ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

天狗シデの群落へ。

2007年07月02日 | 私ごと

 生憎の雨だったけど、緑のシャワーを体一杯に浴びてきた。(写真をクリックしてください。)
広島県北広島町田原灰谷 大朝テングシデ群落、(国の天然記念物であるらしい。)
へ 行った。

 突然 なぜかここから紅亭おそのに変わる。

「ご隠居 緑が目に沁みる季節だてぇのに、この雨じゃ水が目に沁みますね。」
「熊さんや、折角のお休みなのに、お生憎様だね、しかし緑はいいねぇ 雨に光ってキラキラしてるじゃないですか。目が休まる。」
「ところで ご隠居、みどりという字はたくさんあるんですかね?」
「ほう 熊さん、漢字なんてこりゃまたどうした弾みですかね。」
「いやね 娘が漢和辞典買ってくれってせがむもんで買ってやったんですがね。ちょっとみどりという字を引いてみたんですが、よくわからないんです。」
「おいおい だらしがないね、この前も教えてあげたろ。読みがわかってるんだから・・」
「音訓牽引、でしたよね、ご隠居」
「熊さん わかっているじゃないですか。ほら引いてみてごらん」
「あれ?緑、碧、翠 三つもあるじゃねぇですか?」
「みな意味が違うんだよ 引き比べてごらん。」
「緑は、草木の葉の色、これだよこれ 知りたかったのは・・碧はあおい石、あおみどり ややこしいね。」
「この碧は みどりといっても 青に近いみどりを言うんだよ、よく紺碧の空と言うだろう。」
「翠はカワセミ? えなんだいこりゃ どんな蝉で?」
「やだね、蝉じゃななくて 鳥のセミ。この鳥の鮮やかな羽の色が「翠」、鳥の名前が色を示すようになったんだよ。同じ青緑でも 色合いの微妙な違いを漢字で表しているんだな、因みに 翠(ひ)が雌で雄は翡(すい)だよ。翡翠と言う宝石があるだろう。熊さん」
「へぇ 漢字も芸が細かいや いろいろ取り揃えて まさによりどりみどりで・・」
お後がよろしいようで・・・

 すいません、枕が長々しくて。

話は冒頭に戻りますが、先日新聞に出ていたのでどうしても行ってみたくていくことにした。
この木はイヌシデ(カバノキ科・・バカノキじゃありません)の一変種で、枝や幹がクネクネと曲がっています。その曲がり具合ときたら半端じゃなくて、代々受け継がれてきたクネクネだそうです。というのも 突然変異で生れた生物は、一代限りで終わるのがほとんどだけど、なぜかここでは代々受け継がれ 群落を形成するにいたったということは世界的にも珍しく貴重なものであると 私が言ったのではありません、看板に書いてありました。
この木に登ると天狗に投げられる、この木を傷つけると天狗のたたりを受けるとの言い伝えがあるとも書いてありました。
晴れていたら気持ちよく森林浴が出来ただろうに雨 それも大粒の雨。駐車場から傘差して群落まで200mくらい登った。
クネクネ枝がまるで傘の骨のように広がって 若葉が一杯に付いていた。
「綺麗だ~」、思わず深呼吸。

この雨だから我々のような物好きな人は誰もいなかったが、天狗にも出会わなかった。
傘を差してカメラを構えていて 足元を全然見ないでパチパチしてたら、なんだか足元で 変な感触、アマガエルを踏んづけた。
「わぁ ごめん 知らなかった。どうしよう!」そこらじゅう聞こえるような声で、大騒ぎしたのでサンコー社長が見てくれたら 死んでいない、足がつぶれただけだ、といっていた。何とか元気になってくれよ。それにしてもドジな蛙。
落葉樹らしいから 秋にも来て見たい。枝だけになったのを見てみたい。そう思った。

私は木が好き、大きな木を見ると 歴史を感じて不思議な気になる。
いつの時代からここにいたんだろう、戦争も見ていたんだろうなぁ、楽しい事も悲しい事もたくさんあっただろうと 思いを馳せるのだ。その昔にもし生きていたらどうだったろうとか・・・

 その昔 私はどう転んでも城代家老の娘なんてことはないだろうし、いいとこ商売人の娘、だいたい落ち着くところは 貧乏長屋のでぇく(大工)の娘か、蜆売りか豆腐売りの娘だろうから、火事で家を失ったり、戦で家族がみな死んだらどうなるんだろうとか 一人で吉原にでも売られていくんだろうか、それも見世物小屋に売られていくんだろうか、とか悪い方ばかり考えるから始末に終えないよね。
雨はやみそうもない。

で 途中またまた 天然記念物の大杉の看板が見えたので そこにも行く事に。
しかし また話が長くなりそうなので 明日に続きます。

夕べ 大雨 今日曇り 28℃