夢をみた
真っ暗闇に
カンテラの明かりが
振り子のように揺れながら
こちら方へ駆けてくる
「駅長!駅長!」
そうだ、俺は駅長だった
それに滑走路のような長い道だと思っていたが
これはプラットホームではないか
ずいぶん、俺も偉くなったもんだ
(父さん、どうだい)
オレンジ色の明かりが
目の前で停まると
それは懐かしい少女の顔だった
硬い蛇のような
いつもの匕首を持っている
「死んでもらいやす」と
言ったかどうか
それはどうでもよい
つまりこれはデジャヴである
最後に俺は彼女に懇う
「この駅の駅名を教えてもらえないか」
二人は憂鬱に落ち込み
カンテラの明かりを消すのである
夢であることが
救いにならないことがある
それはどうしても
繰りかえすことである
真っ暗闇に
カンテラの明かりが
振り子のように揺れながら
こちら方へ駆けてくる
「駅長!駅長!」
そうだ、俺は駅長だった
それに滑走路のような長い道だと思っていたが
これはプラットホームではないか
ずいぶん、俺も偉くなったもんだ
(父さん、どうだい)
オレンジ色の明かりが
目の前で停まると
それは懐かしい少女の顔だった
硬い蛇のような
いつもの匕首を持っている
「死んでもらいやす」と
言ったかどうか
それはどうでもよい
つまりこれはデジャヴである
最後に俺は彼女に懇う
「この駅の駅名を教えてもらえないか」
二人は憂鬱に落ち込み
カンテラの明かりを消すのである
夢であることが
救いにならないことがある
それはどうしても
繰りかえすことである