おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

喜一朗さんに注目@文楽を楽しむ会

2008年09月05日 | 文楽のこと。
喜一朗さんに注目@文楽を楽しむ会 (08/09/04)

 三軒茶屋しゃれなーどで開催された「文楽を楽しむ会」に初めて参加させていただきました。とっても、とっても、楽しかったです!本日(5日)から始まる国立劇場での文楽9月公演の予習会でありつつ、でも、「楽しむ会」自体が十分にエンターテインメントとして成立していました。

 清十郎さん(昨日までは清之助さん)の襲名のご挨拶に続き、9月公演のみどころ紹介。清十郎さんがメインスピーカーを務め、人形の紋豊さん、三味線の喜一朗さん、義太夫の呂茂大夫さん、希大夫さんに上手に話を振って、みどころだけでなく、聞きどころもわかりやすくご説明下さいました。その上、こぼれ話や裏話も満載で、初心者の私もちょっとだけツウになった気分。9月公演が、ますます、楽しみになりました!

 今までは、ひたすらひたすら「勘十郎さまラブ!!!」「簑助さん、住大夫さん、カッワイイー(人間国宝にこんな物言いが失礼なのは分かっておりますが、でも、人間としての魅力があふれ出ていて、本当に、カワイイんです)」と超・保守路線を歩んでおりましたが、こういう手作りの会で、間近にお会いしちゃうと、「超保守に凝り固まっていてはいかん。間口広げなきゃ」という気分になります。清十郎さんは、物腰が柔らかく、折り目正しく、でも、なんとも言えないお茶目な風情で、これからは、ちゃんと注目して拝見させていただこうと思いました。
 でも、やっぱり、なんといっても、私的には、これからの要・注目は喜一朗さんです。きっと、簑助さんや住大夫さんと同じぐらいカッワイイおじいちゃんになる潜在性たっぷり。「蝙聚会」で作成した手ぬぐい(コウモリ柄2種)の余りを「楽しむ会」の休み時間中に販売されていましたが、これがまた、とってもお上手。営業やらせたら、支店ナンバーワンとかになりそうな、人の懐にスルリと入りこんでくる感じ。もちろん、私も、まんまと2枚セットで購入してしまいました。
 
 というわけで、大変、実り多き夜でした。これからは間口をドーンと広げますが、でも、根はやっぱり超・保守。「勘十郎さまラブ!!!」は一生、貫きたいと思います。

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