OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

うるう秒を試す

2016-08-16 18:44:41 | GPS Signal Simulator
ユーザからの要望で実装してみたleap secondsのバグを諸々修正.
やっと正常に動くようになりました.

GitHub: osqzss / gps-sdr-sim

u-bloxのM8シリーズには,TIMELS (Leap Second Information)という
UBXパケットがあり,シミュレータの動作を確認することができます.

現在,シミュレータには,2016年12月31日に挿入されるうるう秒の
スケジュールがコーディングされています.その3分前からシナリオを生成し,
NEO-M8Nで試してみます.

>gps-sdr-sim -e brdc2270.16n -l 35.658581,139.745433,100 -T 2016/12/31,23:57:00

シミュレーションの開始時点では,次のleap second eventがスケジュール
されていることが確認できます.

 (クリックで拡大)

そして,2016年12月31日 24:59:60にうるう秒が挿入されました.

 (クリックで拡大)

うるう秒が挿入される日のday numberは日曜日がゼロと思い込んでいて,
しばらくはまりました.ICD-GPS-200Cの20.3.3.5.2.4には日曜日が
"Day one"と書いてあり,日曜日から土曜日まで1から7とカウントされます.

ちなみに,Galileoもこの数え方ですが,BeiDouは0から6でカウントしています.

また,この日が土曜日であるため,丁度week numberもカウントアップされます.
そのおかげで,week numberに関係したバグも見つかり,こちらも修正.

Subframe 1に含まれているWNは,ephemerisのreference timeと思い込んで
いたのですが,これはz-counterとペアの"transmission week number"であると
ICD-GPS-200Cの20.3.3.3.1.1に説明されています.

いろいろと勘違いしているところがあります.勉強になるなあ.RTFM!
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