あなたは「注文をまちがえる料理店」をご存知でしょうか?
何を隠そう、私もついさっき教えてもらったばかりです(笑)
「注文をまちがえる料理店」とは、認知症になった人たちがスタッフになっている料理店なんですが、とっても心やさしい取り組みで、今、海外からも注目されているようです。
[NEWS] 認知症のスタッフが笑顔で接客『注文をまちがえる料理店』
私の父は医者でした。
病院には認知症の人がたくさんいます。
その人たちに、無理やりルールを守らせたり、怒ったりすると、余計に症状は悪くなるそうです。
でも、今日が何月何日か分からなくたって、今日が何曜日か分からなくたって、今朝、何を食べたか思い出せなくったって、実はそんなに困らない。
十分、ほがらかに幸せに生きることができます。
人の幸、不幸は頭のよしあしでは決まらない。
認知症かどうかでも決まるものではないのです。
マツコ・デラックスさんそっくりのアンドロイド「マツコロイド」を作った石黒浩大阪大学教授(世界を変える8人の天才にも選ばれた)は、
「ロボットは人間を超えますかね?」
という質問を受けたとき
「人間というものが何か分かってないのに、それを超えるも超えないも分からない。
頭のよしあしなら、認知症の人よりロボットが優れているでしょう。
でも、それが人間を超えたといえるのだろうか」
という趣旨の答えをしていました。
本当にそうですよね。
人間とは何か、幸せとは何か、ここを間違ってしまうと、すべてがズレてくるのでないでしょうか。