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幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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ダイアナ元妃、最後の言葉は

2007-10-27 | その他
『ウィキペディア(Wikipedia)』死の直前「オー・マイ・ゴッド」(産経新聞) - goo ニュース
ダイアナ元妃、最後の言葉は「オー・マイ・ゴッド」=目撃者(ロイター) - goo ニュース
「オー・マイ・ゴッド」=死の直前にダイアナ元妃-英 (時事通信) - goo ニュース

ダイアナ元妃のニュースです。。

 死の直前「オー・マイ・ゴッド」

 約10年前、パリで不慮の死を遂げた
 ダイアナ元英皇太子妃=当時(36)=の死因を
 究明する審問が25日、ロンドンの高等法院で開かれ、
 大破した車内で元妃が息も絶え絶えに
 「オー・マイ・ゴッド(なんていうことなの)」
 最期の言葉を残していたことが分かった。
 事故直後、現場に駆けつけたボランティアの消防隊員がこの日、
 パリからテレビ証言した。
 それによると当時、大破した車から煙が立ち上り、
 「パパラッチ」と呼ばれるカメラマンが周りに群がっていた。
 隊員は、女性が元妃とは気づかなかったが、
 「オー・マイ・ゴッド」と2度繰り返すのを耳にした。
 警察が、撮影を続けるカメラマンを排除しようとすると、
 そのうちの1人が「おれたちはこれで金を稼いでいる。
 放っておいてくれ」と吐き捨てた。
 別の目撃証人は、カメラマンが
 「早く戻ってこい。彼女は生きているぞ」と同僚を呼び戻すのを
 聞いたという。
 

最後の最後までパパラッチはひどいものです。。。

それにしても、この「オー・マイ・ゴッド(なんていうことなの)」

キリストの臨終「エリエリラマサバクタニ (神よ何ぞ我を見捨てたもう)」

を思い起こします。

そして、最近の以下のニュースも。。。

        
 「神の沈黙と不在」に絶望 マザーテレサの告白

以下のニュースが問題になってます。。。。

http://www.heiwaboke.com/2007/09/post_1109.html

マザーテレサの遺品から信仰を否定する書簡がザクザク! 西側諸国騒然!!

 ノーベル平和賞受賞者であり、ローマ・カトリック教会の修道会
 「神の愛の宣教者会」の創設者、マザー・テレサが亡くなって
 十年を迎えたが、ここにきてマザー・テレサの生前の
 書簡内容が明らかになった。

 それによると、コルカタで死に行く貧者の救済に生涯をささげた
 マザー・テレサが「神の沈黙と不在」に絶望し、
 「孤独な日々」を過ごしていたことが浮き彫りになっている。
 「貧者の天使」と呼ばれたマザー・テレサの告白は世界に
 大きな衝撃を投げ掛けている。


(写真はTIME 2007年9月号) 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 その修道女テレサが亡くなって五日で十年目を迎えたが、
 それに先立ち、テレサの生前の書簡内容が明らかになった。
 それによると、修道女テレサは
 
 「私はイエスを探すが見いだせず、
  イエスの声を求めるが、聞けない」
  
 「自分の中の神は空虚だ」
 
 「神は自分を望んでいない」
 
 といった苦悶を告白し、
 
 「自分は孤独であり、暗闇の中に生きている」
 
 と嘆いている。

 「貧者の天使」の告白に衝撃を受けた西側メディアは
 
 「テレサ、信仰への懐疑」などとセンセーショナルな
 
 見出しを付けて報じた。
 彼女は生前、その書簡を燃やしてほしいと願っていたが、
 どのような経緯からか燃やされず、
 このように彼女の内面の声が明らかになったわけだ。

 マザー・テレサの告白で彼女の神聖に疑問を投げ掛けることは、
 もちろんできない。
 しかし、修道女テレサの苦悩が、「神の不在」に関する
 現代キリスト教神学の不十分さを痛感させる一方、
 結婚と家庭を断念して修道院で神を求める信仰生活が神の願いで
 あるか、という問い掛けを内包していることだけは確かだろう。

ソース:http://www.worldtimes.co.jp/w/eu/eu2/kr070918.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事を読んで、小説家の国木田独歩を思い出しました。


『武蔵野』『春の鳥』などで知られる明治の小説家・国木田独歩は

熱心なクリスチャンでした。

  

肺病で七転八倒の病床に、かつて洗礼を受けた牧師・植村正久を呼び、

彼は心の煩悶を訴えました。

  

「あなたは、かつて初めて私の心を開いてくださった人。
 今、死を前に、私の心はまた閉ざされてしまった。
 どうかもう一度、あなたの鍵で私の心を開いてください」

 植村牧師は言います。

「鍵を持っているのは、私ではありません。神です。祈ることです」


「祈れません。私には、祈ることが出来ません」

「祈らずとても助くる神なきや」


独歩は、ベッドの上で泣きました。

キリスト教では、最後まで神に祈れ、といいます。

さすれば神は天国に救い給う、と。

しかし、かの独歩ですら、祈り続けることはできなかったのです。


ガガーリンの 「地球は青かった」の次の言葉も思い起こされます。


ガガーリンが地球一周。神はどこにも居なかった …

1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンが人類初の有人ロケットで地球を一周。

有人宇宙船ボストーク1号で地球周回軌道に入り、大気圏外を1時間50分で一周した。



あとで手記に遺している。

「地球は青かった。しかし、どこを見回しても神はいなかった …」

■実存主義の哲学者、キュルケゴールは、最後日記につづった。

 「キリスト教はどこにもない」と。









マザーテレサの問題とほぼ同時にこんなことも
おきています☆

ネブラスカ州議会議員が神を提訴

http://wiredvision.jp/news/200709/2007092023.html

ネブラスカ州議会議員のErnie Chambers氏が、
神を相手に訴訟を起こした。
地方裁判所に提出された訴状では、
神が自然災害やテロ等を通じて人々に恐怖心を与え、
自分への服従を強制したと訴えている。
同氏はまた、神が疫病やテロ等の脅威を発することを
永久にやめるよう裁判所命令を出すことも要求している。

  
  (ネブラスカ州)

Ryan Singel 2007年09月20日

ネブラスカ州議会議員のErnie Chambers氏
(オマハ市選出、民主党)が9月14日(米国時間)、
神を相手に訴訟を起こした。

全能なる神とその信者に対して、
テロの脅威を止めるよう命じることを裁判所に求めている。

ネブラスカ州の地方裁判所に提出された訴状(PDFファイル)は、
神と、神を信じる全宗派の信徒は、
「無数の人間に大きな被害をもたらすテロリズムの
 脅威を作り出してきたし、現在も作り続けている」
 と主張している。

そうした脅威が存在することは神の歴史からも明らかだ、と
Chambers氏は訴える。

Chambers氏は、頭韻法をうまく使って、

「恐い洪水、
 実にひどい地震、
 すさまじいハリケーン、
 とてつもない竜巻、
 死を招く疫病、
 激しい飢饉、
 地を荒らす干ばつ、
 殺し合いの戦争、
 先天性の欠損症など」

 
 を引き起こしているとして、神を非難している。

 訴状はさらに、神が、神にまつわる年代記を
 「文字に記して配布し、地上に恐怖や不安、心配、脅威、疑念を
  引き起こし、被告人(神)の意志への服従を強制している」
  とも主張する。

 1970年以来、オマハ市の代表としてネブラスカ州議会議員を
 務めてきたChambers氏は、ダグラス郡の地方裁判所に対して、
 審議なしで略式判決を出すか、もしくは
 「裁判所がそうした行為を行なうことが無益でないと
  考えるならば」早々に審議の日程を決めるよう求めている。

Chambers氏はまた、神が疫病やテロの脅威を発することを
永久にやめるよう裁判所命令を出すことも要求している。

通常、神は全能者であると考えられているので、
この命令がどう役に立つかは定かではない。

Chambers氏は、神が遍在し、全知であることは認めている。
だが、神はいたるところに存在するのだから、
ネブラスカ州の裁判所の司法権もおよぶはずだし、
神は何でも知っているのだから、告訴通知を出す必要もない、
とChambers氏は語る。

この訴訟は、Chambers氏が
「あなたがどこにいようと構わないから、
 いるなら出てきてください」
と呼びかけて神に姿を現してもらおうと努力したが、
多くの被告人がそうであるように、神は呼びかけに応じず、
結局原告は裁判に訴えるしかなかったということを示している。

ネブラスカ州のローカルテレビ局『WOWT』は、
Chambers氏が訴訟を起こした背景には、
州法がいかなる理由でも訴訟を起こす権利を認めていることを
再確認する意図があったと伝えている。

Chambers氏に取材を申し込んだが、応じてもらえなかった。

また記者は、神に対しても「コメントをください」と宗派を超越した
祈りを捧げたが、すぐには答えてくれなかった。

「Chambers氏」対「神」の訴訟の行方は気になるところだ。


Nebraska Senator Sues God to Stop Terror Threats

Nebraska State Senator Ernie Chambers (D - Omaha) filed suit against God Friday, asking a court to order the Almighty and his followers to stop making terrorist threats.

The suit (.pdf), filed in a Nebraska district court, contends that God, along with his followers of all persuasions, "has made and continues to make terroristic threats of grave harm to innumerable persons." Those threats are credible given God's history, Chambers' complaint says.

Chambers, in a fit of alliteration, also accuses God of causing

"fearsome floods,
 egregious earthquakes,
 horrendous hurricanes,
 terrifying tornadoes,
 pestilential plagues,
 ferocious famines,
 devastating droughts,
 genocidal wars,
 birth defects,
 and the like."

Likewise the suit accuses God of having his chroniclers "disseminate in written form, said admissions, throughout the Earth in order to inspire fear, dread, anxiety, terror and uncertainty, in order to coerce obedience to Defendant's will."

Chambers, who has represented Omaha, Nebraska since 1970, asked the Douglas County district court for summary judgment or to set a quick hearing date "if the Court deems such a hearing not to be a futile act."

The senator also wants the court to issue a permanent injunction prohibiting God from issuing plagues and terrorist threats. It's unclear how this could work since God is usually understood to be all powerful.

Chambers does admit that God is omnipresent and omniscient, however. Since God is everywhere, the Nebraska court has jurisdiction, Chambers argues, and since God is all-knowing, Chambers need not serve him with a notice of the lawsuit.

The lawsuit indicates that Chambers attempted to make God appear in order to serve him by saying "Come out, come out, wherever you are," but the Almight declined, like many defendants, to make it easy for a plaintiff to serve him with court papers.

Chambers filed the suit to make a point that the state constitution allows lawsuits to be filed for any reason, according to WOWT.

Attempts to reach Chambers for comment were unsuccessful.

God did not immediately respond to a non-denominational prayer for comment by this reporter.

The suit is Chambers v. God.





     
 

『時計じかけのオレンジ』アレックスはイド(潜在的衝動)の怪物だ。それは誰の中にも 隠れている。

2007-10-26 | 煩悩




2001年宇宙の旅をはじめ、名作の数々を残したスタンリー・キューブリック。

『時計じかけのオレンジ』は「2001年宇宙の旅」では

一度もうつらない、地上の実態を描いた映画。

考えさせられる象徴的な場面がたくさん出てきます。


主人公の「アレックス」は欲望のおもむくままにいきている。

冒頭でアレックスたちは、ホームレスの老人を面白半分に袋叩きにする。

老人は嘆く

「なんて時代だ、人類は地球の周りを回り、月にまで飛んでいると
いうのに、誰も地上の秩序には注意を払わない」


しかし、快楽は長くは続かない

いつものように強盗殺人を楽しんだアレックスは仲間に裏切られて殺人罪

で逮捕される。

そして、政府による「ルドヴィゴ療法」の実験台にされるのです。

「ルドヴィゴ療法」の果てにアレックスは、暴力やセックスを見たり

欲望しただけで嘔吐感と呼吸困難に襲われるようになってしまいます。

しかも副作用で大好きなベートーベンにまで拒否反応を起こすように

なってしまった。

こうして無害化されたアレックスは「治療済み」として釈放される。

しかし、家に帰っても両親はすでに養子をもらっていて、

彼の居場所はない。

昔の子分は警察になっていて、さんざんイジメたし返しをされる。

それでもアレックスはされるがまま、何も抵抗できない。

「時計じかけのオレンジ」になってしまったからだ。

「時計じかけのオレンジ」とはロンドンの下町の言葉で、

何を考えているか分からない変人をさす

また、マレーシア語では人間をorangと呼ぶ

だから、「時計じかけのオレンジ」とは、「時計じかけの人間」

機械のように感情を統制されてしまった人間を意味している


欲望のままに生きる社会

  ・・欲は無限で、必ずいきずまる。
  
    ちなみに「アレックス」とは「アレキサンダー」

    あのアレキサンダー大王に由来するとか。
    
欲望が抑えられてしまう社会

  ・・まさに『時計じかけのオレンジ』になってしまう。

 スタンリー・キューブリックはインタビューでこのように語った。
    
『アレックスはイド(潜在的衝動)の怪物だ。それは誰の中にも

 隠れている』

『人類の本性を変えない限り、核戦争による自滅という悲劇を

 避ける方法はない』

(くわしくは【映画の見方がわかる本】)


この欲をはじめとした煩悩をどうする?
  
 


  

デヴィッド・ボーム「ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ 」

2007-10-26 | 夢幻




デヴィッド・ボーム(David Bohm)の名著

「ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ 」
が邦訳されました☆

■内容紹介

「対話の目的は、物事の分析ではなく、議論に勝つことでも
 意見を交換することでもない。
 いわば、あなたの意見を目の前に掲げて、それを見ることなのである」

対話(ダイアローグ)とは:

・情報やアイデアではなく「意味」を共有。
・明確な「目的」を定めなくてもいい。
・人を「説得」することは必要ない。
・あらゆる「想定」を保留することが重要。

「『愛があればすべてうまくいく』と言う人がいる。
 だが残念ながら、すべてを救う愛は存在しない。
 だから、もっと良い方法を考えなければならないんだ」

 偉大な物理学者にして思想家ボームが長年の思索の末に
 たどりついた「対話(ダイアローグ)」という方法。
 
 「目的を持たずに話す」
 「一切の前提を排除する」
 
 など実践的なガイドを織り交ぜながら、
 チームや組織、家庭や国家など、あらゆる共同体を協調に導く、
 奥深いコミュニケーションの技法を解き明かす。


■著者について

デヴィッド・ボーム David Bohm

 1917~1992年。物理学者。
 ペンシルバニア州立大学卒業、カリフォルニア大学バークレー校で
 理論物理学の博士号を取得。
 量子力学の世界的権威として知られるほか、
 人類と自然の調和、全人類の融和などをテーマとする哲学的思索でも名高い。
 著書に『全体性と内蔵秩序』(青土社)、『断片と全体』(工作舎)などがある。


●発刊を記念して、以前あげた記事を再掲します!

デビッド・ボーム

「ホログラフィー宇宙理論」についてです。



主著「全体性と内臓秩序」から、東洋とのつながりを見ていきたいと思います☆

ちょっーと(かなり)難しい内容です(^-^;

以下出てくる緑の字のところは原文ですが、特に必要ないと思われる方は

無理して読まれなくても結構です(表現がとても学術的なので。。)  

そして、今回は、先に要点を明記しておきましょう。

そのほうが分かりやすいと思いますので。

 ●「心」と「物」を分けた「デカルト・ニュートン近代科学思想」は
  矛盾や問題を含んでいる。
 
 ●私=世界(宇宙)
  《心(意識レベル)と身体を超えた、魂のようなモノがある》

 ●ホログラフィー宇宙論と仏教の唯識学とは共通点が多い
  (阿頼耶識・業力・業種子など)
 
 ●科学は東洋の思想へと向かっている
 
 といったところですね。
 
はじめてこのような内容に接する方には超難しい思いますが、

最初は、理屈やしくみを考えるより、

「最近の科学ではこんな研究やってるのかー!」とか
 
「何かしらんが凄そうだなー」

「科学的って言葉の認識を大きく変えないといかんのかなー」

など楽しみながら読んでみることをお勧めします☆

ではいきますよっ!!


まず知っていただきたいのは、デカルト的ニュートン的

世界観は様々な矛盾や問題を含んでおり、その世界観を

見直さねばならない、ということです。    

そのことについてボームはいいます。

「世界を分離・独立して存在する諸部分に分析するとき、

 このデカルト的秩序が相対論でも量子論でも、深刻な

 矛盾と混乱に逢着しつつあることを見出す。

 なぜならこの二つの理論からは、宇宙が分析されぬ

 全体であることこそ現実の事態であり、独立した諸部分

 への分析は実態にそぐわないことが結論されるからで

 ある。」

 
なぜおかしいかってことを納得いくまで説明するのは難しいので、

この理論の結論だけ、知ってもらえればと思います☆


次に、デカルトは物心二元論を唱え、「心」と「身体(モノ)」は

別物だ、といいました。



しかし、この考えは正しいといえません。

「物心二元論」の矛盾が大きいため、唯物論の方が現在、力が

あるわけですが、これは決して唯物論が正しいということでは

ありません。

「物心二元論」「唯物論」を超えた第三の説があるのです。

それが、「心」と「身体(モノ)」は分けれない、という説であり、

もっといえば、私=世界(宇宙)という、ちょっと聞くと、

非科学的、非理論的、SF的、誇大妄想的なイメージを受ける

ことでしょう。

しかし、この第三の説こそ、ハイデッガーの「世界内存在」や

相対性理論量子力学の行きつく世界観、宇宙観といえるのです。

その一つの説が「ホログラフィー宇宙論」であり、

後日、紹介します「超ひも理論」「M理論」「エキピロティック宇宙論

などにつながる理論なのです。

    
いきなり「私=世界(宇宙)」といわれても、ついてこれない方も

多いと思いますので、できれば「西洋哲学は2回のパラダイムスフとを経て、東洋に帰結する!?」

シリーズを通読して頂きたいのですが、

すべては境界線を持つことができない(モノとモノとを分けれない)

ということをイメージしてもらいたいと思います。

そのことを踏まえて読んでくださいね☆


「(世界は)流れの中の渦のような構造をもった波動を考えればよい。」

「相対論と量子論は、次の点で一致している。

 世界を分割不可能な全体として見なければならぬこと、

 すなわち全体の中では、観測者や観測機器まで含めた

 あらゆる部分が浸透しあい結びあって一つの総体を

 なしていることを示している。」


「流動運動する分割不可能な全体性と呼ぶのが最善であろう。

 事物より流れのほうが、ある意味で基本的存在である。

『事物』は『流れの中』で生成・消滅するものと見られる

 からである。

『流れ』においては、精神と物質は互いに分離した実体

 ではない。

 それらは、分断されぬ一つの全体をなす運動の異なる

 二側面である。

 存在のどの側面も互いに他から分割されないと考える

 ことができるようになる。」


共通して主張しているのは、この世界はホログラフィーのように

映し出された仮の世界であり、なるが故に、世界全体が私、

私が世界全体なのです。

ここまでが我、ここからが彼、と分けることが出来ないのです。

(表面的にはできても、つきつめていくと分けれなくなる。
 これは一つの考え方ではなく、世界がそういう構造に
 なっている、という説) 

また次のようにも語っています。

「東洋の哲学や宗教は、全体性を強調し、世界を諸部分に

 分けて分析することの無益さを示唆している。

 東洋(とくにインド)では、全体的なものの見方が

 今なお生き続けている。」



ずばりいえば、仏教の唯識学との共通点が多くみられるのです!

たとえば唯識学では次のようにいいます。

「この世界は阿頼耶識という心(本当の心)が生み出した世界である」
これはまさにホログラフィー宇宙論の説そのものですね。

しかも、

「阿頼耶識は滝のように、常に激しく水滴が動きつつも、滝全体という

 ものは流れながら続いている」




これに対応するかのように、ホログラフィー宇宙論では

「ホログラフィーという表現は、静的で固定的な印象を

 与えますが、「暗在系」はつねに変幻流転している、ということです。

 これをボームは「全体運動」と表現したのです。」

とあります。  

「噴水は、激しく水滴が動きながらも、一つの形をかたどっている」

と、滝とそっくりの、噴水のたとえで語られることもあります。

  

また、「阿頼耶」とは「蔵」という意味があるのですが、

(「識」は「心」という意味)

ホログラフィー宇宙モデルでは、暗在系のことを「内蔵秩序」

とも言われ「内蔵」されるというイメージはぴったりきます。


さらに、阿頼耶識には、「私たちの行為」=「業」が力となって

貯えられると教えられていますが、

ボームは、次のような言語学を展開し、固定的な

イメージを与える名詞よりも動詞(行為)を重んじています。

「動詞は、行為や運動を記述するものであるが、行為や運動

 は明晰な分離や分割をもたず、他の行為や運動の中に

 流れ込んで一体となっているからである。

 それだけではない。

 運動はつねに変化しているのが普通であり、運動の中には

 永久不変の固定的パターンないし形態は存在しない。

 したがって互いに切り離されたばらばらの事物といった

 ものは運動の中には認められない。」


また、行い(業)は、業種子となって阿頼耶識に貯えられる

とも表現されており、目に見える結果(運命)を生み出す種とも

言われています。

そのことに対応するようにボームは次のように書いています。

「種子じたいはその植物体をじっさいに構成する物質の点でも、あるいは生長

 に要するエネルギーの点でも、寄与するものをほとんど、あるいは全く

 持っていない。

 生長に要するエネルギーはほとんどがすべて土壌、水、空気、そして日光に

 由来する。

 しかし、現代の理論によれば種子はDNAという形で情報を含みこんでおり、

 この情報が何らかのしかたで環境に『指令を与え』一戸の植物体を形成する

 のである。」

「乾板(ホログラフが映し出される板)には二次的な重要性しかない。

 なぜならそれは、空間の各領域に存在する光の干渉型状を、比較的

 永続する『記録文書』として止めることが主要な役割だからである。」


ボームは「時空領域のそれぞれに、全体の秩序含み込まれている」

いうことを次のようにもいっています。


「原理的には、この構造を宇宙全体にまで、そして全過去・全未来

 にまで拡張することができる。

 例えば夜空を仰ぐときを考えて見よ。

 われわれはそこに、広大な時空の拡がりにわたって見出される多くの

 構造を識別することができる。

 だがそれらはある意味で、眼球で囲まれたちっぽけな空間内の光の

 運動中にすべて含まれている。

 ここに新しい秩序概念の萌芽がある。

 この秩序はたんなる対象や事象の規則的配列として理解することは

 できない。

 むしろ時空領域のそれぞれに、ある陰伏的な意味で、全体の秩序が

 含み込まれているのである。

 さて「陰伏的」という語は、内蔵するという動詞から出ている。

 後者の意味は「内側に包む」ことである。

 それゆえ何らかの意味で、全体の構造が各領域のうちに「包み込まれ」

 て含まれる、ということを表現する概念が求められてしかるべきで

 あろう。」

  

う~ん、難しいかもしれませんが、全体と部分の関係を少しでも

イメージできたらいいですね。

細かいところを気にするよりも。


では、今一度、今日の要点をまとめてみましょう!!
 
 ●「心」と「物」を分けた「デカルト・ニュートン近代科学思想」は
  矛盾や問題を含んでいる。
 
 ●私=世界(宇宙)
  《心(意識レベル)と身体を超えた、魂のようなモノがある》

 ●ホログラフィー宇宙論と仏教の唯識学とは共通点が多い
  (阿頼耶識・業力・業種子など)
 
 ●科学は東洋の思想へと向かっている
 

どうでしたでしょうか??

脳みそ破裂状態でしょうか?

それともこれくらいでは物足りませんか??


最初にも書きましたように、こういった内容は、理屈やしくみを考えるより、

「最近の科学ではこんな研究やってるのかー!」とか
 
「何かしらんが凄そうだなー」

「科学的って言葉の認識を大きく変えないといかんのかなー」

など楽しみながら読んで、インスピレーションするものを

発見するのがいいでしょう☆





知識あっても活用できず 全国学力テスト結果公表(フィンランドメソッド「ミクシ?」)

2007-10-25 | 人生の目的


全国学力調査、「活用力」に課題 文科省が結果公表(朝日新聞) - goo ニュース
知識あっても活用できず 全国学力テスト結果公表(共同通信) - goo ニュース
基礎はOK、活用に課題=都道府県、国公私立で格差-小6、中3全国テスト (時事通信) - goo ニュース


最近は、「知識」は増えても「理解」ができていないから

「応用」が利かないようですね。

ここでは「活用力が足らない」という表現をされています。

ハッキリいいますと、これは大きな問題です。

たとえば、科学もこれだけ進歩しましたが、十分に活かせている

とはとても言えません。

「科学兵器による戦争」「環境破壊」は分かりやすい例でしょう。

「科学の進歩」と、「人間の幸福」は比例していません。

自殺が増えている現状からもいえるでしょう。

いってみれば科学を「活用」できていないわけです。

ネットも「いじめ」や「自殺」の為に使っていたのでは

うまく「活用」されているとはいえませんよね。

人は「幸せ」を求めて生きているのですから、

「幸せ」に活かせないなら、それはうまく「活用」

されていないわけです。


学力世界一といわれるフィンランドには、

フィンランドメソッドといわれるものがあります。

その中で「ミクシ?」(フィンランド語で「なぜ?」「どうして?」の意)

という言葉が頻繁に使われることが特徴の一つとして

あげられています。

(「ミクシィ」とは関係ありません☆)

常に「なぜ?」「どうして?」と問い、答えを探す

習慣が大事だと思いますね。

そして、究極であり、根本になければならないのが

「なぜ生きる」という問題でしょう。

生きる意味が分からないと、働く理由も、勉強する理由も

不明確となり、それはいらだち、不安、となり、

外へ向かえば「いじめ」「暴力」「殺人」「戦争」となり

内へむかえば「自殺」へとつながっていくことになります。


昨日も紹介した、セネカ(ローマ哲学者)のことばを記しておきます。
 
 「我々は、学校のためではなく、人生のために学ばなければならない」 
 と。

・・・・・・・・・・

フィンランドメソッドについて
元記事はコチラ

フィンランドは、ここ数年OECDが実施した『学習到達度調査』で好成績を収めており(読解力の分野で1位)『教育先進国』として、『どういう授業を行っているのか?』注目を集め、世界的な調査対象となっています。

その実態が書かれた本『フィンランド・メソッド入門』に、『小・中学校でどういう授業を行って成功しているのか?』『なぜ、学力があがっているのか?』について、書かれていましたので、要点をまとめました。
・・・・・・・・・・・・・・・
●フィンランドでは、発想力・論理力・表現力・批判的思考力・コミュニケーション力を鍛えるための練習を、子供のときから(授業によっては8歳~)沢山やっている。
練習量が多いから、力がついている。
(逆に日本人は論理力を身につける練習が足りないから、OECDテストの成績が落ちている)

①【発想力を鍛える】【論理力を鍛える(頭の中に論理回路を作る)】

事例①カルタ(マインドマップやメモリーツリーとまったく同じ)を作る集団授業。

・白板に大きくテーマを書き、(例えば『携帯電話』と書く)そのテーマについて、『いつ・どのように・どうして・どうなった』が分かるよう、みんなで、枝葉をどんどん記入していく。ストーリー(昔話など)も、カルタ(マインドマップ)にする。
・まず発想力を高めることで、分析力・創造力を養っていく。

事例②カルタを作る授業以外でもミクシ?(フィンランド語で「なぜ?」「どうして?」の意)が連発される。母国語を外国語のように教える。(著者は、ミクシ攻撃、と呼ぶ)

・基礎的な事柄でも、どうして?と問いながら進め、原因と結果がみんなに分かるようにしている。(例えば、文法の授業でも『机が名詞なのは、なんで?』などを聞いている。)

・子供は答えられないことが多いが、気にせず、聞きつづける。これによって『意見には理由をつける』ことを学ぶ。

③【表現力を鍛える】

事例 一番短い作文を書けるのは、誰かな?

・いくつかの単語から、作文をする授業。国語の教科書に採用されている。
(日本の国語の教科書では、せいぜい1個~2個の単語で文を書かせる程度)
・例えば『学校・友達・遊べる・先生・勉強できる・楽しい・つまらない・夏休み・会う』という15個の単語を黒板に書く。
・次に『これらの単語全部を使って、作文を書こう、一番短くかけるのは誰かな?』と聞き、すべての単語を関連付けた文を書かせる。
・これによって、言葉を自在に使いこなす練習になる。最小の文字数を指定することで、要約する力がつく。
 論理性があり、周到な論理を構築しても、それを的確に表現できなければ、相手に伝わらないことを学ぶ。

・その他事例として『フォーマットに従った作文授業(決して自由にかかせない)』や『何がどうした、を考える、カルタと組みあせた作文授業』『算数の文章題を国語の選択肢問題にする(解答するために必要な情報だけ抽出する力)』など。

④【批判的思考力(論理力応用編・本当にそうかな?)・コミュニケーション力を鍛える】

事例① 4~5人制の作文添削授業

・4~5人制で、作文の作成者を一人決め、その子が作った作文について、他の3人~4人が『いいところ』と『悪いところ』を10個づつ挙げ、修正していく。
・次に、他のグループと作文を交換して、さらに『いいところ』と『悪いところ』を挙げて、修正を重ねる。これをやると、とても小学生が書いたとは思えない、まとまった作文が完成する。
・最初は『悪いところ』だけ挙げていたが、そうすると授業が終わっても、延々議論が続くことになり、ケンカになることを学び、①『いいところ』も列挙し②『会議が終わったら、その話しはしない』こともルールに付け加えた。

事例② 4~5人制で、討論する授業

・誰か1人が班長となって進め議論に必要なルールや決まりごとを、子供たちで作っていく。
・例えば、【遠足に行く】というテーマで話し合うとき【そもそも、なんで遠足に行かなければならないのか?】といった議論はタブーであることを学び『それはルール違反だ』と発言できるようにする。(議論の前提を覆すような問いがあると、話しにならないことを経験させる。)
・もし、遠足に行きたくないのであれば、なぜ、そう思うのか?どうして?の問いかけを常に行う。相手の意見をまるごと否定したり、遮ったりするのはタブーで、常に最後まで聞く。その上で、相手がなぜそう思うのか?意見を言った理由を聞き出す。

・自分発のなんで?ではなく、相手がなんでそう考えたのか?を考えられるよう育成する。

・フィンランドには、元々『相手の目をみて話す習慣』がなかったが、相手の目を見ながら話すのを努力目標とすることで、子供たちも、恥ずかしくなるくらい、相手の目をよくみて話すようになっている。

 
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全国学力調査、「活用力」に課題 文科省が結果公表

 文部科学省は24日、小学6年生と中学3年生合わせて
 約222万人が4月24日に受けた全国学力調査の結果を
 公表した。
 平均正答率は、主に「知識」を問うA問題が70~80%台
 だったのに対し、知識を「活用」できるかを主に問うB問題が
 60~70%台と10~20ポイント低かった。
 
 文科省は「知識については相当数の児童・生徒がおおむね
 理解しているが、活用は課題がある」と分析。
 
 今後、教職員の加配(定数を上回る追加配置)などによって、
 正答率が低かった自治体の教育委員会を支援する方針だ。


松坂に勇気を与えた曲(「real world」Exile)

2007-10-24 | 因果の道理


RソックスがWシリーズへ 松坂、日本投手で初白星(共同通信) - goo ニュース


ワールドシリーズに進出に白星で大貢献した松坂選手

心打つ記事がありましたので、紹介させて頂きます♪

元記事はコチラ

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最終戦の前に聞いていた曲は

EXILE「rearlworld」

だったそうです。
  
  
「越えるべきはほかでもない自分」

「結果を出さなきゃ何もかも終わる」。

試合開始直前のテーマ曲も球団職員に頼み、

この曲に変更までしたといか!

「あの歌は自分の置かれた状況と一緒だった」。

と語っています。

 困難に立ち向かえたのは、メジャーの大先輩の存在も大きかった
 
 ようです。
 
 「野茂さんの試合結果はネットで確認しました」。
 
 昨年末、右ひじ手術から復活をかけ、
 
 ベネズエラのウインターリーグに参加している野茂に
 
 話を聞く機会があったそうです。
 
 「すべてが凄い。僕なんてまだまだ及びませんよ」。
 
 自分より10歳以上年上の人間が高いハードルを越えようと
 
 奮闘している。
 
 それに比べれば、自分は大舞台のマウンドに立つことができる。
 
「いろんな人に支えられて最高の舞台に臨める。

 その人たちに総決算として恩返ししたい」と言い切りました。

 その野茂ですら成し遂げられなかった日本人ポストシーズン初白星。
 
 自身3度目、日本人延べ8度目の挑戦で快挙を達成した。
 
「僕が第一歩をしるしたんですよね」と照れ笑いしながら

「シーズンより勝つのは難しいですね。早めに交代になるし」と

 しみじみ語ったとのことです。

 ワールドシリーズでは西武時代の同僚、松井稼との対決が待っています。
 
 松坂選手は27日の第3戦先発が有力です。
 
 「日本人対決が最高の舞台でできるのはうれしいプレゼント。
 
 でもきょうは100%満足できる内容ではない。
 
 今、自分が見ている世界の先を見に行かなきゃいけない」

 期待に胸を膨らませる世界一をかけたマウンドで、怪物はさらに輝きを増す。

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real world (リアル・ワールド)は、

2004年6月30日にrhythmzoneよりリリースされたEXILEの15thシングル。

日本テレビ系プロ野球中継『1球の緊張感 LIVE 2004」の
イメージ・ソングであり、カップリングにはソロ活動の布石第1弾
としてSHUNのソロ活動"清木場俊介"名義の楽曲「ありがとう」を収録。
そのこともあり、前評判は非常に高く、また前作「Carry On/運命のヒト」が
ヒットしたこともあり、EXILEとしては初のオリコンシングルチャート
初登場1位を獲得。


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