ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

⑦「横道世之介」・・吉田修一著(毎日新聞社)を読む。2/5日読了

2010年02月07日 | 本の事
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 今年初めて見せてもらったトンボ文庫。

「俺もあと12年と8ケ月と13時間しか生きられんから、もう本は買わない。あんた読みたい本があれば自分で調達しんさい。」
「そのわけのわからん数字は何?で、本読まずにどうするの?暇な時間はどう過ごすの?」
なんでも男性の平均寿命を遡るとそうなるらしい。
残り少ない人生、お金をためて有料老人ホームに入るんだって。

そう言いながら禁断症状が出たらしく、ついに購入した。それで回してもらった一冊です。

結論から言うと面白かったです。
『楽しい。涙があふれる。本年最高の傑作感動長編!「王様のブランチ」「朝日新聞」ほか多数メディアで激賞。
横道世之介。長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。――世之介が呼び覚ます、愛しい日々の、記憶のかけら。名手・吉田修一が放つ、究極の青春小説!』
と内容紹介にあった。

なになに究極の青春小説?
そう思いながら読み進む。やはり若者向きの小説だと思う、平成の「三四郎」版かな?

地方都市から東京の大学に進学した横道世之介(井原西鶴「好色一代男」の主人公と同じ名前というのがうり)の大学1年の生活と彼を取り巻く友人,恋人の20年後が交互に描かれている。そして地方都市から都会に進学した青年が体験するであろう世界がそこに描かれている。私にはそういう経験がないけど、なんだかよくわかる気がする。

主人公の世之介は大学の一年間で何かに一生懸命に打ち込んだわけではない、頼りないというかマヌケっぽい、というか、今風の普通の男の子 でも何だかいい人なんですよ。今の世の中そういう人がありふれてるのかもしれないし、そうでもないのかもしれない、別にどうでもいいような、そんな大きな起伏のない一年を書いた物語なのだけど。

が…真ん中辺りまで読んで、え…最後どうなるの?って思ってしまう。

またぺらぺら書くとネタばれになり顰蹙を買うのでここらあたりで止めておきますが、そういうことなのです。どういうこと?
それは読んでください。

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