アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ホーチミン市の観光「アンティークマンのベトナム」第9話  

2009年09月16日 | Weblog
ホーチミン市内観光は、1日あれば十分です。どこを見るか?
 コースその1: ドンコイ通り→(徒歩10分)→レタイントン通り→(徒歩10分)→オールドマーケット→(徒歩5分)→ベンタイン市場 
 コースその2: サイゴン大教会・中央郵便局→(徒歩15分)→戦争証跡博物館→(徒歩10分)→統一会堂→(徒歩10分)→人民劇場・人民委員会周辺
 上記2コースで十分です。

 では、郊外はどこを見るか?その1として、「クチ」というところにあるトンネル。その2として、メコンデルタ。
 トンネルなんか見たくないって?クチは、ホーチミン市から北へ60km。カンボジアとの国境へ続く道にあります。この町の地下に、ベトナム戦争のとき、ベトナム軍がアメリカ軍の目を逃れるために掘った秘密軍事施設「クチトンネル」があるのです。誰が計測したか不明ですが、トンネルの全長は、250kmに及ぶという!トンネルの内部構造は、複雑かつ精巧で、多種多様の「トラップ」が仕掛けられていたのだそう。トンネルの大きさも、体の小さなベトナム人専用なので、アメリカ軍兵士は入ることができなかった。それではと、ガスを注入したり、火焔放射したりしたのだそうですが、効果がなかった…。

 クチトンネルは大体想像できたので、メコンデルタツアーへ行くことにしました。旅行代理店に電話がつながらなかったので、ホテルのツアーデスクで申込み。
 「メコンデルタ1日ツアー昼食付 お一人様52USドル」を申し込んだ。この金額は…日本人の感覚では、普通かもしれない。しかし、現地の旅行代理店では、メコンデルタツアーの場合、価格の設定が様々。17USドルからある…。25~50USドルが平均的相場。どうしてそんなに差があるか?「日本人ツアー客の場合、チップの習慣がないので、旅行代金を高く設定する。欧米人の場合、チップをもらえるので、安い料金設定でよい」…チップをもらうのはガイド。そのガイドが、もらったチップを売り上げとして会社へ差し出すとも思えんが…欧米人相手のガイドは、基本給が低いのでしょう…きっと。

 メコンデルタへ行かれる人は、何社かの料金および内容を比較して決めるといいと思います。デタム通りを歩くと旅行代理店が集中的に軒を並べていますから、散歩の時に立ち寄ってみるといいと思います。いつからホーチミン市観光の専門家になったのかって?私の場合、1日でも滞在したら専門家になってしまうのです。

 ツアー当日、ベトナムの大学で日本語を学んだという「天童よしみ似」のガイドさんと、黒塗りの車が迎えに来てくれた。
 車は、ホーチミン市から南へ70kmの「ミトー」へ向かった。
 ベトナムの楽しみの一つに、車窓からの見物があります。おもしろいですよ。初めて見る風景の連続・・・ホーチミン市の7区と呼ばれているところまで来たら、市内の騒々しさはなくなります。お金持ちが一軒家を建てて暮らしている地域です。そして、105m道路へ出ます。そんなに短いのかって?道幅が105mなのです。左端が…ホンダ(オートバイの総称)専用のレーン、緩衝地帯を挟んで自動車専用が3レーンあります。中央分離帯は、「蓮の池」になっており、魚がいるらしく網が仕掛けてあったりしました。そして、対向車線も、3レーン~緩衝地帯~ホンダレーン。上り下り合わせて、105m。土地が有り余っていますから、そのような道路を作ることが出来るのです。

 ミトーへの道の両側は、町並みが途絶えない。ガイドの天童よしみは、運転手とおしゃべりばかりで、ほとんど説明しない。たまりかねて、「今日の予定を教えて下さい」と言ってやりましたが…あっけらかーんと答えていました。
 道すがら、大小の中古ペットボトルになにやら液体を入れて売っているのを発見。おしゃべりへ割り込み、天童よしみに尋ねました。
 「あれは、ガソリンですか?」
 「(笑いをこらえ)ガソリンは、ガソリンスタンドで買います。あれは、焼酎です。おいしいですよー」
 よく考えてみると、ペットボトルでガソリンを売らないですよねー。車を停めてもらって美味しい焼酎を買いたかったが、天童よしみがずーっと運転手とおしゃべりしているので言い出せなかった。気が弱いので、こういうとき損です。

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