ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

回想25 3月24日 被災地支援チャリティコンサートが無事終了しました。

2013-12-22 09:45:00 | イベント




  人が集まるのだろうか?せっかく東京から民族楽器重奏団「民楽」の皆さんが手弁当で20人近くも来られるのにガラガラだったらどんなに寂しいだろう。みんなが心配していたと思います。いろんな行事や結婚式が何組も重なっていたので

 朝、起きてすぐ天気予報を見ました。晴れのち曇り、午後からところにより雨 

 外に出てみると良い天気です。気温もちょうどよくてうららかな春の様です。

 9時半、家を出発、10時50分から伴奏の方と練習、12時20分から舞台でのリハーサルです。

 地下鉄の駅に着くまで復習です。完璧に覚えているけどもし間違えたり、止まってしまったらみんなに迷惑かけるので、ちゃんとA5サイズの表紙も作っておきました。

 このまま晴れてくれたらモアパレードも私たちのコンサートもどんなに良いだろう、考えているうちに会場に着きました。







 今日のリハーサルは個別演目別ですが、数日前からセクション別タイムスケジュール表が送られてきているので、それに合わせて行動すれば何の心配も無いように準備されています。



 舞台では部分演目のリハーサルがすでに始まっていました。私は2部の出演なので時間的には余裕がありますが、その分緊張感を持続させねばなりません。

 指定されたゲストたちの控室に入って衣装に着替えた後、発声や発音基礎訓練を始めました。

 時間通り10時50分から「民楽」の孫明純さんと合わせる練習をしました。ヤングムの響きが美しくて一度に気に入りました。

 孫さんが念入りに伴奏を編曲してくださり楽譜も作ってくれていました。(懇親会の時写真を撮りました。)



 きれいな方です。ヤングムの音にうっとりです。何回か合わせました。練習すればするほどヤングムの音に魅せられ、とてもスムーズに朗読の世界に入ることができました。

 2時きっかりにコンサートが始まりました。客席はほぼ埋まっています。みんな胸をなでおろしました。

 司会&進行は「ミナク」の康明姫さんがしました。気負いなく自然体でとても好感が持てました。お客様もリラックスされたと思います。

1.重奏     「チットン嶺を越えて」 ケナリ&ミナク

2.ヘグム重奏  「アリランにのって」、「トンイメドレー」  ケナリ

  この曲は「ケナリ」の美香さんが今回のコンサートのために作曲した曲です。とても暖かい、爽やかな曲でした。



3.ソプラノ独唱  「椿」、「錦繍江山」 李明玉さん (元 歌舞団、歌劇団に所属していた大ベテランです。鈴の音のような声は観客を魅了したと思います。)
  
  2年前の7月に、一緒に東北のウリハッキョを訪ねチャリティーコンサートを行った長年の友人です。
           
   ピアノ伴奏は柳水香さん、(本当にベテランです。中級時代の教え子です。)

4.ヤングム独奏  「去りゆく心」  呉善玉さん (控室で聞いていると、時にはマンドリンのようなハープのような音がしました。素敵な演奏でした。)

                             

5.洋楽重奏 「早春とひばり」 大阪朝鮮吹奏楽団小編成でのゲスト出演です。

          休憩(10分)

6.重奏   「リョンガン キナリ」  大阪朝鮮高級学校 民族楽器部の生徒さんたちです。教え子の顔が何人も見えます。お互い嬉しくて廊下で手を振りあいました。



 いよいよ出番です。

7.詩の朗読  「モンダンヨンピル」よ、 「山つつじ」 ヤングム演奏は孫さんです。

  ウリマルでの朗読なのではじめ日本語で詩の要旨を解説しました。

8.カヤグム独奏  「散調」   康美純さん


9.高音チョッテ独奏 「珍島アリラン」梁健哲さん。

10.ヘグム重奏 「素晴らしきわが東海」   ケナリ

                              

11.合奏  「民謡連曲」    ミナク

12.全体での合奏 「ツレノリ プクチュム」 高チャンスさんの指揮です。

   アンコールが出て最後のフレーズをもう一度演奏しました。

   コンサートの最後に司会の康さんが集計を発表しました。今現在85万円近くの義捐金が集まったそうです。大きな拍手が起こりました。

 公演が終わり記念撮影をした後、みんなで片づけて5時より3階の控室を借りての素朴な打ち上げ「懇親会」が始まりました。







 各団体からおひとりづつ感想を述べました。今回のコンサートをいろんな角度で責任もって進めてきた李美香さんが感極まって何回も何回も目頭を押さえました。1年近い重圧から解き放たれたのでしょうか、拭いても拭いても止めどなく涙が流れます。今回どれほど頑張ってきたかを物語っている美しい涙でした。









 挨拶は続きましたがみんな場所を変えながら、まるで交流会のような暖かい雰囲気の中で懇親会が進んでいきました。

 若者たちがあちこちで写真を撮り合っていました。教え子たちが一緒に写真を撮ろうとやってきました。



 はるばる東京からきてくれたミナクのメンバーとケナリのメンバーが打ち解けあって和気あいあいとした雰囲気が続きました。

 まるで姉妹の様です。

 民族楽器を通して被災地の皆さんと少しでも心通わせることができたなら、どれほど良いでしょう。みんなの想いは一つだと思いました。これからも被災地を決して忘れることなく支援活動を続けようと呼びかけました。





 ソプラノ独唱の李さんとミナクの康さんと共に

                                                 

 
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回想24  3月24日 チャリティコンサートで2編の詩を朗読しました。

2013-12-22 09:39:37 | 詩・コラム
 3月24日チャリティコンサートで2編の詩を朗読いたしました。








 「モンダンヨンピル(ちびた鉛筆)よ」
              

一日、二日ならば
一回、二回ならば
難しくは無かったことでしょう

だけど貴方たちは
1年12ヶ月を
地震被災地の子供たちに捧げました

ある人は歌をうたい
ある人は楽器を奏で
ある人は司会を担当し
ある人はお弁当をつくり
ある人は後片付けを手伝いました

今はお馴染みの 「青年カトリック会館」
毎月 地下のコンサート場には 人が溢れ
テグに光州、チンジュにコヤン 仁川から 
波濤のように広まった 遠足コンサートの便り

夢のように 我が故郷 済州島に
貴方たちの歌声が轟きわたったとき
たとえこの身は 異国にいても
共に歌いました ふわりふわりと海を越え

私たちにも朝鮮学校が「ウリハッキョ」になったと
かえって自分たちが得た物の方が もっと多かったと
それで 有難く 又 有難いと 微笑む 貴方たち

その気持ちが 涙がでるほど ありがたくて
自分自身に問うてみます
私も貴方たちのように「モンダンヨンピル」になれたかと

(感謝をこめて)



 「 山つつじ 」
          

          
ここちよい 山の気を
全身に 浴びながら
急斜面を あえぎ あえぎ 登りきて
ふと 山つつじ
花 いっぱいに 山つつじ

行けども 行けども 山つつじ
そよ風に そよぐ 可憐な 花びら
春雨にぬれて 清い
うす紫の おまえに
こみあげてくる 懐かしさに 心打つ

つつじよ おまえは
打ちつける 雨にも 負けず
空に 向かって 背をのばし
両手いっぱいに 花びらを ひろげた

おまえを 育てる 人も なく
おまえを 守る 人も なし
人知れず そっと 咲き
あたたかく迎えてくれた やさしい花よ

冬を うち勝った 山つつじよ
ただ ひたすらに 歩いていた 私は
ただ 心せわしく道を急いでいた 私は
すがすがしいおまえの姿に 心を打たれた

華やかじゃ なくとも
まこと 美しく 生きる事を
険しいけれど
一日を 力いっぱい 生きる事を

ああ 山つつじ
おまえを 胸にいだきて 生きたし
おまえの 様に 生きたし

清い 花よ
澄んだ 心の鏡よ

   
 (能勢青少年キャンプ場にて)

                    
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回想23  3月5日 大阪城公園内の梅林に行って来ました。

2013-12-22 09:24:51 | 花たち














































































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