温泉クンの旅日記

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ハウステンボス温泉(1) 長崎・佐世保

2010-11-28 | 温泉エッセイ
<ハウステンボス温泉(1)>

 ずいぶんと長い廊下である。



 案内される部屋は端っこのほうに位置するのだろうか。
 扉を開けてまずは思ったより広いのに驚く。



 しかもずいぶんと豪華な部屋だ。
 近頃、気のきく宿は安い料金でも空いている日にランクアップしてくれる宿が多い。宿にすれば、ランクアップされた客が一泊いい思いをしてその評判がクチコミで広がってくれればいい宣伝になるからだ。
 それとも、これがこのホテルのシングル用の部屋なのであろうか。

 窓から見える景色も、ハウステンボスの一角だから外国へ来たようだ。



 そういえば、このホテルの外観もカナダとかヨーロッパの豪華ホテルであった。




「お荷物はこちらにお置きしておきます」
「あ、はい。ありがとう」
「お客さま、もしハウステンボスへお行きになるようでしたらフロントで入場券をお求めになりますので。こちらのホテルの一日入場券ですと今日、明日の二日間使用できますのでお得です」
「へぇー、それはいい。でも、ああいうところは一人で行ってもつまらないから今回はいいです」
 一度行ったこともあるし・・・ね。それよりも大事な質問がしなければ。

「ところで、このホテル、たしか温泉があるんですよね」
「はい、『琴乃湯』と申しまして二階にございます」
「この時間、もう入れますか」
「はい、だいじょうぶでございます」

 さっそくできるだけ身軽になって、二階の温泉「琴乃湯』に向かう。



 だいたい、こういう大ホテルの温泉など「薄ウスのクルクル温泉」と決まっているが、やはり温泉好きなので試さずにはいられない。



 初めての温泉だから「一刻も早く状態」なのに、大ホテルのしかもパブリックスペースなのでいつもどおりの浴衣で気楽に温泉ともいかず、脱衣に手間取ってしまう。

 まずは内風呂である。



 ひと目温泉の色をみて、おやっと思う。掛け湯をして、その肌触りにこれはと思う。
 浴槽に身体を沈めて、唸ってしまう。



 これは、なんともいい温泉である。
 鉄分とマンガン、温泉成分がたっぷり含まれた天然温泉だ。温泉好きの宿泊客はきっと吃驚することだろう。
 あとで説明書を読むと、100%掛け流しだそうだ。わたしは「ハウステンボス温泉」と略したが、正式な源泉名は「ハウステンボスジェイアール全日空ホテル温泉」と信じられぬほど長い名前だ。
 
 露天風呂も広い。



 いやはや、こんなホテルにこんな温泉があるなんて。
 大ホテルにはろくな温泉がない、などと言ってしまったがこれは撤回する。
 これは、何度もはいってもいい温泉だ。


  ― 続く ―

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