新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星(吉星と凶星)

2021年02月01日 | 四柱・その他
変通星には吉星と言われている星と凶星と言われている星とがあります。
また、男の星と言われている星と、女の星と言われている星とがあります。
流派によっても少々の解釈の仕方が異なりますが、当流派の故 安田靖先生は、この様に言っておられました。
男の星は積極的だが凶星が多く、女の星は消極的だが吉星が多い。
男性の場合、積極的な男の星を吉星でコントロールしている命式が良い。
女性の場合は、女性的な星が多い程、女性らしく活きることができるが、男性的な星が多いと男の代わりに頑張らねばならない様な運になる場合もある。
以下は、変通星の吉凶と男星・女星の関係です。

・比肩(男の凶星)、劫財・敗財(男の凶星)
・食神(女の吉星)、傷官(男or中性の凶星)
・偏財(女の吉星)、正財(女の吉星)
・偏官(男の凶星)、正官(男の吉星)
・偏印(女の凶星)、印綬(女の吉星)

パッと見ると、男の星は「正官」以外は全て凶星。
女の星は「偏印」以外は全て吉星と言われています。
女の星の中で、偏印が凶星になっているのは、女から見て子供を表す「食神」を偏印が無情の剋で強く剋すからだと言われています(倒食)。

当方の流派では、月上の天干星(変通星)を中心として、天干(変通星)の並びを見ますが、女性の場合は、天干に女性の吉星が並んでいる方が、女性的な生き方をしやすいと思います。
また、男性の場合は、天干(変通星)の並びに男性の星が出る方が、男性的な生き方ができると思います。
また、天干(変通星)の並びが凶星双並び等の場合は比較的苦労が多く、ガタガタしながら発展していく傾向があります。
例えば、天干の並びが、比肩と偏官との並びの場合は、一見おとなしそうでも言い出したら聞かないプライドが高い人が多いようです。
逆に、印綬や食神等の吉星が並ぶ命式の場合は、当たりもソフトで、目上の引立てや愛嬌もあり、外的な苦労が少ない傾向の人も多いようです。
人は、十人十色と様々なタイプの方がおられますが、命式によって性格や個性等も様々です。

10個の変通星がありますが、その中で一番行動的な星が「偏官」と言えます。
また、敏感で理想が高く天才肌の星が「傷官」とも言われています。
偏官や傷官だけで一冊の本ができると言われており、米国FBIの事件簿の登場人物では、偏官や傷官が悪く働いている場合も多いと言われています。
しかし、凶星である偏官と傷官とが、絶妙の関係で剋している命式の場合は、「剋用の妙」と言って、懐刀の様なヤリ手の方も存在します。
凶星は毒薬みたいなところもありますが、「毒を以って毒を制す」 この世の中を変革するには、その様な命式も必要なのだと思います。
その様な観点から見ますと、パワーが強い凶星を吉星で上手にコントロールしている命式が良いのかもしれません(特に男命の場合)。
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