尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

たんぽぽ

2006年02月13日 20時24分18秒 | 少年詩集
「たんぽぽ」


花のあとにも
綿帽子が咲きます
そよ風がトランプを飛ばすように
丸いドームを
崩してゆきました

綿毛はときに国境を越え
木枯らしのやまない
こんな夜にも
白い夢のように
広がっていきます

春になれば
一もとの可憐な草花が
大きな花火であったと
私たちの目に
知らされるのです

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アドリアナ)
2006-02-13 22:09:23
前にこの詩にコメント書いたような気がする。前のブログの時代かな? でも、また書き直したかしら。たんぽぽの綿毛のイメージがすてき! 国境を越えて飛ぶスケールが大きくていいな。最終連、「一もとの 可憐な草花」に戻るところがまことさんらしい。ここを押さえなくてはだめね。最後の「わかるでしょう」が「わかる」のほうがいいような気がするけど、すると前からの調子が崩れるね。このままでもいいのかな。いい詩だにゃん!
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Unknown (まこと)
2006-02-13 22:44:36
さっそくありがとうです。

コメントを知らないままに、

書き直していました。



一連、形、というかわりにドームを使いました。

2連、こんな夜にも、と、現在が冬の夜だということを、強調してみました。

3連、「私たちの目に」を加えて、黄色い花が咲き誇る風景を、語らずして、展開したつもりで、ざんす。

どうやろか?
返信する
Unknown (アドリアナ)
2006-02-13 23:02:19
ブラボー! もう触りなや!笑。「ドーム」がええやん!イメージが浮かびやすい。2連目も成功。冬を強調することによって、春のすばらしさが生きるねん!

これで三連目がすんなり行ったわ。まことさんはやっぱり心得てるなあ。
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アドリアナさんへ (まこと)
2006-02-13 23:11:11
ありがとうです。

返信する

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