新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

比肩と自分

2023年01月27日 | 今日の出来事
「東洋の哲人」安岡正篤先生の言葉にこの様な内容がありました。
「自分」というものは良い言葉である。
ある物が独自に存在すると同時に、また全体の部分として存在する、自分の自の方は独自に存在する、自分の分の方は全体の部分である。
この円満無碍(むげ)なる一致を表現して「自分」という。
われわれは自分を知り、自分を尽くせば良いのである。
しかるにそれを知らずして自分、自分といいながら、実は自己自私を恣(ほし)いままにしている。
そこにあらゆる矛盾や罪悪が生ずる。

深い内容だと思います…。
簡単に言いますと、本来の「自分」とは、「独自」に存在すると同時に全体の「部分」として存在するものという事ですね…。

世界を一つの人間の身体として考えれば、人間の身体は様々なパーツで出来ています。
頭もあれば、胴体もあるし、手や足もあります。
それぞれ、役目は異なりますが、それぞれのパーツが互いに協力し合いながら生命を維持していると言ってよいでしょう…。
心臓は身体全体に血液を送る役目がありますし、脚は身体全体を支えながら、目的地に移動するためにあります。
心臓は心臓の為にだけ生きているのではないのですね…

個人の身体もそうですが、社会の最小単位の家庭も、祖父母・夫婦・子供で成り立っています。
ひと昔前は、三世代で住んでいたことも珍しくありませんでした。
そして、それぞれの役目や立場があり、協力し合って補い合って成り立っていたのだと思います。

陰陽五行もそうですね…
陰(女)は陽(男)の為に存在し、陽は陰の為に存在してしますし、
木火土金水の五行も、相生 相剋のバランスが重要だと思います。
個と公のバランスですね…

最近は、このバランスが崩れ、極度な個人主義に成りつつあるとも言えます。
その弊害として…例えば、
男性の生涯未婚率は28.3%…4人に1人以上が一生独身…。
(今はコンビニがあるので便利ですよね…)
日本の夫婦の離婚率は35%…。3組に1組は離婚…。
(女性も稼ぐ時代だからでしょうか…)

結婚して妻になれば、それは苦労もあると思います。
そして、母になれば、母の苦労もあると思います。
しかし晩年、可愛い孫がおばあちゃん(おじいちゃん)と抱きついて来ると可愛いと思います。
人生は山登りと同じです。
山を登る道中はしんどいこともあると思いますが、登り切って頂上から見える景色は格別だと思います。

年を経ると時柱が気になりますね…
時柱は晩年運や子孫運を表します。
特に強い比肩をを持った命式は、自分中心になりやすい傾向があります。
自分の命式の長短を知って、命式をコントロールしたいものですね…。

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