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温泉クンの旅日記

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熱海伊豆山温泉

2014-12-28 | 温泉エッセイ
  <熱海伊豆山温泉>

 熱海駅から送迎バスを使って五分とかからず宿に到着した。
「ほぉー、フロント階が六階なのか・・・」

 ロビー階の窓からは、青い海原に浮かぶ初島と大島が見渡せた。



 熱海には、海岸に貼りつくようにうまく地形を利用して建てられたホテルは多い。



 道からは小さく見えたこの宿も、十一階建なので驚く。部屋数も多く七百畳ある宴会場やラウンジ、プールなど施設が整った大型ホテルである。

 車で伊豆に向かうとやたらに有料道路が多くて、旅好きのわたしなどは腹が立ってしまう。だから、できるだけ国道を使うことにしている。



 山のつづら折りの坂道を抜けて熱海が近づくと、まず目に飛込んでくるホテルが「水葉亭」である。このホテルの前を通り過ぎれば、もう熱海の街に入る。

 温泉地おけるオフシーズンは、なぜか温泉が恋しい冬である。ただし書き入れ時になる年末年始は除く。十二月の初め、いつも横目で見ているだけの「水葉亭」の安いプランを発見して思わず直前に予約した。
 ところが間が悪いことに前日に風邪を引いてしまった。直前予約でドタキャンもまずい・・・。律儀なわたしはそう考えて、念のため、車の運転を避けて東海道線のアクティーを利用してやってきたのである。

 案内された部屋でさっそく着替えると、温泉に向かう。



 中庭の先にある露天風呂は、眼の前に相模湾が広がりとても眺望がいい。





 冷たい潮風が風邪に障るといけないので、残念だがやめておく。



 内湯の広い「古代大浴殿」で、じっくりと温まる。



 なんとなく、七本の自家源泉の温泉の豊富な湯量と体育館なみの広さから、登別温泉「第一滝本館」を思い出してしまった。もっとも、こちらの泉質はひとつで、登別は七種類と違うのだが。

 オーシャンビューの客室に戻って軽く呑んでいるといつのまにか陽が落ちた。窓を開けると、満月の下に漁火が揺らめきはじめている。



 今日は苦手な部屋食である。風邪で熱っぽく食欲はまったくないので、食べ残した言い訳に苦労しそうである。

 夕食後に内風呂で充分身体を温めての早めの就寝が良かったのだろうか、熱も下がり、朝食のときは食欲がかなり戻ってきた。



 そういえば深夜まで団体客がとても騒がしかった。きっと全館満室だったのだろう。
 夜中の三時にトイレに起きたとき、廊下で酔客たちが声高に通っていくのを聞いて、古き良き昔の熱海がこの宿にはまだ残っていると感じた。仲居さんが多くて、いまだ部屋食というのも昔のスタイルである。

 宿の送迎バスは利用客があまりにも多すぎて諦めて、よく知っている道なので歩くことにした。
 喫茶店の旨い珈琲が飲みたい。だが、ボンネットまでの坂道を往復する元気はさすがにないので、熱海駅前の高くて不味い珈琲で妥協してやっぱり後悔してしまった。


  →「熱海温泉」の記事はこちら
  →「登別温泉」の記事はこちら
  →「熱海、伝説のバーガー」の記事はこちら

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