アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

交通信号がない国…ブータン

2011年09月27日 | Weblog
 ビザの取得が面倒なので、ツアーに参加してブータンへ行ってきたのですが…行ってみると、個人旅行者を見かけました。「手続きだけを旅行代理店に頼んで、あとは個人で」、その手があったとは。
 ブータンの観光には、鎖国の面影を残しているかのような制度があります。
 「公定料金」です。観光客は、1日250ドルの公定料金をとられます。200ドルだろって?それは去年までの話。今年のハイシーズンは、1日250ドルです。10日間滞在すると、2,500ドルかかるわけです。
 1日250ドルが高いか安いかですが…ガイドへの支払い、運転手さんへの支払い、車代、ホテル代、レストランでの食事代…これら全てがこの250ドルに含まれています。1日250ドル払えば、個人の買い物以外はお金がかからないわけです。ですから、日本人の感覚としては、高くはないかも知れません。

 ツアーの場合は、公定料金もヘチマもすべて含まれての旅行費用ですから、250ドルに関わる心配は無用でした。
 ガイドさんと、ドライバーさんはセットで観光客にくっついてきます。ブータンに滞在している限り、観光客の単独行動は出来ません。「鎖国の面影」と書いたのはこのあたりのことです。監視下に置かれているということかって?まあ、そんな面倒なことではありませんがね。
 人口70万人そこそこのブータンに、「観光案内会社」が何社あると思いますか?な、な、なんと!700社です。
 昨年ブータンを訪れた外国人観光客は、27,000人。そのうち日本人は、3,500人。この数字は、アメリカ人に次ぐ世界第二位だとのこと。第三位以降は、ずらーっとヨーロッパの国々が続く。欧米人がなぜブータンへ行くのかの理由は、「英語が通じる」ということでしょう。それもそのはず、ブータンの学校教育は、「英語」で行われているのです。年配者の中には、英語が分からない人もおられるが、大半は普通に英語が通じました。

 日本人には日本語を話すガイドがつくのですが…どうやって日本語を覚えたのか?私達に付いたガイドは、「JICAの人に3年間習いました」とのこと。
 ドライバーと車が付く理由は、「公共交通インフラが整備されていない」から。車がなければ移動が困難なのです。なお、ブータンには、交通信号がない。過去にティンプー市内一カ所に信号をつけたことがあるのだそうですが、ほどなく廃止。廃止の理由を確認しませんでしたが、たぶん「混乱するから」だと思いますよ。その場所、現在は手旗信号になっていました!徒歩で道路を横断するときには十分な注意が必要でした。車は決して止まってくれないから。

 ブータンの車の数は、予想外に多かったです。とにかく道路端の駐車スペースに空きがない。
 プラドが走っている!あっ、サーフが来た!隣町へ行くにも、超悪路の峠越えをしなければならないので、ジープタイプは大人気と見た。金持ちが増えたということなのか?レクサスはどうだったかって?それは見かけませんでした。シェアでは、インドに工場があるせいか、スズキが一番でした。ヒュンダイも健闘していました。自動車は、こぞってピカピカ。インドとは天と地ほどの差ですね。新車で買って、大切に扱っているということでしょう。