新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

財多くして財流れる

2023年01月18日 | 四柱・その他
この世(物質世界)で生きるためにはお金は必要です。
四柱推命ではお金を表す星(変通星)を財星(特に偏財)と言います。
財星は大切な宝を表すのですね…。
大切なものとは何かと言いますと…
一般的には、愛と命と財産を言います。

偏財は流動の財ですので商売で動かすお金。
正財は固定の財ですので、決まった金額の給与や固定資産とも言えます。

また、男性の命式(男命)では、女性(妻・妾)や家庭を表す星(変通星)とも言われています。

そして、財星を生じる星(変通星)は食傷(食神・傷官)ですので、財を生じる食傷と、財(偏財・正財)の両方があり、
それをコントロールするしっかりした自星がある方は一般的に財運に恵まれる命式とも言えます(大運に恵まれれば)。

初心者の方は、時々「劫財・敗財」も財星と思っておられる方がおられますが、それらは、財星ではなく財を壊す(流す)星ともいえます。
劫財(ごうざい)は逆さから読むと財が力づくで去る、敗財(はいざい)は財が敗れると読めますので、これらは財を剋す(流す)星なんですね…。
故に、天干に財星と劫財・敗財等が並んでいる命式の場合は注意が必要です。
宝と宝を破る星ですので、少々嫌ですね…。
この場合は、通関神(間に入って繋げる星)の食傷(食神・傷官)が共にある。
または、劫財・敗財を抑える官星(正官・偏官)がでると良いと言われています。
この辺は少し複雑なんですね…

さあ、皆が欲しがる財星(お金)。
故に、命式中に財星が沢山出ると良いと思うかも知れませんが、そうではないんですね…。

本日のタイトルの「財多くして財流れる」とは何かと言いますと…
「多財身弱」とも言いまして、
通常の解説は、四柱命式の天干に財星(正財・偏財)が双並び・三並びしている命式で、
且つ、五行に星(●)が4つも5つも出ている命式を言います。

この様な命式の場合は、財星が天干に出ているので、一生食べるには困らないと言われていますが、
とかく、お金の問題には注意が必要と言われている命式です。
また、男性の命式では、財星は女(妻・妾)とも言えますので、
優しい性格故に女性から求められると「据え膳食わぬは男の恥」と、女性問題に注意の暗示も出てきます。

多過ぎるのも良くないんですね…。
血液もそうですね…
身体のある場所に、血液が鬱血するとその場所が病んできます。
血液は身体中をサラサラと流れていると健康を維持できるのですね…
それと同じなのですね…

故に、四柱推命では五行のバランスが良い方が運気が安定しやすくなると言われています。
自然界もそうですね…春/木・夏/火・秋/金・冬/水、そして土用の五行のバランスが良い方が、秋の稔も豊かになりますし、
四季も豊かに楽しむことができるのですね…
天干の変通星の並びが良く…例えば「財官印三宝」で、五行もバランス良く出ていて、大運の流れに恵まれた方は、恵まれた人生を生きることが出来ると思います。

しかし、真夏だらけの赤道直下の様な命式もありますし、
真冬だらけの南極や北極の様な命式もあるんですね…
自分の命式を知って、それを活かす生き方を知れば、自分を活かすことができると思います。
自分を知って自分を活かす…これはとても大切な事だと思います。

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