旧MSVをリアルタイムで経験したオッサンにはたまらんネタです。「こんなモン出してるヒマがあるんだったら○○を出せ!」というユーザーの意見が多そうなキットですが(確かにそうですが…笑)、キット自体の出来は非常に良いです。
「旧ザク(ザクⅠ)がバックパックを背負ったぐらいでビーム砲を撃てるのがけしからん!」というのももっともですが、この機体と同様のコンセプトの兵器は現実世界にもありましたからねぇ…。
第二次世界大戦の中期から末期にかけて、ドイツ軍は旧式化した戦車の車体に強力な砲を積み、薄い装甲で屋根の無い戦闘室を設けた「自走砲」を開発しました。
相手の射程距離外から重戦車と同じ威力の砲で狙い撃ちできるこの兵器は、低コストでかなりの戦果を挙げたということです。
旧ザクの機体にゲルググキャノンの技術で開発されたバックパックとビームライフルを持つこのザクⅠ・スナイパーは、「Ⅲ/Ⅳ号戦車」の車体に「タイガーⅡ」戦車と同等の88ミリ砲を積んだ「ナースホルン自走砲」を連想させます。
海洋堂原型の食玩「ワールドタンク・ミュージアム」から、1/144スケールのドイツ軍車両。右:Ⅳ号戦車F型、中央:ナースホルン、左:タイガーⅡです(Ⅳ号戦車は改造したものです)。
はたして旧ザクがバックパックを背負っただけでビーム砲を撃てるのかという問題ですが、これだけ大きなバックパックなら充分な出力が得られるはずです。700キロワットというのは控えめ過ぎるぐらいです。
ガンダムが1380キロワットの出力でビームライフルと2本のビームサーベルを稼動させていたのに対し、合計1599キロワットの出力を持つザクⅠ・スナイパーはスペック的にも充分だと思います。
デザイン的にも旧MSVのザク・デザートタイプやゲルググキャノンを連想させるバックパックとゲルググイェーガーのモノに近いデザインのビームライフルの組み合わせで、「この時代にこのデザインは無茶だろう」という雰囲気にはなっていません。
実によく練られたコンセプトとデザインの機体だと思います。
さて、製作に入ります。
ザクⅠ・スナイパー(以下、「ザクスナ」と省略)の頭部には「ザク強行偵察型」と同様のモノアイが搭載されていて、顔が大きく見えるのですが、先日小型化した量産型ザクの頭部と比べてみると…
で、デカい…!(汗)これでは2体を並べると違和感が生じてしまう…(汗)。
とりあえずお手軽な方法として、クチバシの上面と底面をヤスリで削って薄くしてみましたが…
あまり効果はありませんでした(泣)。曲面構成だったクチバシ上面を平面に近付けたので、ややシャープな印象にはなりましたが…。
ちなみに、可動しそうなデザインのモノアイですが、キットのモノは動きません。もともと横方向はレンズのサイズとモノアイスリットの幅の問題で無理そうだったのですが、上方向も可動しないとは…。
一応、レンズの胴の部分は頭部内部パーツと別パーツになっているので、可動しているように見せることはできます。
量産型ザクの時は上下に分割された頭部の上半分のパーツの底面と後頭部の底面を削って頭部の厚みを削りましたが、ザクスナでは頭部パーツが左右に分割されているので頭部の底面を薄く削ることにしました。
スジ彫りする時と同様に、0.5ミリプラ板に両面テープで貼ったエッチングノコで、頭部(D17とD18だけを組み合わせたモノ)の底から約0.5ミリ強(実際には約0.7ミリぐらいになりましたが…)の位置にケガキ線を入れて、その線を目標に頭部の底面をヤスリで削っていきました。
パーツの底板がペラペラになるまで削りました。
頭部の底面が薄くなると、それに合わせてクチバシの底面を薄くしてやる必要があります。マーカーの軸に両面テープで400番の耐水ペーパーを貼って作った簡易丸ヤスリでアゴ下のカーブを削りながら、頭部の底面とクチバシ底面をつなげていきました。
赤く塗った部分を削ります。
削り込みによって、頭部の底から頭頂までの高さは量産型ザクとほぼ同じになりましたが、無改造の状態からあまり印象が変わりませんねぇ(汗)。クチバシの角度が垂れているため、ザクスナは実際よりも顔が大きく見えることが分かりました。
頭部の底を削った結果、首が1ミリほど長く見えるようになったので、首のポリパーツのボールの先端を1ミリほどカットして、首の座りを良くしました。カトキ氏の画稿ではもっと頭が小さいのですが、無塗装前提の改造ならここまでが限度のようですねぇ。
モノアイのレンズには十字状のモールドが入っています。いつもの方法は使えませんねぇ(汗)。しかもレンズの色は黄色いし…。さて、どうしましょう?
「旧ザク(ザクⅠ)がバックパックを背負ったぐらいでビーム砲を撃てるのがけしからん!」というのももっともですが、この機体と同様のコンセプトの兵器は現実世界にもありましたからねぇ…。
第二次世界大戦の中期から末期にかけて、ドイツ軍は旧式化した戦車の車体に強力な砲を積み、薄い装甲で屋根の無い戦闘室を設けた「自走砲」を開発しました。
相手の射程距離外から重戦車と同じ威力の砲で狙い撃ちできるこの兵器は、低コストでかなりの戦果を挙げたということです。
旧ザクの機体にゲルググキャノンの技術で開発されたバックパックとビームライフルを持つこのザクⅠ・スナイパーは、「Ⅲ/Ⅳ号戦車」の車体に「タイガーⅡ」戦車と同等の88ミリ砲を積んだ「ナースホルン自走砲」を連想させます。
海洋堂原型の食玩「ワールドタンク・ミュージアム」から、1/144スケールのドイツ軍車両。右:Ⅳ号戦車F型、中央:ナースホルン、左:タイガーⅡです(Ⅳ号戦車は改造したものです)。
はたして旧ザクがバックパックを背負っただけでビーム砲を撃てるのかという問題ですが、これだけ大きなバックパックなら充分な出力が得られるはずです。700キロワットというのは控えめ過ぎるぐらいです。
ガンダムが1380キロワットの出力でビームライフルと2本のビームサーベルを稼動させていたのに対し、合計1599キロワットの出力を持つザクⅠ・スナイパーはスペック的にも充分だと思います。
デザイン的にも旧MSVのザク・デザートタイプやゲルググキャノンを連想させるバックパックとゲルググイェーガーのモノに近いデザインのビームライフルの組み合わせで、「この時代にこのデザインは無茶だろう」という雰囲気にはなっていません。
実によく練られたコンセプトとデザインの機体だと思います。
さて、製作に入ります。
ザクⅠ・スナイパー(以下、「ザクスナ」と省略)の頭部には「ザク強行偵察型」と同様のモノアイが搭載されていて、顔が大きく見えるのですが、先日小型化した量産型ザクの頭部と比べてみると…
で、デカい…!(汗)これでは2体を並べると違和感が生じてしまう…(汗)。
とりあえずお手軽な方法として、クチバシの上面と底面をヤスリで削って薄くしてみましたが…
あまり効果はありませんでした(泣)。曲面構成だったクチバシ上面を平面に近付けたので、ややシャープな印象にはなりましたが…。
ちなみに、可動しそうなデザインのモノアイですが、キットのモノは動きません。もともと横方向はレンズのサイズとモノアイスリットの幅の問題で無理そうだったのですが、上方向も可動しないとは…。
一応、レンズの胴の部分は頭部内部パーツと別パーツになっているので、可動しているように見せることはできます。
量産型ザクの時は上下に分割された頭部の上半分のパーツの底面と後頭部の底面を削って頭部の厚みを削りましたが、ザクスナでは頭部パーツが左右に分割されているので頭部の底面を薄く削ることにしました。
スジ彫りする時と同様に、0.5ミリプラ板に両面テープで貼ったエッチングノコで、頭部(D17とD18だけを組み合わせたモノ)の底から約0.5ミリ強(実際には約0.7ミリぐらいになりましたが…)の位置にケガキ線を入れて、その線を目標に頭部の底面をヤスリで削っていきました。
パーツの底板がペラペラになるまで削りました。
頭部の底面が薄くなると、それに合わせてクチバシの底面を薄くしてやる必要があります。マーカーの軸に両面テープで400番の耐水ペーパーを貼って作った簡易丸ヤスリでアゴ下のカーブを削りながら、頭部の底面とクチバシ底面をつなげていきました。
赤く塗った部分を削ります。
削り込みによって、頭部の底から頭頂までの高さは量産型ザクとほぼ同じになりましたが、無改造の状態からあまり印象が変わりませんねぇ(汗)。クチバシの角度が垂れているため、ザクスナは実際よりも顔が大きく見えることが分かりました。
頭部の底を削った結果、首が1ミリほど長く見えるようになったので、首のポリパーツのボールの先端を1ミリほどカットして、首の座りを良くしました。カトキ氏の画稿ではもっと頭が小さいのですが、無塗装前提の改造ならここまでが限度のようですねぇ。
モノアイのレンズには十字状のモールドが入っています。いつもの方法は使えませんねぇ(汗)。しかもレンズの色は黄色いし…。さて、どうしましょう?