アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ロシアの治安はロマの動向かな

2024年10月07日 | Weblog
 よく質問されるのは、「ロシアの都市って治安はどうなの?」。
 サンクト・ペテルブルクで事件がありました。夏場のことでした。観光客相手の物売り(主体は、ロマ)が、暑さにキレてしまったためらしい。「血の上の教会」という、聖ワシリー大聖堂に似た教会があるのですが、観光バスから日本人の団体が降りてくるやいなや、数十人の物売り集団が突進してきた。これは恐怖です。
 彼らの体格は大相撲の力士並みです。それが集団で突進!日本人達は蹴散らされながらも頭を守り耐えました。
 物売りが去ったあとは、バッグをひったくられたり、切り裂かれたりの被害が次々と見つかった。「サイフがない」なんてのは当たり前だったんだと!

 それから数か月あと、私もカミサンと血の上の教会へ行きました。襲撃してくる相手が、一人二人なら、応戦できるかも知れません。しかし、数十人の集団は…。殺されなければ儲けもの。
 血の上の教会に到着。拍子抜けでした。地元の物売りが2人だけでした。しかも、いかにも弱そう。

 移動型民族(ロマ)の場合、子ども達も怖いのだそう。
「移動型民族の子どもたちに追いかけられ、頭をいやというほど叩かれたり、髪をつかまれ引きずられたりした上、サイフを盗まれた。人通りはあったが、誰も助けてはくれなかった」  
 このような話はザラです。被害者の多くは少人数で歩いていた女性。
 子ども達が集団で大人を襲撃する。
「平家の禿(遊郭に住み込む童女ではなく、平家が平安京内に放ち、平氏に対する批判や、謀議の情報などを集めさせた童子。殺しもやったようです。…たぶん創作でしょうが)」
 を、思い出しましたよ。赤い服を着ているあたりも平家の禿と共通するものがあります。こういうのって、「面白い」です。「赤で通じ合っている」

 スキンヘッドは多かったです。しかし、どうやらネオナチではなかったようで、暴行されることもありませんでした。幸運だったと言えましょうか。
 ロシア名物ともいわれている「悪徳警官」にも、遭遇しませんでした。もっとも、私とカミサンのコンビですから、お金を持っているとは思われなかったのでしょうけどね。

 と、いうわけで、「治安はどうか?」と、問われると、「何の問題もなかった」と、答えるしかありませんね。夏場なら、危ないことも起こったのでしょうけど。