先週、仕事をしていると、携帯に着信。やむなく作業を中断して電話に出てみると、仁だった。
「いま仕事が終りましたぁ。これから行きま~す」
何をそんなにはしゃいでいるのか分からないが、貢ぎ物を持って行くから、駅に来てくれという。
仕事を終え、梅島駅で待っていると、やがて仁がやってきた。「駅で…」と言っていたのは、駅を出ると電車代が余計にかかるからだろう。
ぱおんは北千住で常磐線に乗り換えるが、そこで仁が丸い筒のような物を差し出した。
「み…み…貢ぎ物です」
年老いた男がおどけるのはもの哀しさを誘う。老人になった八兵衛が「こら! 八!」などと怒鳴られて「うへぇ~」と悲鳴を上げている姿が涙を誘うのと同様に。
丸い筒はカレンダーだった。堀北真希の。
他にブルーナのカレンダーが二つ。
仁の鞄には自分の分らしきカレンダーも入っている。おそらく、会社で処分されたデッドストックを貰ってきたのだろう。
まぁブルーナのカレンダーの方は職場で使わせてもらうか。
ところで、今週は久しぶりに残業だ。
まぁ別に、帰っちゃっても問題はないんだろうが、いま社長が風邪で休んでいるので、その分を含めて、一人で仕事をこなしておこうかと。
また、今週はパートさんの人数も多いから、そういう時に先の仕事まで片しておけば、後で楽ができるもんな。要するに、今週少し頑張って、他人に可能な限り仕事をさせて、後に残る自分でやらなければならない仕事を減らしておく。
これも腹黒い戦略の一つと言えるだろう。
「いま仕事が終りましたぁ。これから行きま~す」
何をそんなにはしゃいでいるのか分からないが、貢ぎ物を持って行くから、駅に来てくれという。
仕事を終え、梅島駅で待っていると、やがて仁がやってきた。「駅で…」と言っていたのは、駅を出ると電車代が余計にかかるからだろう。
ぱおんは北千住で常磐線に乗り換えるが、そこで仁が丸い筒のような物を差し出した。
「み…み…貢ぎ物です」
年老いた男がおどけるのはもの哀しさを誘う。老人になった八兵衛が「こら! 八!」などと怒鳴られて「うへぇ~」と悲鳴を上げている姿が涙を誘うのと同様に。
丸い筒はカレンダーだった。堀北真希の。
他にブルーナのカレンダーが二つ。
仁の鞄には自分の分らしきカレンダーも入っている。おそらく、会社で処分されたデッドストックを貰ってきたのだろう。
まぁブルーナのカレンダーの方は職場で使わせてもらうか。
ところで、今週は久しぶりに残業だ。
まぁ別に、帰っちゃっても問題はないんだろうが、いま社長が風邪で休んでいるので、その分を含めて、一人で仕事をこなしておこうかと。
また、今週はパートさんの人数も多いから、そういう時に先の仕事まで片しておけば、後で楽ができるもんな。要するに、今週少し頑張って、他人に可能な限り仕事をさせて、後に残る自分でやらなければならない仕事を減らしておく。
これも腹黒い戦略の一つと言えるだろう。