尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

花の降る日

2006年04月09日 21時52分03秒 | 詩の習作
風車(かざぐるま)の
色とりどりの羽が
くるくる回って
灰色に溶けてしまうまで
わたしたちの
揺りかごのまわりを
くるくる回る声が
遠い日の
花の降る日には
確かにあった

いよいよ
自分が声になって
揺りかごの中を覗くと
そこに
誰もいない
だから風車のように
声だけが回わり
あの日のように
花が降る

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