德永英明さんの『 壊れかけのRadio』という曲をご存知でしょうか?
徳永英明さんは、デビュー前にマリンブルー音楽祭においてグランプリを受賞したり、デビュー曲「Rainy Blue」がスマッシュヒットし、スタートから順風満帆に見えました。
しかし本人は
「ヒットして名前が売れたのはうれしかったけど、シンガーソングライターとしてやっていけるのかどうか、いつも不安だった」
といいます。
当時、所属事務所は徳永英明と社長の2人だけだったそうです。
そのため、電話番やファンクラブ入会の手続きまでしていました。
移動も社長が運転する中古の乗用車。
ところが、社長とも音楽性の違いから、別の道を歩むことになるのです。
たった2人の事務所で苦楽を共にしてきた社長との決別は辛い選択だったに違いありません。
その時に作った曲。
それが『壊れかけのRadio』だったのです。
「本当の幸せって何だろうと、考えながら作った」
と徳永英明さんは言います。
歌詞も、心のこもった歌いぶりも、私の胸を揺さぶり、知らぬうちに熱いものがこみ上げてきます。
特にこのフレーズが大好きです。
思春期に少年から 大人に変わる 道を探していた
汚れもないままに 飾られた行きばのない押し寄せる人波に
本当の幸せ教えてよ壊れかけのRadio
作詞:徳永英明 作曲:徳永英明
10枚目のシングルとなったこの曲は、名曲『輝きながら…』の27万枚を上回る33万枚の大ヒット曲となりました。
TBSドラマ「都会の森」の主題歌としても話題になり、後に紅白歌合戦でも歌われます。
それではお聞きください。