アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

携帯義務で迷惑を被る人がいる それなら不携帯可にすべき

2009年06月13日 | Weblog
 スカイマークの米国人機長が、航空従事者技能証明書(自動車の運転免許証にあたる)と航空身体検査証明書を携帯せずに、旅客機を操縦していたことがわかった。
 この2つの証明書は、航空法で携帯を義務づけられているもの…しかし、この「携帯義務」は、必要でしょうか?単純に不要だと思います。なぜ不要か?

 自動車の運転免許証の場合も携帯が義務づけられています。道路交通法は、最も守られていない、つまり違反が多い法律。違反者の本人照合をするには、免許証がなければ時間がかかってしょうがない。そのため、携帯を義務づけた。これはよく分かります。

 船舶の操縦免許証も、携帯が義務づけられています。海の上なら、免許証不携帯で捕まることはないだろうって?ところがどっこい、海上保安庁さん、少し沖をパトロールしておられる。魚釣りに海へ出ているボートを見つけると、ねらいをつけて近づいてきます。免許証、発煙筒、救命胴衣、救命浮き輪など、義務づけられているものが積まれているか調べます。違反があれば罰金ですが、これが道路交通法違反の反則金のレベルを大幅に上回ります。1か月分の給料を持って行かれます。

 さて、飛行機の免許証(航空従事者技能証明書)の場合ですが…
「おーい!飛行中のそこの飛行機!止まりなさい。パイロットは、免許証を持ってこちらの機に乗り移りなさ~い。免許証を携帯しているかどうかの検査で~す」
 このようなことありますか?あり得ません。
 では、飛行機の免許証を「携帯していなければならない理由」は何ですか?不携帯だと、操縦に係わって何か危険があるのでしょうか?あるはずないでしょう。
 不携帯だと、誰かに迷惑をかけるのか?それも、あり得ない。

 パイロットの、航空従事者技能証明書、航空身体検査証明書は、定期路線航路を持つ航空会社や自衛隊・警察などの官庁関係の場合は、会社および所属官庁が内容を掌握し定期的にチェックする。それ以外のケース…航空機使用事業、航空機メーカー、新聞・報道、社有機、自家用操縦士、航空大学校学生・卒業生・教官は、例えば「社団法人日本航空機操縦士協会(国土交通省認可の公益法人)」がチェックする。これでいいでしょう。と、いうよりこうするべきです。

 航空法を改正し、「携帯の義務」を削除すべきです。「削除の必要はないのではないか、現行での不都合は何だ?」との御意見もあるでしょう。しかしですねえ、法で義務づけたことにより、全く関係ない人が迷惑を被ってしまうことがあるのです。

 「機長が免許証を家に忘れたことが判明したので、操縦させられません。よって、折り返し便を欠航します」6月3日のスカイマークでは、機長の免許不携帯で、およそ290人に影響したというのです。バカバカしいといおうか、くだらないといおうか、迷惑を被った人にとっては、憤懣やるかたなかったでしょう。「人は忘れる」パイロットだって、免許証を忘れることもある。それによって、迷惑する人が出ないようにしたほうがいいんじゃないですか。

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