【五行と五臓】…木(肝)、火(心)、土(脾)、金(肺)、水(腎)
木(肝)
● 五行説的にも肝は、主に「肝臓」の働きと関係があり、血液を貯蔵し、血量を調整します。
また、五臓全体の働きがスムーズに行われるようコントロールします。自律神経と関係が深く、ストレスの影響を受けやすいという特徴があります。
1.「怒」との関係…イライラや抑鬱、ヒステリーなどの情緒障害。
2.「目」との関係…目のかすみ、視力障害、夜盲症、目やに、充血。
3.「筋」との関係…手足の順調な運動の障害、ひきつり、けいれん、ふるえ、麻痺、硬直、腱鞘炎、こむら返り、顔面神経症。
4.「青」との関係…怒ると顔面蒼白、青筋が立つ、唇の青さ。
5.「酸」との関係…酸っぱいものが食薬。肝の疲労したときに酸味がほしくなる。
6.「風」との関係…突発性の病気、痛風、脳卒中、脳内出血、脳梗塞、心筋梗塞。
7.「春」との関係…伸びやかな動きの『春』、伸びやかな一日の始まりの『朝』に『肝』に負担がかかる。
8.「爪」との状態との関係…爪の変形、つやがなくなる。もろくなる→肝臓の異常。
10.「胆嚢」との関係…脂のとりすぎは胆嚢に負担。
火(心)
● 主に「心臓」の働きと関係があり、血液を循環させます。また生命活動を維持する働きを持っています。心=「神」ともいわれ、精神活動とも関わりがあります。心拍動や循環の原動力としての働きのほかに意識や、思考、睡眠とも関わっている。
1.「喜」との関係…心のときめくとき、顔面が紅潮、喜びすぎると心臓に負担。
2.「舌」との関係…言語障害、ろれつが回らない、舌をかむ、舌の痛み、びらん。
3.「脈」との関係…循環器障害、立ちくらみ、めまい、動悸、不整脈、高血圧。
4.「赤」との関係…鼻の赤み、指先の赤み、赤面、目の充血。
5.「苦」との関係…野草の苦みが食薬。
6.「暑」との関係…暑いと心拍動が増し、心臓に負担。熱い風呂は禁物。
7.「夏」との関係…灼熱の『夏』と一日の中では『昼』に心臓に負担がかかる。
8.「睡眠・精神」障害との関係…昏睡、うわ言、寝言、金縛り、痴呆症。
9.「小腸」との関係…灼熱の症状、口内炎、残尿感、排尿時の灼熱感、尿が濃い。笑いは小腸を活性化する。
土(脾)
● 西洋医学でいう「脾臓」とは異なり、消化器系、代謝系などを含む働きを持っています。特に食べ物を消化し、栄養を吸収します。ここで体内に取り入れられた栄養分は、カラダを形成している「気」(カラダを正常に動かす生命エネルギー)・「血」(血液の働き)・「水」(血液以外の組織液・体液)の原料となります。生命力を補充する重要な臓器。同時に病気のもとを作り出す場所。…「気・血・津液(しんえき・水)」の補充や運行の働き。古い血液、リンパ液の処理。
1.「思」との関係…考え過ぎると食欲が無くなる。取り越し苦労、心配、悩み。
2.「口」との関係…唇の腫れ、あれ。口が粘る、口が甘い、味覚異常。
3.「肌肉」との関係…全身の筋肉、皮下脂肪に栄養を送り、手足の力を維持。筋の萎縮、筋ジストロフィー。
4.「黄」との関係…脾臓の疲れが黄色となって手や足、顔に出る。
5.「甘」との関係…疲れたとき、甘いものがほしくなる。穀物の甘みが食薬。
6.「湿」との関係…脾臓は湿気を嫌う。湿度が高いと気分が悪くなる。
7.「長夏」との関係…季節の変わり目『土用』に脾臓の負担がかかる。
8.「統血機能障害」との関係…不正性器出血、血便、皮下出血。
9.「胃」との関係…消化不良、腹痛、胃が重い、胃下垂。
金(肺)
● 呼吸器系・消化器系(大腸)・免疫系を含む働きで、西洋医学でいう「肺」の働きと関係があるのが特徴です。全身に「気」を巡らせ、不要な気を排出するなど、「気」の働きをコントロールします。水分代謝や皮膚とも深い関わりがあります。アレルギー性疾患、汗腺機能、免疫機能。
1.「悲」との関係…泣くと鼻水と涙が出る。
2.「鼻」との関係…蓄膿、鼻づまり、アレルギー性鼻炎、花粉症、嗄れ声。
3.「皮毛」との関係…皮膚の病気全般、アトピー、湿疹、ニキビ、潰瘍、ポリープ。
4.「白」との関係…色白は七難隠す、結核、悲しみで髪の毛が白くなる。
5.「辛」との関係…辛いものを食べると呼吸が荒くなり発汗する。野菜の辛みが食薬。
6.「燥」との関係…乾燥しすぎると肺に負担。適度な加湿が必要。
7.「秋」との関係… 秋、一日のうち夕方に肺に負担がかかる。秋はもの悲しくなる。
8.「呼吸器疾患」との関係…咳、痰、息切れ、喘息、肺ガン。
9.「水分代謝」との関係… 浮腫、尿量減少、多汗、無汗。
10.「大腸」との関係…便秘、下痢、大腸ガン。
水(腎)
● 生命力の源でもあり、生きるために必要な精気を貯蔵しています。西洋医学でいう「腎臓」の働きと関係があり、余分な水分を排泄します。
1.「恐」との関係…高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症。
2.「耳」との関係…耳鳴り、難聴、中耳炎、二陰(尿道、肛門)の病気。
3.「骨」との関係…骨粗鬆症、白血病、リウマチ、腰の曲がり。
4.「黒」との関係…しみ、そばかす、目の下のくま、腰の周りの黒、鼻の下の黒。
5.「鹹」との関係…穀物のもつ塩からさ(ナトリウム)が食薬。
6.「寒」との関係 … 寒いときに腎に負担がかかる。足腰を冷やさないこと。
7.「冬」との関係… 寒い冬、一日では夜に腎の負担がかかる。暗闇は恐怖感を呼ぶ。
8.「歯・髪」と関係…腎が悪いと歯が悪くなり、髪が抜ける。
9.「膀胱」との関係…排尿異常、頻尿、夜間尿、膀胱炎。
(東洋医学の本から)
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木(肝)
● 五行説的にも肝は、主に「肝臓」の働きと関係があり、血液を貯蔵し、血量を調整します。
また、五臓全体の働きがスムーズに行われるようコントロールします。自律神経と関係が深く、ストレスの影響を受けやすいという特徴があります。
1.「怒」との関係…イライラや抑鬱、ヒステリーなどの情緒障害。
2.「目」との関係…目のかすみ、視力障害、夜盲症、目やに、充血。
3.「筋」との関係…手足の順調な運動の障害、ひきつり、けいれん、ふるえ、麻痺、硬直、腱鞘炎、こむら返り、顔面神経症。
4.「青」との関係…怒ると顔面蒼白、青筋が立つ、唇の青さ。
5.「酸」との関係…酸っぱいものが食薬。肝の疲労したときに酸味がほしくなる。
6.「風」との関係…突発性の病気、痛風、脳卒中、脳内出血、脳梗塞、心筋梗塞。
7.「春」との関係…伸びやかな動きの『春』、伸びやかな一日の始まりの『朝』に『肝』に負担がかかる。
8.「爪」との状態との関係…爪の変形、つやがなくなる。もろくなる→肝臓の異常。
10.「胆嚢」との関係…脂のとりすぎは胆嚢に負担。
火(心)
● 主に「心臓」の働きと関係があり、血液を循環させます。また生命活動を維持する働きを持っています。心=「神」ともいわれ、精神活動とも関わりがあります。心拍動や循環の原動力としての働きのほかに意識や、思考、睡眠とも関わっている。
1.「喜」との関係…心のときめくとき、顔面が紅潮、喜びすぎると心臓に負担。
2.「舌」との関係…言語障害、ろれつが回らない、舌をかむ、舌の痛み、びらん。
3.「脈」との関係…循環器障害、立ちくらみ、めまい、動悸、不整脈、高血圧。
4.「赤」との関係…鼻の赤み、指先の赤み、赤面、目の充血。
5.「苦」との関係…野草の苦みが食薬。
6.「暑」との関係…暑いと心拍動が増し、心臓に負担。熱い風呂は禁物。
7.「夏」との関係…灼熱の『夏』と一日の中では『昼』に心臓に負担がかかる。
8.「睡眠・精神」障害との関係…昏睡、うわ言、寝言、金縛り、痴呆症。
9.「小腸」との関係…灼熱の症状、口内炎、残尿感、排尿時の灼熱感、尿が濃い。笑いは小腸を活性化する。
土(脾)
● 西洋医学でいう「脾臓」とは異なり、消化器系、代謝系などを含む働きを持っています。特に食べ物を消化し、栄養を吸収します。ここで体内に取り入れられた栄養分は、カラダを形成している「気」(カラダを正常に動かす生命エネルギー)・「血」(血液の働き)・「水」(血液以外の組織液・体液)の原料となります。生命力を補充する重要な臓器。同時に病気のもとを作り出す場所。…「気・血・津液(しんえき・水)」の補充や運行の働き。古い血液、リンパ液の処理。
1.「思」との関係…考え過ぎると食欲が無くなる。取り越し苦労、心配、悩み。
2.「口」との関係…唇の腫れ、あれ。口が粘る、口が甘い、味覚異常。
3.「肌肉」との関係…全身の筋肉、皮下脂肪に栄養を送り、手足の力を維持。筋の萎縮、筋ジストロフィー。
4.「黄」との関係…脾臓の疲れが黄色となって手や足、顔に出る。
5.「甘」との関係…疲れたとき、甘いものがほしくなる。穀物の甘みが食薬。
6.「湿」との関係…脾臓は湿気を嫌う。湿度が高いと気分が悪くなる。
7.「長夏」との関係…季節の変わり目『土用』に脾臓の負担がかかる。
8.「統血機能障害」との関係…不正性器出血、血便、皮下出血。
9.「胃」との関係…消化不良、腹痛、胃が重い、胃下垂。
金(肺)
● 呼吸器系・消化器系(大腸)・免疫系を含む働きで、西洋医学でいう「肺」の働きと関係があるのが特徴です。全身に「気」を巡らせ、不要な気を排出するなど、「気」の働きをコントロールします。水分代謝や皮膚とも深い関わりがあります。アレルギー性疾患、汗腺機能、免疫機能。
1.「悲」との関係…泣くと鼻水と涙が出る。
2.「鼻」との関係…蓄膿、鼻づまり、アレルギー性鼻炎、花粉症、嗄れ声。
3.「皮毛」との関係…皮膚の病気全般、アトピー、湿疹、ニキビ、潰瘍、ポリープ。
4.「白」との関係…色白は七難隠す、結核、悲しみで髪の毛が白くなる。
5.「辛」との関係…辛いものを食べると呼吸が荒くなり発汗する。野菜の辛みが食薬。
6.「燥」との関係…乾燥しすぎると肺に負担。適度な加湿が必要。
7.「秋」との関係… 秋、一日のうち夕方に肺に負担がかかる。秋はもの悲しくなる。
8.「呼吸器疾患」との関係…咳、痰、息切れ、喘息、肺ガン。
9.「水分代謝」との関係… 浮腫、尿量減少、多汗、無汗。
10.「大腸」との関係…便秘、下痢、大腸ガン。
水(腎)
● 生命力の源でもあり、生きるために必要な精気を貯蔵しています。西洋医学でいう「腎臓」の働きと関係があり、余分な水分を排泄します。
1.「恐」との関係…高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症。
2.「耳」との関係…耳鳴り、難聴、中耳炎、二陰(尿道、肛門)の病気。
3.「骨」との関係…骨粗鬆症、白血病、リウマチ、腰の曲がり。
4.「黒」との関係…しみ、そばかす、目の下のくま、腰の周りの黒、鼻の下の黒。
5.「鹹」との関係…穀物のもつ塩からさ(ナトリウム)が食薬。
6.「寒」との関係 … 寒いときに腎に負担がかかる。足腰を冷やさないこと。
7.「冬」との関係… 寒い冬、一日では夜に腎の負担がかかる。暗闇は恐怖感を呼ぶ。
8.「歯・髪」と関係…腎が悪いと歯が悪くなり、髪が抜ける。
9.「膀胱」との関係…排尿異常、頻尿、夜間尿、膀胱炎。
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