最近「トップ」のCMが気になります。
「植物油を原料にした界面活性剤を従来の約六割から約四分の三にまで高めた」と言う事と、CMでは言っていませんが「カーボン・ニュートラル(大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収する植物を使って製品を作り、それを処理・廃棄してCO2が発生しても、結果的に大気中のCO2は増減しない)」と言う考え方で環境への配慮が為されているのだそうです。
大企業としてそれはとても立派な事。
さてさて、私が気になるのはこの「トップ」のCMの背景に出てきている「パーム畑」の方なのです。
先日マレーシアに行って来ましたが、KLからメルシンへとマレー半島を横断するバスから見える風景はもうほとんど80%位このパーム畑なのです。そして今でもこのヤシ畑はどんどん広がっていってます。
ボルネオ島のコタキナバルからサンダカンへ行く飛行機から下を覗いた時にも広大な面積をパーム畑に切り取られつつある熱帯雨林の姿を見ることができました。
もっと以前に行ったインドネシアでも同じ状況でした。スマトラ島のメダンからオランウータン生息地まで、路線バスの車窓から見える風景はほとんどこのパーム畑です。以前ニュースになったインドネシア各地で起きた山火事も熱帯雨林を焼いてパーム畑を作るためです。
切り開いた土地は地すべりを引き起こし現地の人々をも飲み込んでいます。
熱帯雨林はどんどんこのパーム畑に食い尽くされてしまっているのです。
そこにはオランウータンやアジアゾウやトラやテング猿など絶滅危惧種の動物が住んでいます。
問題はこのパームから採れたパーム油に「代わるものが無い」と言うことです。
他の植物油よりずっと安い事、流行の「植物から採れた」油、そして化石燃料よりCO2の増加が少ないと言う利点。
もっと良い代替案無しに「熱帯雨林を壊すな」と簡単に言っても仕方ないわけです。
悲しい事です。我々には未だ知恵が不足しているのです。
追加
「トップ」発売元のライオンの環境への配慮はこちらです。
お詫び
タイトルと本文に「トップ」発売元とは関係無い企業名を間違ってあげてしまいましたのでお詫びして修正いたしました。
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orang-u

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