ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

アメリカ土産

2010年02月11日 | 木馬の事
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 多分、多分だけど・・・
残り少ない人生で、もし心残りがあるとすれば、ハリウッドに行くことができなかったことだと思う。

あこがれのアメリカ。
その私の憧れの地に いつも何度も行ってるラーフル婦人。少々うらやましい。
あの方はバイリンガルだからね。
英語少々と、和木弁と、鹿児島弁を使いこなす。

つい先日もアメリカに行って帰って来たばかり。
彼女はいいよなぁ、ぼけたこと言っても当分の間は「時差ボケ!」でごまかせるものね。
それでも、暖かいLAから、一番寒い時期に帰国して風邪などひいてるけどね。
ここだけの話「ざまぁ見ろ」です。フフフ・・・

 そんなラーフル婦人の帰国の時に、娘さんの アメリカ在住のtomoちゃんからお土産が届いた。(右上の写真)
とてもいい匂いのハンドソープだ。
ピンクのほうは、優しい花の香り、アカシアか、桜のような、樹に咲く花の淡い香り、一方グリーンのほうは、柑橘類の香り、この匂いはとても懐かしいし大好きな香りだ。
若いころシャワーコロンを使っていた。
その時 好んで使ったのが、柑橘類の香りだった。ライムのような、ミカンの花のような、そんな爽やかな香りがとても好きだった。それと同じ匂いがするのだ。

それとボトルのデザインがこれまた 素晴らしい。
写真ではよくわからないかもしれないが、底辺が台形の角錐なのだ。
このほうが安定感があるのか、それとも陳列するときに容器を重ねることができるから場所を取らず、パッケージが見やすいためなのか、なんか簡素化と合理性を追求するアメリカらしいなぁと思った。日本でこんな容器見たことないもの。
 
アメリカというだけで、「わぁ!!」と言ってしまう私。そんな井の中の蛙の私に、わざわざことづけてくださる、そういう思いがけない贈り物というのは なんだか胸のあたりがジーンとして、とても嬉しい。そしてアメリカの日々の生活の中で、ふとお店で目にし「あ、木馬にどうかな?喜んでもらえそうかな」と、それだけで選んでくださった贈り物。

そいうときにこの木馬を思い出してくれたということも嬉しいし、ただ喜んでもらいたいというシンプルな気持ちが何より嬉しい。
tomoちゃん、いつも珍しいもの、本当にありがとう。
懐かしい匂いのグリーンボトルは大事に使います。おばちゃんの若いころの ピチピチのころを思い出しながら・・

アメリカかぶれの私にもう一つ、お土産 数々の雑誌なのだ。
これが中々面白い。
「シニア福祉サービス、日米比較」という特集記事面白く読んだ。
それに、日本食のレシピが出いて、「和風ロールキャベツ」「鶏肉とナスの揚げ煮」今度これ作ってみよーっと。

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雲り時々雨 9℃

タイムスリップ

2010年02月10日 | 私ごと
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日曜日の浜田沖

 

オレンジ色のもやに包まれた中に高島が見えます。
穏やかな海は気持ちいいけど、ご機嫌斜めになると手がつけられなくなる日本海です。

暖かい雨が降っている江津地方の昨日今日。このまま一雨ごとに暖かくなるのでしょうね。春はもうすぐ・・

さて、話は変わって一昨日のこと。
なんとかれこれ50年ぶりに友達に会った。
と言ってもこの木馬に来て下さったのだけど。

この前廃校利用の温泉施設で 子供のころの学び舎について 頭をよぎったことを書いたけど、時をぎゅーっと半世紀も 凝縮してしまって今があるというのは・・・
ううむ、時間というものは時に残酷だなぁとも思う。
あのかわいいやんちゃ坊主だった面影が消え去ってしまっているのだもの。
勿論 自分だって年を取っていて、鏡に写るように自分のことは見えないのだけど。人のこと言えた義理じゃないけど・・

中学3年生の時に同じ組だった、あのやんちゃ坊主だったN村君、いたずらしても、悪さをしてもどこか憎めないちゃめっけのあったN村君。とても可愛い丸顔の少年だった。
半世紀ぶりに会ったら、それなりに年を重ねていて、丸顔は変わらないけど当時の面影は薄れている。それもそのはずお互い もう初老にかかっているのだ。
別れた当時のままの姿が頭が焼き付いているのもだから、一瞬戸惑ったけど、相手も私を見てそう思っただろうね。

昭和の30年代、貧しくても明日に希望があった時代。
私たちは青山中学校に学んだ。
同じ校舎で机を並べていた頃、皆 似たり寄ったりだった。
思春期ならではの悩みや苦しみはそれぞれにあったけれど、でも楽しい思い出しか浮かんで来ない。
そして 当然ながらみなバラバラに巣立っていった。

それから今まで。本当に長ーい年月。(半世紀です。)
ひとりひとりの人生には、様々なことがあっただろう。今現在、背負っているものも、これから歩いていく道も、当然ながらみな違う。
もう同じ校舎に通うことはないし、同じ道を歩くことはないけれど、でもやっぱり共有しているものはあるのだと思う。
同じ空間で同じ時間を過ごした者同士だけが、共有しているもの。そのことを、あらためて思い出すと自然に当時のころに舞い戻る。
思い出し、懐かしみ、愛おしみ、そして散々話してまた、それぞれの人生に戻っていく。
彼は今千葉にいるらしい。

思い出話に興じていたら時が止まったような、 まるで束の間だけど、いにしえにタイムスリップしたようだった。

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N村様

わざわざ来て下さり有難うございました。
そして本当に楽しい時を過ごさせていただき、とてもうれしかったです。

またいつかお会いできる日を楽しみにしています。

                      安藤悦子
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雨 17℃ 暖かい雨

サンコー観光温泉ドライブ・・・②

2010年02月09日 | 私ごと
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引き続き、雪の県境物語です。



車窓から遥か彼方を見渡せば、雪を抱いた山々が連なって、どこまで行っても山である。
雪が輪郭をはっきりと描き、平面的だった山風景に立体感が出てきた。雪が溶けたら緑が増える、風も冷たくないし春は近いなぁと感じる。

でも、そんな何の変哲もないのどかな、田園を通過したら辺り一面雪景色になった。
やはり 山の裾はまだまだ雪深い。



外気温が高いので、きっとすぐ溶けてしまうだろうが、今はとにかく辺り一面真っ白。

 

新緑も綺麗だけど雪に覆われた深入山も観てみたいと、わざわざ回ってもらったけど、なにやら頭上でヘリコプターの轟音が、こだまする。なになにここに降りる?



映画のロケでも始まるのかと思いきや、どうも近辺のスキー場でげが人が出たらしく、救急車でここまで運び、その後ヘリポートのある深入山の広場で病人をヘリコプターに乗せ換えてを運んだのだった。救命ヘリを始めてみました。



無事 患者を乗せて、いよいよ飛び立つ。
羽根が勢いよく回り、雪煙りで周りがまったく見えなくなり、轟音とともに飛び立っていった。



雪の深入山を後にして、聖湖へ・・



思った通り、聖湖の湖面は凍っていた。
歩いたら穴が開くかもしれないけど、でも完全に凍結していた。

雪の多い地方の人たちには怒られそうだけど、雪景色は楽しい。
ボロ屋も綺麗な家も全部平等にほんわかとお化粧してくれる。
それに真っ白がいい、これが紫や、赤い雪なら怖いよね、そんな話をしながら帰路についたのであります。

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雲り時々雨  18℃

サンコー観光温泉ドライブ・・・①

2010年02月08日 | 私ごと
今週もはじまります。
さぁ 気合を入れて頑張るぞ!!

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こういう現象を何と呼ぶのかわからないけど、とにかく氷の中に道路わきの雑草が生い茂っているのだ。
クリスタルガラスに雑草を閉じ込めたような氷草・・

 

久しぶりに頗る晴天の日曜日の午後。
あまりに晴れ渡ったので、きっと放射冷却により 朝の気温が下がってできた現象なのだろう。
ここは瑞穂(広島)です。

サンコー夫婦が今回も誘ってくれて、大朝の5000年風呂の田原温泉に出かけた。
広島との県堺だから、きっとすごい雪なのだろうと想像していたが、朝からの暖かい陽射しがくまなく降りそそぎ、雪はほとんど溶けていた。

しかし山の陰になっていて陽差しから隠れているところでは、雪はサラサラで、パウダースノー状態だった。気温が低かったのだろう。

でも溶ける寸前の雪は、硝子のよう。半透明で、ハッカ飴にもどこか似ている。口に含めばすぅすぅしそうな感じ。


 

この温泉施設は廃校になった小学校を利用したもので、いたるところに学び屋の面影が残る。
とてもいいアイデァですよね。
建物というのは本当に、人の気配が消えたとたん、寂れていくものなのだ
使われなくなった途端に、役目を終えて、力尽きたかのような気怠さが、そこかしこに浮き出てきて、ええっ?こんなところにいたんだぁと淋しくなるものだけど、こういう風に利用してもらえると、卒業生はうれしいと思う。

ゆっくり温泉につかり、すっかり疲れも取れて温まったところで、無料休憩室になっている講堂で休む。
緞帳を眺めながら、ふと子供の頃が甦る。
学校というのは、面白いものだ、とあらためて思う。
同じ校舎で机を並べていた頃、人生は似たり寄ったりだった。
思春期ならではの悩みや苦しみはそれぞれにあったけれど、日々の生活はみな貧しかったのでそんなものだとの思いから 困難だとはさほど感じず、(親にとっては色々あっただろうけれど)学校にいる間だけは、誰もがほぼ平等に、与えられ、守られていたように思う。
ところがそれが、卒業したとたんに、変化を遂げる。
それぞれの人生が、すさまじい勢いで動きはじめる。あんなにも同じ毎日を送っていたというのに。

それから今まで。
ひとりひとりの人生には、様々なことがあっただろう。
今現在、背負っているものも、残り少なくなったけど、これから歩いていく道も、又違う。
みな頑張ってきたよなぁ・・・

緞帳のかかった舞台を眺めていたら、そんな思いが頭をよぎった。

さぁ 帰ろう、(行きは261号線の江川沿いを、帰りは186号線の山の中を帰った。)

まだ時間が少し早いので、深入山と三段峡のある聖湖によって帰ることにしたサンコー観光御一行様。
それらの写真は、まただらだらと書くと顰蹙を買いますのでまた明日アップします。

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雲り 15℃

⑦「横道世之介」・・吉田修一著(毎日新聞社)を読む。2/5日読了

2010年02月07日 | 本の事
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 今年初めて見せてもらったトンボ文庫。

「俺もあと12年と8ケ月と13時間しか生きられんから、もう本は買わない。あんた読みたい本があれば自分で調達しんさい。」
「そのわけのわからん数字は何?で、本読まずにどうするの?暇な時間はどう過ごすの?」
なんでも男性の平均寿命を遡るとそうなるらしい。
残り少ない人生、お金をためて有料老人ホームに入るんだって。

そう言いながら禁断症状が出たらしく、ついに購入した。それで回してもらった一冊です。

結論から言うと面白かったです。
『楽しい。涙があふれる。本年最高の傑作感動長編!「王様のブランチ」「朝日新聞」ほか多数メディアで激賞。
横道世之介。長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。――世之介が呼び覚ます、愛しい日々の、記憶のかけら。名手・吉田修一が放つ、究極の青春小説!』
と内容紹介にあった。

なになに究極の青春小説?
そう思いながら読み進む。やはり若者向きの小説だと思う、平成の「三四郎」版かな?

地方都市から東京の大学に進学した横道世之介(井原西鶴「好色一代男」の主人公と同じ名前というのがうり)の大学1年の生活と彼を取り巻く友人,恋人の20年後が交互に描かれている。そして地方都市から都会に進学した青年が体験するであろう世界がそこに描かれている。私にはそういう経験がないけど、なんだかよくわかる気がする。

主人公の世之介は大学の一年間で何かに一生懸命に打ち込んだわけではない、頼りないというかマヌケっぽい、というか、今風の普通の男の子 でも何だかいい人なんですよ。今の世の中そういう人がありふれてるのかもしれないし、そうでもないのかもしれない、別にどうでもいいような、そんな大きな起伏のない一年を書いた物語なのだけど。

が…真ん中辺りまで読んで、え…最後どうなるの?って思ってしまう。

またぺらぺら書くとネタばれになり顰蹙を買うのでここらあたりで止めておきますが、そういうことなのです。どういうこと?
それは読んでください。

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晴れ 9℃

今週の頂き物の料理(写真をクリックしてくださいね。)

2010年02月06日 | 料理
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今週の料理です。
糖尿病腎症の食事のため 下準備の段階で薄味に作り、あとでちゃんと味付けするように作っています。
やはり食事療法は大事ですね。
安光姫もやっと減塩食事に慣れてきて、なんとか生きながらえそうです。


  

① 里芋とイカの煮物          ② 餃子             ③ ヒラメ、カンパチのにぎり

  

④ 梨と大根の酢物         ⑤ ヒジキの残りの巾着煮      ⑥ 白菜の梅肉煮


  

⑦ 串カツ                ⑧ ポテトサラダ        ⑨ 厚揚げステーキの野菜あんかけ


  

⑩ クジラの炊き込みご飯    ⑪ オムレツの野菜あんかけ    ⑫ 鯵フライ




⑬ ナマコ酢

★今日は残り物の加工料理です。

前の日のおかずが残ったら私は翌日はそれを使って違う料理を作ることにしています。(元がケチだから絶対に鍋の底まで汁一滴まで残しません)

たとえば、
★カレーが残ると、さぬきうどんを湯がいて、それに絡ませてパスタ風カレーうどん、シチューも同じ。
そして最後の占め、カレーが残り少なくなって お鍋のふちにこびりついているのがまた加工食になる。
ここにご飯を入れて、火にかける。で、ちょこちょこっと混ぜて、最後にレモンを一滴、お醤油一滴、これでカレーチャーハンの出来上がり。お鍋も綺麗になり且つ美味しい。一石二鳥料理なり。
★天麩羅が残ると翌日 天丼や、甘辛煮に。
★ヒジキの煮物が残ると、中身だけざるにあげて、刻む。これに溶き卵を混ぜたものを 薄揚げの中に詰めて、先ほどの出汁に入れてコトコトと煮る。だしが足りなければ少し足す。ヒジキの巾着煮の出来上がり。
★切干大根が残ったら、刻んで、翌日五目寿司の具にする。
★餃子の具が残ったら、翌日ハルマキにばける。
★野菜あんかけの餡は多めに作って、豆腐ステーキにも、オムレツの餡かけにも、カタ焼きそばに掛けて、皿うどんにも。
ポテトサラダが残ったら、翌日 レタスと一緒に生春巻きで頂きます。
★お刺身が残ったら、少し炙って づけ丼のたれにつけておき、翌日お茶漬けとか、づけ丼に。
★煮魚のたれは、おからの味付けに。
加工癖が昔からあったので、こういうときは役に立つ。
とても前日の残りメニューだとは思えないでしょう。

是非お試しください。

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晴れ時々曇り 7℃ 風強し

⑥「町長選挙」を読む。奥田英朗著・・(文芸春秋)・・1/31日読了

2010年02月05日 | 本の事
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 さても、さても すっかりはまりこんだ とんでもない医師伊良部シリーズ第三弾。
とても面白く読んだ。
このトンデモナイ医師こと伊良部はこの本によると、外見は太った色白の中年男。精神年齢は五歳。欲望の赴くままに行動し、患者が注射を打たれる姿に異常に興奮する性癖の持ち主。なんでこんな男が医者に、という素朴な疑問を持つことさえ忘れさせてくれる強烈なキャラクターだが、彼が働くのは父親が院長を務める伊良部総合病院という設定になっているので、どうぞご安心を(?)。ハチャメチャな治療法で患者を翻弄しつつも、最後にはきっちりと患者の病気を治してしまうので、彼は、実は名医なのかもしれない……。ということなのです。

 さて。
今回も4作からなる短編集なのだけど、え?こんなこと書いていいの?フィクションなの?そう思うくらい 読んでいてモデルがはっきりわかるのだ。

「オーナー」
新聞社の代表取締役かつ野球球団のオーナーである田辺満雄(ナベマン)がパニック障害に陥る話。モデルはもちろんあの人ですよね。

「アンポンマン」
某IT社長(元)がモデルで、ひらがながわからなくなってしまうという症状に陥ります。今となっては彼がモデルというのはちょっと痛々しい。

「カリスマ稼業」
宝塚歌劇団出身の44歳の女優さんがモデル。あの体型を維持するために、本当にこんな努力をしているのかな。でもこの話が本当だったら、芸能人も特別じゃないのね、とちょっと安心したりして。
なにしろ 最近のテレビは女優の顔に皺まで逃さないから、同年齢の女優と比べて、安心したり、落ち込んだりすることが多いからね。

「町長選挙」
標題の町長選挙、こういうのありうる、妙に納得してとても面白かった。

私が奥田作品に引かれるのは、“人生に勝ちも負けもない”という奥田作品に一貫して流れる、奥田さんの人生観。とくに、格差社会の問題が取り沙汰されるようになってきた昨今、その人生観がより強く作品に反映されているように感じられるので、つい自分の人生観と重なり応援したくなるのだと思う。

東京から数時間かけて船を乗り継いでやっとたどり着く離島、千寿島。ここでは小倉と八木という農業と土建屋という二者が有力者であり、日々熾烈な戦いが繰り広げられている。その千寿島に東京都の職員として就職した宮崎は離島研修ということで赴任してきた。
千寿島では町長選挙の真っ只中であり、役場でもその話題で持ちきりである。この島では小倉か八木かどちらについているかによってその後の待遇も変わってくる。宮崎もその例に洩れず、両陣営からどちらにつくのかはっきりしろと言われ困惑気味である。
そこに、父の意向と見栄により2ヶ月間千寿島に赴任することになった伊良部と日給3万円で離島赴任を受け入れることになった、マユミちゃんがやってくる。小倉、八木両派は伊良部の父が医学会での重鎮であることを知り、賄賂攻撃に走る。
宮崎も両陣営から賄賂を掴まされ、悩んでいたが、貰えるものは貰っちゃえという伊良部の発言に少なからず心が揺れる。
マユミちゃんのキャラがいい。この本はマユミちゃんで持っているようなもの。
マユミちゃんはお金貯めてるよ、だって注射打つのにも一本いくらと手当がついているんだもの。

伊良部が呟く一言。
民主国家がなんのその、デモクラシーなんて最善じゃない。
一万人以下なら、昔の藩主みたいな存在が治めた方が却って栄えるんぢゃない?
本当にこんなことを云ってのける政治家がいたら大問題になるだろうけど、実際正しいような気もする。

我が町江津も7月に市長選挙があるけれど、きっとまた無投票だと思う。
でる人がいないのだ。戦う気のある人がいない。
私は全国に向けて応募してやる気のある人を募集したらいいと思う。
『七人の侍』のように、この限界集落の死んだような街をすくってくれる人を雇うのだ。

それがだめならあっさり、各地の自治会長が当番で市長をしたらいいと思う。
その方が住民も一生懸命になる。
たとえなにもしてくれなくても、ま、ボランティアでやってくれてるんだから我慢しよう、そんな気になるはず。
市民感覚から外れた高給をもらっているから腹が立つし、それなりの仕事をしてもらいたいと思うのだ。

また話がそれてしまいました。
どうぞお許しを・・・

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雲り、時々粉雪舞う 5℃ 寒ーい。

咲いた咲いた桜が咲いた・・・

2010年02月04日 | 四方山話
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風が冷たく、雲りの節分の日(きのう)です。

  

咲いた、咲いた、桜が咲いた。
尋常小学校の国語の教科書ではありませんよ。
咲いたんです。例の新川沿いの桜が・・
何でもサクランボのできる桜らしい。

でもお天気がイマイチ。雲りで時々雲の切れ間からお日様が顔を出してはくれるが、カメラを構えると隠れてしまう、おまけに冷たい風が吹くものだから、せっかく咲いた花もとちっともじーっとしていなくて ブルブル震えている。それならいっそのこと加工してしまおうか。
そう思ったのはジンちゃんに写真の加工の方法を教わったからだ。
パソコンをビスタに代えてから、写真に文字が入れられない そうこの前ブログに書いたら早速、ビスタにも対応している加工ソフトをダウンロードしてくれたのだ。ありがとうございます。



このサイトはPCから写真を選んで、クリック一つで簡単加工。
jtrim←(リンクしました。無料というところが大好き。私の生き方にあっている。)

基本的な修正はもちろん、加工の種類もよりどりみどりで、微妙な調整だって思いのまま。無料でこんなことができてしまうなんてすごい。そう思うものの、あれこれやっているうちに、なんだか複雑な気持ちになってきた。

 

それというのも、人様の写真などを眺めたり、週刊誌の写真を眺めたりして、多少なりとも刺激を受けて「よし、今度はこういう写真を撮ってやろう。」などと意気込んでカメラ構えても、こういうツールを使えば、簡単に自分が撮りたい写真に近づけることができてしまう。なんだか折角のやる気が失せるなぁ。
なーんて偉そうに言っても、今使っているコンデジだってオートで撮影しているし、様々な便利な機能を使って撮っているのだから、本格的に写真をやっている人に言わせたら、きっと邪道だといわれるのでしょうけど。

そんなわけで今日はちょっと様々なツールで遊んでみました。

本当のこと言うと私は、写真とは鮮明に越したことはないけど、たとえ鮮明度が悪くとも、そこにある家や花や木を目で捉えたとき、その中に潜んでいる物語のようなものを 感じる事が出来る写真が好きなのだ。
そういう写真に出会うと しばしうなってしまう。

そのような写真が撮れるようになった時、こういうツールを使って加工、校正などすると、鬼に金棒なのでしょうがね。
とは言っても加工にもセンスというのもがいるでしょうから・・・ううむ、何事も簡単にはいきませんね。

 

同じ写真とは思えませんでしょう。

もっともっと時間をかけて遊んだら 面白い写真の加工ができるかもしれませんが、いくら本業の木馬が暇だと言っても 私も一応仕事していますので、今日はこれくらいに。

でもすぐ忘れてしまいそう・・

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雲り時々晴れ  5℃ 寒い。

入れ札

2010年02月03日 | 四方山話
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白梅が神々しい香りとともに届いた。(お客さんに頂いたのだけど・・)
部屋中に漂う春・・ううーん、ホント、 シアワセな香。

桃栗三年、柿八年、柚の大馬鹿十八年、梅はすいすい十六年・・・
物事は簡単にうまくいくものではなく、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要だという教訓らしいが。
それにしても昨日の紅梅と言い、今日の白梅と言い、春は近い。
神代の昔、花見と言えば梅だったとか、それが桜にとって代わられたと、Wikipediaに書いてあったけど、寒い冬をじっと耐えて寒さが少しほどけたころ 初めに目に入る可愛い梅を愛でたくなるのは当前だろうなぁ・・

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今日は節分。鬼はそと~福は内ーー~・・ 

節分には海苔巻きを(今年はどちらの方向だっけ)恵方の方向に向かって物言わずもくもくと食べるとか、関西地方はそうするらしいですね。でもこちらの地方ではイワシを食べますよ。
これはちゃんとした理由があって、邪気を払うためにイワシの頭を門口に刺した習慣に由来している。柊の針で鬼の眼を刺し、イワシを焼く激しい煙と臭いで邪気を追い払うのです。そしてまた大きなもので邪気を追い払うため、クジラを食べたりもします。
いずれにしても みんなの命を守るために、福が来るといいですね。(鳩山さんじゃないって。)
 
 話は変わるけど、昨日からマスコミは、日本相撲協会の理事選挙騒動を報じている。一門を離脱してまで出馬した貴乃花親方は大方の予想を覆して当選した。造反者は誰だと新聞には書いてある。
これからは造反者探しが始まるとも・・そして
これまでの年功序列、一門への貢献度で候補者を決めていた慣例に一石を投じたとも書いてある。
ややこしい世界のことなどよくわからないが、一門といい、破門といい 古めかしい言葉に私は菊池寛の短編「入れ札」を思い出してしまった。

この話、手元に本がないので少しあやふやだけど、役人に追われる国定忠治が、道連れにする子分3人を11人の子分たちの入れ札で選ばせるという話。
3人を選ぶため11人の入れ札で選ぶという、今でいう無記名投票が行われた。
逃避行中の一行は上州の山中で、鼻紙を長ドスで切った札が配られた。子分の中で誰が腕と度胸を高く評価されているかの人気投票でもある。
その中で筆頭の兄貴分で選ばれなければ格好がつかぬ九朗助(クロスケ)は焦った。
九朗助は自分でよく知っている、若手が口先では「あにぃ」と立ててくれているが、内心は軽んじていることを。それだけに落ちたら大変。
散々悩んだ末 彼は恥を忍んで、自分の名を書いた。
さてさて、開票結果は、また明日・・・。

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なーんて嘘です。ちょっと意地悪してみました。
開票結果は、九朗助は落選したのです。一票しかなかったのだ。勿論自分が書いた札である。誰にも気づかれてはいないだろうが、彼は男である、プライドが許さない。恥ずかしさに身もだえし、自分のこれからの道を急ぐ。
そこへ、後ろから古参の弟分が声をかけてきた。「あにき、あんたの名前を書いたのは俺一人とはねぇ。あいつらの心根がわかんねぇや。」
思わず九朗助はドスの柄を握った・・・・・・・・

不謹慎ながら この騒動で任侠「国定忠治」を思い出した私です。

そうそう、もしかしたらと思い調べてみたら、この本青空文庫にありました。
暇な方は読んでみてください。
「入れ札」← クリックしてくださいね。

「赤城の山も今宵限り、生まれ故郷の国定村や国を捨て、縄張りを捨て、はたまた可愛い子分の手前達とも別れ別れになる門出だっ・・・浅あ・・・」「親分!」

私はどうも子供のころ『お好み寄席』のラジオから流れる、何代目かわからないけど、寶井 馬琴の講談で聞いたような覚えがある。

雲り 5℃