オークションで落としたビクターSX-7のメンテナンスをした。
古いので初期の性能を発揮していないとは思っていたが、セレッション 5が来てからやはり低音が足りないと感じていた。ボーカルがセレッション 5に比べて貧相に聴こえる。なのでウーファーエッジの軟化をやってみることにした。
よく軟化処理をされるのは古いダイヤトーンで、あちらはウレタンエッジ。こちらは布にラバーを含浸させたような材質でちょっと違う。破れたりしないので軟化をしている例は少なく検索してもあまり出てこない。
なので、ラバー一般の軟化のやり方を試してみることにした。
その1) 加熱
ヘアドライヤーの吹き出し口を紙で細くしてエッジとダンパーを温める。これによって分子構造が多少変わるはず。でもあまりやり過ぎるとラバーは縮むからほどほどに。エッジは表と裏から温めた。
その2) 油を補給
ラバーの劣化にはエンジンオイル(廃油でも良いそう)何か油に浸けておくのも良いにでたまたま手に入ったブレーキ液を綿棒で塗った。エンジンオイルが手に入ったらそっちにしたがブレーキ液だった。ブレーキ液はウレタンエッジで使われるがラバーでも効果があるらしいので構わず使用。
結果はちょっと効果が見られた。油はまだそうでもないはずだが、加熱の方が即効性があったと考えられる。まずわかったのは、ボーカルの貧相さが減った。そして音量が上がった。セレッション 5と切り替えてあまり違わないと思っていたが、ビクターの音量が上がったのでセレッション 5の音量が追い付かなくなった。オーケストラのコントラバスが指で弦を弾くのが聴こえるようになった。ベースの音がズンズンとするようになった。全体として聴き易い音に変わってきたように感じる。
そりゃそうだ。何もしない状態から何かすれば良い悪いは別として何かが変わる。ただそれだけ。とりあえず今回は良いと思われる方向に行った。これか、油が効果を発揮するまで毎日ちょっとずつ綿棒で油を塗ることにする。