップ不足にも悩まされていた。ホプキンスや芳賀に差をつけられ、抜き返すのは簡単じゃなかったよ。第2レースの前にタイヤを変更して、タイヤの左側のグリップが良くなっていたんだけれど、ストレートで膝を石にぶつけてしまって遅れてしまった。そのあとは何とか調子を取り戻してカミエールを追っていった。マックスを抑えるのは大変だったけれど、何とか最後まで頑張ることができた。ふたつの表彰台獲得には満足している。このあとは少しインターバルがあるので、休暇を楽しんでから、また強くなって戻ってきたい」
4 ユージーヌ・ラバティ IRL (Yamaha) 208 (2位/2位)
「今日のこの40ポイントに満足しているよ!優勝はできなかったけれど、2位ふたつは十分に素晴らしいと思うんだ。第1レースではカルロスに抜かれて離されてしまい、力が足りずにどうしてもつかまえることができなかった。第2レースは何とか優勝したいと思って懸命にプッシュしていった。入院中の兄弟、ジョンを励ましたかったからね。結果は2位に終わったけれど、きっと満足してくれていると思うよ。第2レースはタイヤを換えて走りやすくなっていたので、第1レースよりもいいレースができた。このことに、とても意味があると思うんだ。終盤はライディング・ポジションを動かしてカルロスとの差を詰めようとしてみたけれど、彼のほうもそれに対応してきた。今日の彼は確かに強かったから、勝つのは難しかったのだと思う」
5 レオン・ハスラム GBR (BMW) 158 (4位/8位)
6 レオン・キャミア GBR (Aprilia) 146 (15位/5位)
7 ミシェル・ファブリッツィオ ITA (Suzuki) 141 (リタイア/9位)
「今日のレース内容にはがっかりしている。第1レースでの転倒は自分のミスだ。おそらくは攻め過ぎたのが原因だと思うが、オープニングラップでハイサイドを喫した。右の鎖骨を痛め、腰と腿に強い衝撃を受けて打撲症状になり、第2レースにも少なからず影響した。 路面温度がかなり高かったので、ソフトタイヤではもたないのではということで、第2レースはフロントにハードタイヤを履いたが、そのためか、レース序盤はコーナーでのグリップ感が得られず苦戦した。順位を下げないようこらえて走るうちにも、何台かにパスされた。何とか頑張ってフィニッシュしたが9位の結果は不本意だ。今日はグリッド2列目からのスタートだったし予選からペースも上がっていたので、順調に行けば4位、もっと上手くいけば表彰台も狙えるかも知れないと楽しみにしていたのだが。何が起こるかわからないのがレースなので、あまり落ち込まずに、次のレースまでゆっくり休養したい。 9月のニュルブルクリンクでは良い結果が出せるよう頑張るので、楽しみにしていてほしい。」
8 アイルトン・バドヴィニ ITA (BMW) 118 (10位/10位)
9 シルバン・ギュントーリ FRA (Ducati) 109 (6位/6位)
10 芳賀 紀行 JPN (Aprilia) 99 (リタイア/リタイア)
11 ホアン・ラスコルツ ESP (Kawasaki) 97 (7位/リタイア)
「1つは良い結果で、1つは不運な結果に終わった。残念だったのは、第1レースよりも第2レースの方がバイクのフィーリングが良かったことだった。トーズランドと接触したのは不運だった。彼のバイクのステップが僕のバイクのラジエターホースに当たって水が漏れてしまい、完走できなかった。もしそれがなければトップ6には入れたと思う。予選で19位だったことを考えれば悪くない結果だった。今回の反省は、予選グリッドをもっとよくしなければならないということだった。今回はブレーキングは良かったのだが、コーナーの旋回中に思ったようなラインを通れず、それが立ち上がりに影響してしまった。しかし、セッティングが上手くいけばいいレースペースを出せることがわかったし、次のレースに生かしたい。」
12 ジョナサン・レイ GBR (Honda) 94 ( - / - )
13 ヤクブ・シュムルツ CZE (Ducati) 93 (リタイア/11位)
14 トム・サイクス GBR (Kawasaki) 84 ( - / - )
「土曜日のフリー走行中、9コーナーで転倒した。地面に叩きつけられる大きな転倒で、スーパーポールを走ることも出来なかった。走っていれば悪くても2列目までには並べたと思う。しかし、この状態ではスーパーポールも決勝も無理だった。決勝日の朝はバスに轢かれたような気分で目が覚め、負傷した足首をこれ以上悪くしないために欠場を決めた。首と背中と肩にも痛みがある。地元レースで楽しみにしていたが、チームやファンに申し訳ない気持ちだ。」
15 トロイ・コーサー AUS (BMW) 62 (9位/リタイア)
16 ルーベン・チャウス ESP (Honda) 44 ( - / - )
17 マキシム・バーガー FRA (Ducati) 36 (8位/12位)
18 ロベルト・ロルフォ ITA (Kawasaki) 34 (13位/リタイア)
19 ジョン・ホプキンス USA (Suzuki) 20 (5位/7位)
20 マーク・アイチソン AUS (Kawasaki) 20 (リタイア/14位)
21 クリス・バーミューレン AUS (Kawasaki) 14 ( - / - )
22 ジェームズ・トーズランド GBR (BMW) 10 (12位/13位)
23 ロレンツォ・ランツィ ITA (BMW) 10 ( - / - )
24 ジョシュ・ウォーターズ AUS (Suzuki) 8 ( - / - )
25 マッテオ・バイオッコ ITA (Ducati) 4 ( - / - )
26 アレッサンドロ・ポリータ ITA (Ducati) 3 ( - / - )
27 バリー・ヴェネマン NLD (BMW) 3 ( - / - )
28 ジョン・カーカム GBR (Suzuki) 3 (14位/15位)
29 ブライアン・スターリン AUS (Kawasaki) 1 ( - / - )
30 ファブリッツィオ・ライ ITA (Honda) 1 ( - / - )
「初めてのチームで、初めてのシルバーストーン。しかも初めてのマシンと、何もかもが初めて尽くしでとても難しい週末でした。第1レースはソフトタイヤを使いましたが、3周を終えたときにはグリップがあまりありませんでした。そのため、第2レースではハードタイヤを選択しました。コーナーではとてもよかったのですが、リアに問題が出てしまいました。求めていたようなトラクションがありませんでした。それからは、とにかく、完走するために全力を尽くしましたが、ポイントを獲得することができず、チームには申し訳なかったです」
31 アレキサンダー・ロウズ GBR (Honda) 1 (リタイア/リタイア)
「第1レースはスタートがよくなかったです。その後、ライダーを何人かパスしてレースを楽しんでいましたが、6コーナーでスピードを落としすぎて、その遅れを取り戻そうとアクセルを開けすぎて転んでしまいました。大きな転倒でした。打ちのめされた感じになりましたが、自分のミスなので仕方ないです。第2レースはセカンドマシンで決勝に挑むことになり、マシンのセッティングも決まっていませんでしたし、最初からいい感触がなくて、リタイアを決めました。チームは本当によくがんばってくれました。今週末は、結構速く走れたときもありました。でも転倒してしまったのではどうにもならないです。チームのためにも、もっといい結果を残したかったです」
32 ヴィクトール・キスパタキ HUN (Honda) 1 ( - / - )
監督
A・ドッソーリ (ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム)
「両レースとも素晴らしかった!ひとつの大会で4つの表彰台獲得とは、驚くべき成績だ。ユージンはホーム・サーキットで見事な走りを見せてくれた。両レースとも完璧なレース展開。絶好のスタートでトップに立ち、チェカに抜かれたあともあきらめずについて行ってチェッカーまで走り切った。本当に素晴らしい仕事だった! マルコのほうもグリッド2列目から好スタート。しかしホプキンスにつかまってしまい、とくに第2レースはライバルたちに後れをとることになってしまったのは残念だ。ふたりのチームもまた、いい仕事をしてくれた。ここで改めてR1の強さをアピールし、その結果としてマニュファクチャラー・ランキング2位、チーム・ランキング1位を確実に守っている」
Manufacturer standings
1. Ducati 355
2. Yamaha 320
3. Aprilia 320
4. BMW 194
5. Suzuki 158
6. Kawasaki 137
7. Honda 113
Supersport
※ 決勝リザルト順
1 チャズ・デイビス YAMAHA 34:55.198
2 デビッド・サロン KAWASAKI +1.085
3 ファビアン・フォーレ Honda +2.449
「マシンの仕上がりはよくて、表彰台を獲得するには十分でした。チームは一生懸命がんばってくれました。最高の状態とはいえませんでしたが、いいレースをすることができました。いくつかの場所ではとてもよかったです。しかし、苦労するコーナーも多くありました。そのため、優勝争いのグループの中で、がまんを強いられることも多かったです。おまけに、自分も何度かミスをしてしまいました。表彰台には立てたけれど、もっといいパフォーマンスを見せたかったです」
4 ロベルト・タンブリーニ YAMAHA +8.319
5 マッシモ・ロッコリ KAWASAKI +11.283
6 ブロック・パークス KAWASAKI +12.308
7 バラージュ・ネメス Honda +14.011
「予選ではセットアップが決まらなかったので速いタイムを出せず、かなり後ろからのスタートになってしまいました。しかし、いいスタートが切れたし、それから毎周ポジションを上げることができました。残り数周は、もっと順位を上げるチャンスがありましたが、最後の2周はオーバーテイクが難しかったです。何度かグラベルにも入ってしまいました。でも最後に7位でチェッカーを受けられてうれしいです」
8 ミゲル・プライア Honda +14.814
9 フローリアン・マリーノ Honda +14.906
「いいスタートができましたが、タイヤのエッジグリップがなくて厳しい走りになりました。リアタイヤがグリップしているときはいい走りができましたが、終盤は毎周転倒しそうでした。だからペースを落とさなければいけなかったので、悔しいレースとなってしまいました。不完全燃焼に終わりました」
10 ジェームス・エリソン Honda +17.635
11 ジノ・レイ Honda +25.109
RT サム・ロース Honda +13Laps
「完走できなくて残念でした。地元のファンと、そしてチームに申し訳ない気持ちです。今回は調子もよくて、いいレースができると思っていました。でもそれは『もしも』や『でも』の話ですね。これもレースです。次戦はがんばりたいです」
Standings
1 チャズ・デイビス YAMAHA 146
2 デビッド・サロン KAWASAKI 104
3 ファビアン・フォーレ HONDA 101
4 ブロック・パークス KAWASAKI 95
5 ルーカ・スカッサ YAMAHA 83
6 サム・ロース HONDA 7
7 ジノ・レイ HONDA 62
8 ロビン・ハームス HONDA 59
9 ロベルト・タンブリーニ YAMAHA 56
10 マッシモ・ロッコリ KAWASAKI 51
Round 9. Silverstone 31 - Jul
- アフター・ザ・フラッグ -
スーパーバイク世界選手権 第9戦 イギリス大会
■開催日:2011年7月31日(日) 決勝
■開催地:イギリス/シルバーストーン(1周5.900km)
■天候:曇り時々晴れ
■気温:第1レース(20℃)、第2レース(23℃)
■観客数:64,000人
■PP:J・ホプキンス(Suzuki/2分04秒041)
■FL:M・ビアッジ(Aprilia /2分05秒525)
SUPERBIKE
決勝レース1
カルロス・チェカが優勝!
気温20度、路面温度31度のドライコンディション。
序盤は、ラバティ、ホプキンス、芳賀紀行、チェカ、メランドリ、ハスラム、キャミアの7人がトップ集団で争う。
5周目、2番手走行の芳賀をチェカがパス。トップのラバティとの差を詰める。
7周目、チェカがラバティをパスしトップ浮上。この二人が抜け出す。
10週目、3位争いグループで争っていた芳賀が転倒、リタイアとなった。
レース中盤、チェカとラバティの間隔が開き単独走行となっている。3位争いは、キャミアが先頭に立ち、ラバティを追う。
16週目、キャミアにマシントラブル。レースから脱落した。
チェカは、トップに出た後は、安定した走行を続け、危なげなくトップでチェッカーを受けた。今季8勝目。
2位、ラバティ。3位、メランドリ。4位、ハスラム。ポールポジションスタートのワイルドカード、ホプキンスは5位。 6位、ギュントーリ。7位、ラスコルス。8位、マキシム・バーガー。9位、コーサー。10位、バドビーニとなった。
リタイア
ファブリッツィオ Crashed - Turn 7
ロウズ Crashed - Turn 12
シュムルツ Entered Pits
芳賀紀行 Crashed - Turn 6
アイチソン Crashed - Turn 6
ライ Crashed - Turn 6
キャミア テクニカルトラブル
決勝レース2
カルロス・チェカがダブルウィン!!
気温23度、路面温度38度のドライコンディション。
第2レースは、ラバティが飛び出し、チェカ、キャミア、メランドリが追う展開。
今回のシルバーストーンは、チェカのペースと安定感が一歩抜きんでている状況のようだ。7週目に、ラバティをパスし、チェカがトップに躍り出て、そのままハイペースを維持し、後続との差をコントロールしながら、チェッカーを受けた。シルバーストンの完全制覇。今季、10勝目を飾る。ランキングも343ポイントと更にトップの地位を揺るぎないものにしつつある。
2位は、ラバティ。3位、メランドリ。4位、ビアッジ。5位、キャミア。6位、ギュントーリ。7位、ホプキンス。8位、ハスラム。9位、ファブリッツィオ。10位、バドヴィニとなった。
芳賀紀行は、オーバーランを喫し、一旦ピットに戻り、再びコース復帰したが、結局、リタイアとなった。
カワサキのトム・サイクスは、プラクティスで転倒した足首の状態が思わしくなく、決勝をキャンセルしている。
リタイア
ラスコルツ テクニカルトラブル - Turn 15
ロウズ Entered Pits
芳賀紀行 Entered Pits
コーサー Entered Pits
ロルフォ Entered Pits
DNS トム・サイクス
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ライダース・コメント(総合ランキング順)
1 カルロス・チェカ ESP (Ducati) 343 (1位/1位)
2 マックス・ビアッジ ITA (Aprilia) 281 (11位/4位)
3 マルコ・メランドリ ITA (Yamaha) 272 (3位/3位)
「第1レースはマシンが安定してくれなくて、序盤から良いフィーリングが得られず、リアのグリップ不足にも悩まされていた。ホプキンスや芳賀に差をつけられ、抜き返すのは簡単じゃなかったよ。第2レースの前にタイヤを変更して、タイヤの左側のグリップが良くなっていたんだけれど、ストレートで膝を石にぶつけてしまって遅れてしまった。そのあとは何とか調子を取り戻してカミエールを追っていった。マックスを抑えるのは大変だったけれど、何とか最後まで頑張ることができた。ふたつの表彰台獲得には満足している。このあとは少しインターバルがあるので、休暇を楽しんでから、また強くなって戻ってきたい」
4 ユージーヌ・ラバティ IRL (Yamaha) 208 (2位/2位)
「今日のこの40ポイントに満足しているよ!優勝はできなかったけれど、2位ふたつは十分に素晴らしいと思うんだ。第1レースではカルロスに抜かれて離されてしまい、力が足りずにどうしてもつかまえることができなかった。第2レースは何とか優勝したいと思って懸命にプッシュしていった。入院中の兄弟、ジョンを励ましたかったからね。結果は2位に終わったけれど、きっと満足してくれていると思うよ。第2レースはタイヤを換えて走りやすくなっていたので、第1レースよりもいいレースができた。このことに、とても意味があると思うんだ。終盤はライディング・ポジションを動かしてカルロスとの差を詰めようとしてみたけれど、彼のほうもそれに対応してきた。今日の彼は確かに強かったから、勝つのは難しかったのだと思う」
5 レオン・ハスラム GBR (BMW) 158 (4位/8位)
6 レオン・キャミア GBR (Aprilia) 146 (15位/5位)
7 ミシェル・ファブリッツィオ ITA (Suzuki) 141 (リタイア/9位)
「今日のレース内容にはがっかりしている。第1レースでの転倒は自分のミスだ。おそらくは攻め過ぎたのが原因だと思うが、オープニングラップでハイサイドを喫した。右の鎖骨を痛め、腰と腿に強い衝撃を受けて打撲症状になり、第2レースにも少なからず影響した。 路面温度がかなり高かったので、ソフトタイヤではもたないのではということで、第2レースはフロントにハードタイヤを履いたが、そのためか、レース序盤はコーナーでのグリップ感が得られず苦戦した。順位を下げないようこらえて走るうちにも、何台かにパスされた。何とか頑張ってフィニッシュしたが9位の結果は不本意だ。今日はグリッド2列目からのスタートだったし予選からペースも上がっていたので、順調に行けば4位、もっと上手くいけば表彰台も狙えるかも知れないと楽しみにしていたのだが。何が起こるかわからないのがレースなので、あまり落ち込まずに、次のレースまでゆっくり休養したい。 9月のニュルブルクリンクでは良い結果が出せるよう頑張るので、楽しみにしていてほしい。」
8 アイルトン・バドヴィニ ITA (BMW) 118 (10位/10位)
9 シルバン・ギュントーリ FRA (Ducati) 109 (6位/6位)
10 芳賀 紀行 JPN (Aprilia) 99 (リタイア/リタイア)
11 ホアン・ラスコルツ ESP (Kawasaki) 97 (7位/リタイア)
「1つは良い結果で、1つは不運な結果に終わった。残念だったのは、第1レースよりも第2レースの方がバイクのフィーリングが良かったことだった。トーズランドと接触したのは不運だった。彼のバイクのステップが僕のバイクのラジエターホースに当たって水が漏れてしまい、完走できなかった。もしそれがなければトップ6には入れたと思う。予選で19位だったことを考えれば悪くない結果だった。今回の反省は、予選グリッドをもっとよくしなければならないということだった。今回はブレーキングは良かったのだが、コーナーの旋回中に思ったようなラインを通れず、それが立ち上がりに影響してしまった。しかし、セッティングが上手くいけばいいレースペースを出せることがわかったし、次のレースに生かしたい。」
12 ジョナサン・レイ GBR (Honda) 94 ( - / - )
13 ヤクブ・シュムルツ CZE (Ducati) 93 (リタイア/11位)
14 トム・サイクス GBR (Kawasaki) 84 ( - / - )
「土曜日のフリー走行中、9コーナーで転倒した。地面に叩きつけられる大きな転倒で、スーパーポールを走ることも出来なかった。走っていれば悪くても2列目までには並べたと思う。しかし、この状態ではスーパーポールも決勝も無理だった。決勝日の朝はバスに轢かれたような気分で目が覚め、負傷した足首をこれ以上悪くしないために欠場を決めた。首と背中と肩にも痛みがある。地元レースで楽しみにしていたが、チームやファンに申し訳ない気持ちだ。」
15 トロイ・コーサー AUS (BMW) 62 (9位/リタイア)
16 ルーベン・チャウス ESP (Honda) 44 ( - / - )
17 マキシム・バーガー FRA (Ducati) 36 (8位/12位)
18 ロベルト・ロルフォ ITA (Kawasaki) 34 (13位/リタイア)
19 ジョン・ホプキンス USA (Suzuki) 20 (5位/7位)
20 マーク・アイチソン AUS (Kawasaki) 20 (リタイア/14位)
21 クリス・バーミューレン AUS (Kawasaki) 14 ( - / - )
22 ジェームズ・トーズランド GBR (BMW) 10 (12位/13位)
23 ロレンツォ・ランツィ ITA (BMW) 10 ( - / - )
24 ジョシュ・ウォーターズ AUS (Suzuki) 8 ( - / - )
25 マッテオ・バイオッコ ITA (Ducati) 4 ( - / - )
26 アレッサンドロ・ポリータ ITA (Ducati) 3 ( - / - )
27 バリー・ヴェネマン NLD (BMW) 3 ( - / - )
28 ジョン・カーカム GBR (Suzuki) 3 (14位/15位)
29 ブライアン・スターリン AUS (Kawasaki) 1 ( - / - )
30 ファブリッツィオ・ライ ITA (Honda) 1 ( - / - )
「初めてのチームで、初めてのシルバーストーン。しかも初めてのマシンと、何もかもが初めて尽くしでとても難しい週末でした。第1レースはソフトタイヤを使いましたが、3周を終えたときにはグリップがあまりありませんでした。そのため、第2レースではハードタイヤを選択しました。コーナーではとてもよかったのですが、リアに問題が出てしまいました。求めていたようなトラクションがありませんでした。それからは、とにかく、完走するために全力を尽くしましたが、ポイントを獲得することができず、チームには申し訳なかったです」
31 アレキサンダー・ロウズ GBR (Honda) 1 (リタイア/リタイア)
「第1レースはスタートがよくなかったです。その後、ライダーを何人かパスしてレースを楽しんでいましたが、6コーナーでスピードを落としすぎて、その遅れを取り戻そうとアクセルを開けすぎて転んでしまいました。大きな転倒でした。打ちのめされた感じになりましたが、自分のミスなので仕方ないです。第2レースはセカンドマシンで決勝に挑むことになり、マシンのセッティングも決まっていませんでしたし、最初からいい感触がなくて、リタイアを決めました。チームは本当によくがんばってくれました。今週末は、結構速く走れたときもありました。でも転倒してしまったのではどうにもならないです。チームのためにも、もっといい結果を残したかったです」
32 ヴィクトール・キスパタキ HUN (Honda) 1 ( - / - )
監督
A・ドッソーリ (ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム)
「両レースとも素晴らしかった!ひとつの大会で4つの表彰台獲得とは、驚くべき成績だ。ユージンはホーム・サーキットで見事な走りを見せてくれた。両レースとも完璧なレース展開。絶好のスタートでトップに立ち、チェカに抜かれたあともあきらめずについて行ってチェッカーまで走り切った。本当に素晴らしい仕事だった! マルコのほうもグリッド2列目から好スタート。しかしホプキンスにつかまってしまい、とくに第2レースはライバルたちに後れをとることになってしまったのは残念だ。ふたりのチームもまた、いい仕事をしてくれた。ここで改めてR1の強さをアピールし、その結果としてマニュファクチャラー・ランキング2位、チーム・ランキング1位を確実に守っている」
Manufacturer standings
1. Ducati 355
2. Yamaha 320
3. Aprilia 320
4. BMW 194
5. Suzuki 158
6. Kawasaki 137
7. Honda 113
Supersport
※ 決勝リザルト順
1 チャズ・デイビス YAMAHA 34:55.198
2 デビッド・サロン KAWASAKI +1.085
3 ファビアン・フォーレ Honda +2.449
「マシンの仕上がりはよくて、表彰台を獲得するには十分でした。チームは一生懸命がんばってくれました。最高の状態とはいえませんでしたが、いいレースをすることができました。いくつかの場所ではとてもよかったです。しかし、苦労するコーナーも多くありました。そのため、優勝争いのグループの中で、がまんを強いられることも多かったです。おまけに、自分も何度かミスをしてしまいました。表彰台には立てたけれど、もっといいパフォーマンスを見せたかったです」
4 ロベルト・タンブリーニ YAMAHA +8.319
5 マッシモ・ロッコリ KAWASAKI +11.283
6 ブロック・パークス KAWASAKI +12.308
7 バラージュ・ネメス Honda +14.011
「予選ではセットアップが決まらなかったので速いタイムを出せず、かなり後ろからのスタートになってしまいました。しかし、いいスタートが切れたし、それから毎周ポジションを上げることができました。残り数周は、もっと順位を上げるチャンスがありましたが、最後の2周はオーバーテイクが難しかったです。何度かグラベルにも入ってしまいました。でも最後に7位でチェッカーを受けられてうれしいです」
8 ミゲル・プライア Honda +14.814
9 フローリアン・マリーノ Honda +14.906
「いいスタートができましたが、タイヤのエッジグリップがなくて厳しい走りになりました。リアタイヤがグリップしているときはいい走りができましたが、終盤は毎周転倒しそうでした。だからペースを落とさなければいけなかったので、悔しいレースとなってしまいました。不完全燃焼に終わりました」
10 ジェームス・エリソン Honda +17.635
11 ジノ・レイ Honda +25.109
RT サム・ロース Honda +13Laps
「完走できなくて残念でした。地元のファンと、そしてチームに申し訳ない気持ちです。今回は調子もよくて、いいレースができると思っていました。でもそれは『もしも』や『でも』の話ですね。これもレースです。次戦はがんばりたいです」
Standings
1 チャズ・デイビス YAMAHA 146
2 デビッド・サロン KAWASAKI 104
3 ファビアン・フォーレ HONDA 101
4 ブロック・パークス KAWASAKI 95
5 ルーカ・スカッサ YAMAHA 83
6 サム・ロース HONDA 7
7 ジノ・レイ HONDA 62
8 ロビン・ハームス HONDA 59
9 ロベルト・タンブリーニ YAMAHA 56
10 マッシモ・ロッコリ KAWASAKI 51