温泉クンの旅日記

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渋温泉 外湯巡り(2)

2010-04-04 | 温泉エッセイ
  <渋温泉 外湯巡り(2)>
    五番湯~八番湯


 いった温泉の数をあるとき、いわゆるなか締めで集計したことがある。
 ある一年に二百湯以上はいったのには自分でもびっくりした。
 当たり前だがぜんぶがぜんぶ、宿泊をともなったものではない。が、宿泊すればそこの宿で最低六回は温泉にはいるし、共同浴場があればそこにもはいる。だから、二百湯はいった年の入浴回数は五百を軽く超えるはずだ。


 
 そんな温泉キチガイのわたしでも、渋温泉の外湯巡りは辛いものがある。
 まず、そのままはいれる湯の状態ではない。加水して適温になるまでけっこうな時間がかかる。先客が出た直後の外湯がベストである。
 先客が浴槽にいるのもいいのだが、湯巡り目的でなく、この外湯ひとつだけ決めうち、の高温好き地元老人もいるから気をつけなければならないのだ。脚をいれてあまりの熱さに転げでたりすると、「ケッ、だらしがないヤツだ」と蔑みの一瞥をくらう。
 九湯どれひとつとして侮ると、どえらい痛い(熱い)目にあうのである。

 気をとりなおして、次の外湯に向かおうぞ。
 五番湯が松の湯、神経痛、脊椎病に効く。



  『その昔、集会所の役割を果たしていたそうで、「貴方を待つの湯」とも呼ばれた
   とか。開放感があるタイル張りの湯船で、神経痛や病気の快復期に効きめがある』

 六番湯は目洗いの湯、その名のとおり眼病に効く。



  『目に効く温泉といわれており実際に多くの人々の眼病を癒した。比較的広い湯船に
   沢山の白い湯の花が散って、この湯で肌がきれいになるといわれ美人の湯とも
   呼ばれている』

 ここらへんが難所である。(もっと前だろうが)
 もう、ふらふらだ。あほらしいから、もうやめよう。八湯はいったこととして、飛ばして九湯目にいっちまうか。
 湯巡り用に、外湯ごとのスタンプを押す記念のタオルに、スタンプだけ押せばいいや。そんな誘惑に猛烈にかられるのだ。
 
 誘惑を振り払い、また、自販機で冷たいドリンクを飲んで火照った身体に気合をいれる。
 さて、七番湯の七操の湯、外傷性の傷害に効く。



  『七つの病気に効くとか七回入れば全快するとかいわれ、「七操の湯」と呼ばれて
   いる。湯船に注がれるお湯は無色透明、湯の花は赤茶色』

 八番湯の神明滝の湯、婦人病に効き子宝に恵まれる。





   『源泉は裏山の神明山から湧出。木の湯船に注がれる湯は、薄く白濁しており、
    ほのかに鉄の香りする』



 よーし、よくやった。あと、ひとつだ。


   ― 続く ―

  →「渋温泉 外湯巡り(1)」の記事はこちら
  →「なか締め」の記事はこちら
  →「魔力(続なか締め)」の記事はこちら


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