人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

生活保護申請の同行支援

2009年03月24日 | 政治
 先週末の21日、22日、岡崎で「反貧困・駆け込み相談会」いわゆる「愛知派遣村」が開催されました。

 私も激励に駆けつけるとともに、何かお手伝いできることがないかと、相談の結果、生活保護の申請を行う方々への同行支援のボランティアに手を挙げさせていただきました。
 23日は刈谷で日系ブラジル人の家族の方の申請を、24日は岡崎で派遣切りにあった単身者の方の申請をお手伝いさせていただきました。

 刈谷市、岡崎市とも担当者の対応は想像以上にていねいでした。ただし、岡崎では、私が参加した23日だけでも「愛知派遣村」からの申請者が14名おり、窓口ではいっぺんには対応できず、半分の方々は待たされるという状態でした。

 刈谷市でのケースでは、やはり申請者が日系ブラジル人の方ということで、コミュニケーションの難しさを実感しました。担当者はていねいに説明しようと努力しているのですが、専門用語が多くて外国人には相当理解するのがたいへんだろうと感じました。
 また、生活保護を受ける場合には、原則、自家用車を所有・使用することができないことになっていますが、2歳の子どもがいて、この地域で車を使わない生活というのは現実には厳しいだろうなあと感じました。自家用車の所有・使用の要件はもう少し柔軟に対応してもよいのではないかと思います。

 岡崎市のケースは、現在、失業給付の支給を受け、知人宅に居候しているのですが、約11万円の失業給付のほとんどをその知人に搾取されているという事例でした。弁護士さんからのアドバイスを基に、知人宅での居候生活を脱するために、住居移転に要する費用の保護申請を行いました。その方も派遣で静岡県の家電メーカーの工場で働いていたのですが、派遣切りで寮を追い出され、以前、豊田でやはり派遣で働いていた時の同僚を頼って岡崎に移ってきたそうです。弱者が弱者を食いものにする構図がこんなところにもあります。

 実際に申請に立ちあわせていただいたことで、生活保護の申請の流れや手続きの実態を知ることができました。また、知識がないために独りで悩んでいるけれど、身近に相談する人がいれば問題解決できる事例というのがかなりあるのではないかと感じました。