OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

LTEとGNSS

2017-07-28 12:43:01 | RTL-SDR
キャンパス内の受信環境を,RTLSDR Scannerで観察してみます.
LTEとGNSS L1信号をカバーするために,1460MHzから1640MHzまで
スキャンすることにしました.アンテナは基準局用に設置した
NovAtel GPS-703-GGGと,Tallysman TW2710で比較します.

NovAtel GPS-703-GGG
(クリックで拡大)

Tallysman TW2710
(クリックで拡大)

LTEの信号として,バンド11の下りが1475.9MHzから1495.9MHzに,
バンド21の下りが1495.9MHzから1510.0MHzに見えています.

バンド21の信号は,どうやらすぐ隣りのビルの屋上に設置されている
NTTドコモの基地局のようです.これが近すぎるのかな?



少し弱いバンド11の信号は,離れたビルの屋上のKDDIの基地局でしょうか.



LTEの信号は,Tallysmanのアンテナでは,綺麗にスパッとスペクトルが
カットされていますが,NovAtelのアンテナではダラダラと減衰しています.
ノイズフロアはどちらも-48dB/Hz程度ですが,NovAtelのアンテナでは
1480MHzから1620MHzの範囲で,5dBほど高くなっています.これは
何の特性を見ているのでしょうか?

しかし,これらから,LTE信号の干渉があるのかどうか判断できません.
どうやって解析したらいいのだろう…
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2 コメント

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Unknown (fractional_n)
2017-07-28 13:58:39
いつも参考にさせていただいてます。
情報が限られているので、もしかすると的外れな
コメントかもしれませんが、何らかの原因でNovAtelの
ほうのゲインがかなり高くなっていないでしょうか。
見たところ15~20dBくらい違います。
バンド21の両脇に出ているのは本物の干渉波ではなく
おそらくRTL-SDRの相互変調歪(IM3)です。バンド21
近辺の信号レベルが高すぎて飽和しています。
ノイズフロアのほうもRTL-SDRの性能(8bit A/D)で
頭打ちになっているので、アンテナの素の特性は
見えていないと思います。
強いて言うなら、NovAtelのほうのノイズの盛り上がり
具合が、本来のアンテナのフィルタ特性かもしれません。
RTL-SDRのショボい性能ではちょっと役不足だと
思います。
Re: Unkown (osqzss)
2017-07-28 15:36:40
コメントありがとうございます!どう計測すれば正しいのか,何も判らず試しているところなので,アドバイスをいただけるととても参考になります.

ご指摘通り,基準局のNovAtelアンテナは,屋上から室内にケーブルを配線する都合上,途中に28dBのLNAを追加しています.ケーブルの減衰を考慮しても,10dB~15dBほど大きいかなと思ってはいたのですが,受信機側のAGCでなんとかしてくれるだろうと楽観的に考えていました.

もしかすると,基準局受信機への入力がダイナミックレンジを超えているのかもしれませんので,減衰器を追加してみます.

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