劫財 沐浴

「劫財」には（我・分離・強気の失敗）という意味があり、正財という大切なものを強く尅す作用があります。
劫財…逆さから読むと、財が力ずくで去ると読みますね…。
財星というのは宝という意味がありますので、劫財の年には自分にとって大切な宝物（健康・お金・人間関係等）が壊される暗示があります。
特に、日干：丁の人場合は、今年が劫財 沐浴の年となります。
十二運の沐浴が付きますと、付かれる変通星も荒れやすくなります。
劫財に付く沐浴ですので、劫財が荒れやすくなる傾向が出てきます。
四柱命式が身旺で天干に比肩・劫財を既に持っていて、その比肩・劫財を抑える官星（正官・偏官）が弱い人の場合は、投資等で失敗される場合もありますし、何かの問題が起こって、余分なお金が出てしまったとか、人間関係で分離が起った人も多くいらっしゃいます。
また、大運にも重ねて比肩や劫財が並んでいる場合は特に注意が必要だったと思われます。
日干：丁の方の場合は、特に月運で8月・9月（8/7～10/7）が劫財・比肩の月でしたので、この期間で様々な問題が生じた方も多かったと思います。某政治家の問題発言もそうですし、私の友人では、事故を起こして予定外の散財をされた方もおられました。
もともと、身弱で印綬傷官の並びの方等は、いつもの年よりも強気になれたというレベルの方もおられますが、それでも劫財 沐浴の年は慎重な判断が必要な時期ともいえます。
実際の鑑定は、命式本体や大運との関係全体を観て判断する必要がありますが…。

それでは、劫財・比肩で良い事は？
日干：火（丙・丁）は今年来年は比肩・劫財となります。
比肩や劫財は分離を表しますので、思い切って海外留学等には良い時期といえます。
ご夫婦の場合、単身赴任等で別れて生活するのも悪くないかも知れません。
時々逢った方がお互いの良さが出やすいとも言われています。
そういえば、最近は丁の方の鑑定依頼が多かった様に感じます。
ご自分の運に合った生き方をするのが賢い生き方だと思います。

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