風車(かざぐるま)の
色とりどりの羽が
くるくる回って
灰色に溶けてしまうまで
わたしたちの
揺りかごのまわりを
くるくる回る声が
遠い日の
花の降る日には
確かにあった
いよいよ
自分が声になって
揺りかごの中を覗くと
そこに
誰もいない
だから風車のように
声だけが回わり
あの日のように
花が降る
色とりどりの羽が
くるくる回って
灰色に溶けてしまうまで
わたしたちの
揺りかごのまわりを
くるくる回る声が
遠い日の
花の降る日には
確かにあった
いよいよ
自分が声になって
揺りかごの中を覗くと
そこに
誰もいない
だから風車のように
声だけが回わり
あの日のように
花が降る