英式コンパスを購入した。別にコンパスを使うわけではないのだが、工業生産品として持っておきたかったのである。
以前にも書いたことがあるが、コンパスには独式、英式、仏式などがある。そのままドイツ、イギリス、フランスの製造仕様だ。独式は大量生産で、英式、仏式は職人の手作業だ。
だが、この英式、仏式は今は日本にしか残っていない。イギリスやフランスでは既に廃れてしまったのだ。だから現在のコンパスは全て独式と言っても過言ではない。
日本に英式、仏式の製品が残っているのは、もちろん製品の特性もあるだろう。機械加工が困難な超硬材料を使ったり、細部まで手作業によって調整されるから精度が高い。しかし、それ以上に、職人技を大事にする日本の伝統が理由ではないかと思う。
この技術が日本に入り広まったのは明治、大正の時代だが、だからなのか英式のコンパスからは、伸び盛りの社会の溢れる活力が見える気がする。昔はこういうコンパスを使って設計図面を引き、新しい工業製品を開発していったのだ。
そういう歴史の証人として、英式コンパスが欲しいと前から思っていたのである。
以前にも書いたことがあるが、コンパスには独式、英式、仏式などがある。そのままドイツ、イギリス、フランスの製造仕様だ。独式は大量生産で、英式、仏式は職人の手作業だ。
だが、この英式、仏式は今は日本にしか残っていない。イギリスやフランスでは既に廃れてしまったのだ。だから現在のコンパスは全て独式と言っても過言ではない。
日本に英式、仏式の製品が残っているのは、もちろん製品の特性もあるだろう。機械加工が困難な超硬材料を使ったり、細部まで手作業によって調整されるから精度が高い。しかし、それ以上に、職人技を大事にする日本の伝統が理由ではないかと思う。
この技術が日本に入り広まったのは明治、大正の時代だが、だからなのか英式のコンパスからは、伸び盛りの社会の溢れる活力が見える気がする。昔はこういうコンパスを使って設計図面を引き、新しい工業製品を開発していったのだ。
そういう歴史の証人として、英式コンパスが欲しいと前から思っていたのである。
おはようございます。
このコンパスを見て大学時代に使っていた
「株式会社 キハラ製作所」の製図用具を
取り出してしばし見つめました。
もう絶対に使うこともない、かといってかなり
高価だった製図用具を捨てる気にもならない。
ただ昔を思い出すためにあるようなものです!
ボクも勤めていました。一年半ほど勤めたところで廃業になりましたが…
突然失礼します。
今から30年ほど前、私は雑誌の編集者をしていたのですが、その時会社の備品だったディバイダーのことを最近ふと思い出してどこのメーカーだったのか調べていましたらそれがキハラでした。
シンプルで造形が美しく、時々「チクッ」と手を刺したりして物言わぬ良い相棒でした。編集者をやめたとき記念にもらってくれば良かったと今でも思っています。懐かしいです。
30年ほど前だとクロームメッキヘアライン仕上のデバイダーですね。その時代のデバイダーはナットやビスに合わせて本体が削り込まれ、凝った作りになっていました。今のデバイダーは単に両脚に針を付けただけの簡略的な物になっています。
昔の工業製品は匠の手が入っていて趣がありますね。