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Dakar2010 Stage11-Moto

2010-01-14 22:16:26 | Dakar

Dakar2010 第11ステージ(2010/01/13)



SANTIAGO - San Juan

Liaison 211Km / SS 220km / Liaison 3Km Total 434㎞

モト部門




ダカールラリー2010 第11ステージ(サンチアゴからサンフアン、競技区間220キロメートル、総距離434キロメートル)。

ダカール・ラリーはチリの7日間のステージに別れを告げ、今日はアルゼンチンのステージに戻ってきた。
そして、大会で最後の高難度ステージ。

二輪部門では、2時間44分50秒を記録したBMWのフラン・バーホーベン(オランダ)がステージ優勝し、3秒差でKTMのジョナー・ストリート(米国)が2位に入った。
KTMのシリル・デプレ(フランス)はバーホーベンと4分21秒差の2時間49分11秒で7位に終わったが、合計タイム42時間5分10秒で総合首位を守っている。



朝早くリエゾンを出発し、アンデス山脈のコルディーエル峠をパソ・リベルタドレスを経由、山頂は標高3,500mに達する。
今日のSSは220km、昨日と同じようにスピード・コースながら、カーブが極めて多く、スリッピィで時々ワジ(乾河)の亀裂など罠も多いコース。
このような中、マルク・コーマが第1走者でコースをオープン、今日もSS優勝を目指して飛び出した。
しかし、13kmでミス・コースし、右に曲がるところをまっすぐ行ってしまった。
その結果、正しいコースに戻るまで大きくタイムをロスしてしまい、CP1を通過した時には既にトップとの差が10分以上離れてしまった。
彼に付いて走っていたライダーも同じようにタイムを失う。

今朝、9番目にスタートしたジョナ・ストリート(アメリカ KTM)、スタート直後は控えめに走っていた(今までトップ5に入ったことがない)が、コーマと同じナビ・ミスは冒さなかった。
そのお陰で、CP1をトップタイムで通過、いっしょに走っていたフランス・ヴェルホーヴェン(蘭 BMW)は7秒差で通過。
そして、そのまま、追いつ追われつのバトルを二人で繰り返し、最後にわずか3秒差でフランス・ヴェルホーヴェン(蘭 BMW)がSSをとった。
ヴェルホーヴェンは通算3度目のSS優勝で、この前は、昨年のプエルト・マドリンからコピアポのステージだった。
なんと、BMWのマシーンが前回SS優勝をしたのは、シリル・デプレの2001年大会、タンバクンダのステージだった。

一方、パルアンデルス・ウルヴァルスター(ノルウェー KTM)が今日は効果的な成果を出した。
アラン・デュクロ(仏 KTM)に次いで4位でゴールしたが、総合順位で2位に上がり、フランシスコ・ロペス(チリ、Aprillia)のと同タイムの1時間20分差になった。
13kmで10分以上離されたマルク・コーマ(西、KTM)は最終的に、SSでトップと5分差までつめた。
総合では、シリル・デプレ(仏、KTM)が依然としてトップをキープしている。
(ダカールラリー2010 速報サイトより)



フランス・ヴェルホーヴェン: “最初からアタックした”

「最初の第2、第3ステージでいろいろトラぶっていたので、大会の終わり間近にまだ残っていることができてうれしい。
マシーンが新しいので、相当いろいろな作業をしなければならなかった。
BMWはあまり良く知らないのでちょっと冒険だった。
今では、ほらね、すっかり思うように扱えるし、マシーンも完璧だ。
今日は、最初から最後までずーっとアタックし続けた。
デュクロの埃をしばらく吸いながら走ったが、途中追い越して、猛スピードでダッシュした。
今日のSS優勝はすごくうれしい。」



シリル・デプレ: “リードを保ったのでほっとした”

「今日のSSもすごく良かった。
主催者はまったくすごいことをする。
SSの冒頭で、13kmあたりに横断幕をたてて進めないようにするようなヘンテコなことをするし。
僕はだからまっすぐ突っ走って80kmも先まで行ってUターンさ。
マルク・コーマが一人で引き返すのを見かけた。
その後、他のライダーも戻って行くのを見た。
その後はグループで走った。
そんなこともあるさ。
でも、けっこう楽しかった。
今日はすぐに終わってしまった。
220kmなんてあっという間だ。
細心の注意?全然、僕はマシーンに乗ったら、もう自制がきかないんだ。
ひたすら楽しむだけだよ。」



アラン・デュクロ: “良い日ではなかったが、結果は良かった”

「良い成績を残そうとするのは当たり前だよ。
とはいえ、今日は何かと問題があった一日だったんだが。80Kmで転んで、フロントを壊してしまった。
その後スピード区間で、タイヤのムースがボロボロになっている感じだったので、トップ・スピードを抑えて走った。
その後は、セレクターの一部を紛失してしまった。
そこで、フランス(ヴェルホーヴェン)に付いて行った方が良いと思ったんだ。
彼は今日のような、すごいテクニカル・ステージは得意なのでね。
なんとか彼に追いついて、結局3位になった。
必ずしも輝かしい一日ではなかったのだが。
ともあれ、今日はあまり良い日ではなかったが、結果は良かった。
それは何よりだ。
ダカール・ラリーでは何がおこるかわからない。
僕の目標はトップ5に入ること。
これはスタートした時から言っていることなんだ。
その為、絶対にあきらめないで、精いっぱいやるんだ。」




ステージ11 順位

1. VERHOEVEN (NLD) BMW 02:44:50
2. STREET (USA) KTM 02:44:53 00:00:03
3. DUCLOS (FRA) KTM 02:46:15 00:01:25
4. ULLEVALSETER (NOR) KTM 02:47:16 00:02:26
5. LOPEZ CONTARDO (CHL) APRILIA 02:48:38 00:03:48
6. FRETIGNE (FRA) YAMAHA 02:48:39 00:03:49
7. DESPRES (FRA) KTM 02:49:11 00:04:21
8. PEDRERO GARCIA (ESP) KTM 02:49:49 00:04:59
9. COMA (ESP) KTM 02:49:58 00:05:08
10. PRZYGONSKI (POL) KTM 02:50:13 00:05:23

総合順位

1. DESPRES (FRA) KTM 42:05:10
2. ULLEVALSETER (NOR) KTM 43:26:04 01:20:54
3. LOPEZ CONTARDO (CHL) APRILIA 43:28:44 01:23:34
4. RODRIGUES (PRT) YAMAHA 43:35:45 01:30:35
5. DUCLOS (FRA) KTM 43:59:49 01:54:39
6. FRETIGNE (FRA) YAMAHA 44:06:07 02:00:57
7. STREET (USA) KTM 44:41:05 02:35:55
8. PAIN (FRA) YAMAHA 44:54:17 02:49:07
9. PRZYGONSKI (POL) KTM 45:17:28 03:12:18
10. PEDRERO GARCIA (ESP) KTM 45:17:54 03:12:44