【夢を追う君たちへ アスリートからのメッセージ】グラブへの感謝を忘れない
という記事が感動的でしたので、ちょっと長いですが、紹介させてもらいます☆
■道具との「信頼関係」がスーパープレーを可能にする
■阪神タイガース 平野恵一外野手

【プロフィル】平野恵一
ひらの・けいいち 1979年4月7日生まれ、神奈川県出身。桐蔭学園から東海大を経て、2002年ドラフト自由獲得枠でオリックス入団。07年オフにトレードで阪神に移籍。08年の開幕戦に先発出場し、昨季は115試合に出場。打率・2632、主に2番打者としてリーグ最多の47犠打もマークした。今季も内外野が守れるユーティリティープレーヤーとして、チームに欠かせない存在となっている。169センチ、65キロ。右投げ左打ち。年俸6900万円。(金額は推定)
■道具の手入れは体のケア
縦横無尽に白球を追う全力プレーが持ち味。
2008年には野手としては数少ないセ・リーグのカムバック賞に輝いた。
阪神タイガースの平野恵一外野手。
オリックス時代から幾度も大きなけがを負ったが、不屈の精神で必ずはい上がってきた。その原動力は道具を大事にし、道具に感謝する思いだった。
「僕の体を守り、助けてくれたのはいつも道具でした。
グラブは手の延長。道具というより、自分の手という思いがあるんです」
オリックス時代の06年5月6日、千葉マリンで行われたロッテ戦。
ファウルゾーンへの飛球を追い、一塁フェンスに顔面から激突した。
胸骨骨軟骨損傷、右腰部肉離れ、右股(こ)関節ねんざ、右手関節ねんざ…。
重傷から復帰に4カ月以上かかった。
だが、あの瞬間、頭によぎったのは、痛みよりもアウトになったかどうかだった。
駆け寄ってきて「声を出すな」と叫ぶ北川選手に、アウトかどうか確認した後
はあまり覚えていないが、グラブに入った球だけは放さなかった。
「あれで死ななかったんだから、もっとすごいことができるはず」。
このアウトが復活を期す自分を勇気づけてくれた。グラブのおかげだった。
道具の大切さを学んだのは父、晃二さんの影響だった。
小学5年、父が初代監督を務めていた少年野球チームへ入団。
当時、東京都庁軟式野球チームの監督だった父もコーチとして復帰した。
「野球道具は高い。まずは手にすることができるという
親への感謝から始まった。
グラウンドではあいさつの後に道具のチェックから始まる。
グラブ、スパイク、ユニホームとその着方も。
ダメなら練習できなかった」
家に帰ると、父は口うるさく「まず磨け」と言った。
全力プレーは少年時代から変わらない。
グラブは真っ黒で傷むのも早かった。
だからいつも念入りに磨く。
高校入学直前まで、たったひとつのグラブを使い続けた。
「特にミスしたときは、思い入れがあるからグラブと会話するわけです。
今日はダメだったなあ。
何でできなかったのかなあ。
でもごめんなあ…。
そんな会話をしながら次は頼むぞ、とね。
そういうことが大切なんじゃないかなと思う」
プロに入っても接し方は変わらない。
グラブの手入れは体の治療、ケアをする感覚と一緒。
道具に思い入れのない選手はミスをし、ここぞというときに助けてくれない
という考えがある。
「父親には技術だけでなく感謝の気持ちと、道具は自分の体を守り、
いいプレーをさせてくれるものだと教えられた。
今の基本になっています」
人気球団で活躍するだけにサイン攻めもしばしばある。
快く引き受けるが、ひとつだけこだわりがある。
「グラブへのサインはなるべく断っているんです。やっぱり使ってほしいから」
使ってこそ学べる部分も数多くある。
バットも常に家に置き、気がつくと触っている。
ボールも同じ。
「よく傘を持っていたら、ついゴルフのスイングをするでしょ。あれが大事。
一番うまくなるときだから」
小学時代から使っていたグラブ。
フェンス直撃のときに血に染まったグラブ。
ともに戦った「相棒」たちは、今もジュラルミンケースに大切にしまってある
という。(嶋田知加子)
元記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090910-00000100-san-base"target="_blank"
合理主義社会は、よい面ももちろんありますが、大事な心を
失わせがちです。
平野選手を育んだ「感謝の心」とっても大切ですよね。
巨匠・黒澤明監督の映画に「夢」という作品があります。
製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグが行った日米合作映画
です。ここに核の恐怖や、平和の大切さが訴えられています。
その中に、こんなセリフが出てきます。
人間は便利なものに弱い
便利なものが良いものだと思って
本当に良いものをダメにしている
学者は人間が不幸なものを一生懸命発明しようとしている
そして多くの人は、その発明を奇跡のようにあがめている
汚れた空気は人間のこころまで汚してしまう
便利、便利で、世界を汚し、心を汚す。
いつしか、感謝の心は光を失い、損得主義がまかり通る。
恐ろしいことです。
親鸞会の一日一訓カレンダーにはこうあります。
「この世で最も不幸な人は、感謝の心のない人である」
誰よりも、知恩、感恩、報恩に燃えられた方が親鸞聖人ですが、
その親鸞聖人のご恩に報いる集まりを『報恩講』といいます。
今年の親鸞会の報恩講は歎異抄第7章についての講演がなされる
予定です。
世の人々を魅了してやまない歎異抄。
そこには、人生の目的である「無碍の一道」が明らかにされています。
親鸞会.NET» » 歎異抄に魅せられた人々
http://www.shinrankai.net/2009/07/tannisho.htm"target="_blank"
ハイデガーの渇望した無碍の一道・親鸞会会員の声|浄土真宗 親鸞会 公式ホームページ
http://www.shinrankai.or.jp/s/kaiinkoe/tanisyou/080706kansou.htm"target="_blank"