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全日本出場選手インタビュー 赤木美千子 編

2006-03-05 13:10:55 | インタビュー
全日本出場選手からのコメント。今回は女子トゥル一段、女子マッソギマイクロ級に出場した赤木美千子より。

記録 女子マッソギマイクロ級 準優勝


                              友人 木村志穂



 木村志穂。言わずと知れた日本女子テコンドーのエース。私がテコンドーを始めたとき既にトップの存在。
 そして、過去3回出場した私の全日本大会は全て彼女に負けることによって終わっている。一昨年は準決勝で、昨年は一回戦(!)で、そして今年は決勝で。前回の関東大会の決勝でも試合をしているので目下、4連敗中。私にとっては唯一の勝てない相手。そして憧れの人。
 その一方で友人でもある。仲良くなったきっかけは一昨年12月に一緒にピーター ザ グレート杯に出場すべく、ロシア・サンクトペテルブルグまで遠征したこと。同じホテルの部屋で一週間以上生活し、英語すらなかなか通じないロシアで二人でレストランに入って必死にピザを注文したり。
 
 この遠征では私はトゥルもマッソギもあっけなく一回戦敗退。マッソギは17歳の女の子にボコボコにされて終わった。(この子が結局優勝したのだけど)強豪だらけの東ヨーロッパ選手に囲まれながら、それでも志穂ちゃんはここで三位入賞を果たした。
 
 この遠征は私にとって大きな転換となった。その頃私は国内の大会では勝てるようになっていた。それなのに世界に出てしまうとあまりにも小さかった。そして志穂ちゃんは強かった。本当に思い知らされた。悔しかった。あんなに悔しいと思ったことは無かった。だから、少しでも志穂ちゃんに追いつき、世界に出ても戦える選手になりたいと思った。
 その後も一緒に練習し、世界大会出場で再びともに海外遠征する機会も得ることができた。選手として、時にはアドバイスをくれる先生として、以来私にとって志穂ちゃんは尊敬する友人。

 だから、この全日本大会で代々木体育館の真ん中で彼女と決勝戦を行うことが出来たのは本当に幸せなことだった。「ついに来た!」、と思った。
 しかし、これが実は今回の敗因でもあった。

 どこよりも大きなチームメイトからの声援。スタミナのある私にとって延長戦は好都合。絶対に勝たなくてはいけなかった。にもかかわらず、結局は4対0で敗北。当然、志穂ちゃんの目的は「優勝」の二文字であり、決勝進出ではない。勝利への執念、気持ちという点において私は大きく遅れをとっていた。
どちらが強く「勝ちたい」と思ったか。そこで私は負けたことを認めざるをえない。

だから、大きな大きな声で応援してくれたみんなに謝りたいと思います。


   期待に応えられなくて、ごめんなさい。


 私のテコンドーはまだまだかなりの荒削りでやるべきことは大量に残っています。
もっと上手くなりたい。もっと練習したい。着実に前へ進み、今回のことに報いたい。
これで終わるなんて絶対に嫌だ。次に向け、出来ることは全てやりたいと思う。

だから来年、どうかまた、応援をお願いいたします。
厳先生、またご指導をお願いいたします。
チームメイトのみんな、また練習につきあってください。

ありがとうございました。
そして、よろしくお願いいたします。

追記
この文を書くにあたり久しぶりにロシア遠征時の記事を読み返しました。
よかったらのぞいてください。わたしをボコったウクライナ人選手の顔写真も。顔は可愛いです。
http://www.taekwon-do.co.jp/kekkaworld.htm

みち