「東京物語」 奥田英朗 集英社文庫 (08/03/16読了)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/clover.gif)
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奥田英朗はハズれがなく安定しています。でも、これは、私にとっては、ハマッて読むほどではなかったかなぁ。地方から東京に出てきて、大学中退して、下請けコピーライターしながら、ナニモノかになりたいともがく田村久雄クンが主人公。横浜生まれの横浜育ちゆえに出身地への郷愁とか、東京で感じる孤独を共有できないというのが一つ目のハードル。田村久雄くんが上京後に体験するキャンディーズの解散、ジョン・レノンの射殺事件、バブルの高揚感というのは、「ああ、なんか、子どもの頃、そんなニュースがあった」という感じで同時代感がないというのが二つ目のハードル。面白くなかったわけではないけれど…でも、奥田さんと同世代の、しかも、地方出身者の方にこそ「ビンゴ!」な小説なのではないかと思います。
20歳代の頃、あんなにもがいていた田村久雄クンが、40歳代で「空中ブランコ」などというスゴイ小説を書いて、直木賞作家にまでなったんですね。もがいて・もがいて、ナニモノにもなれそうにない私にとっては、うらやましくもあり、ちょっと、嫉妬したい気分です。そんな時は、奥田英朗を読んで癒されるしかないのか…。
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奥田英朗はハズれがなく安定しています。でも、これは、私にとっては、ハマッて読むほどではなかったかなぁ。地方から東京に出てきて、大学中退して、下請けコピーライターしながら、ナニモノかになりたいともがく田村久雄クンが主人公。横浜生まれの横浜育ちゆえに出身地への郷愁とか、東京で感じる孤独を共有できないというのが一つ目のハードル。田村久雄くんが上京後に体験するキャンディーズの解散、ジョン・レノンの射殺事件、バブルの高揚感というのは、「ああ、なんか、子どもの頃、そんなニュースがあった」という感じで同時代感がないというのが二つ目のハードル。面白くなかったわけではないけれど…でも、奥田さんと同世代の、しかも、地方出身者の方にこそ「ビンゴ!」な小説なのではないかと思います。
20歳代の頃、あんなにもがいていた田村久雄クンが、40歳代で「空中ブランコ」などというスゴイ小説を書いて、直木賞作家にまでなったんですね。もがいて・もがいて、ナニモノにもなれそうにない私にとっては、うらやましくもあり、ちょっと、嫉妬したい気分です。そんな時は、奥田英朗を読んで癒されるしかないのか…。
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