トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

僕だけがいない街

2016-04-01 17:19:23 | 映画
昨夜、現在上映中の映画「僕だけがいない街」を見てきました。監督は平川雄一朗さん。彼は今年の3月まで放送していたカズオ・イシグロさん原作の「私を離さないで」の監督もなさったそうです。臓器移植のために生み出された人間のクローンの物語「私を離さないで」も毎回、見ていました。主人公の藤沼悟は、売れない漫画家で、ピザ屋でアルバイトをしながら、生計をたてていた。ある日、ピザの配達中に、時間が巻戻ったような違和感を感じた。小学生の男の子が横断歩道を渡ろうとしていたのを見て、少年がトラックにはねられると知っていた悟は、他の場所から道路を横断するように言い、バイクでトラックを追いかける。トラックに追いつき、運転手を起こそうとするが、反対側から来た車に跳ね飛ばされてしまう。悟は奇跡的に軽傷で退院できた。退院後、故郷の北海道から訪ねてきた母親と出かけたとき、悟はまた時間が巻戻ったような違和感を感じた。母に何か周りに変なことを感じかないかと問いかけた。母は周りを見回し、幼い女の子を車に乗せようとしていた男を目撃する。犯人は見られため、その場では誘拐未遂に終わる。しかし、後日の夜、母親は悟のアパートで何ものかに刺殺される。帰宅して母を発見した悟は救急へ電話をかけたものの、母を抱き起した彼は服と両手が血に染まった。そのとき犯人の気配を外に感じて、アパートを飛び出し犯人を追いかけたが、見逃した。このままの状況では自分が疑われると思い、身を隠していた悟に警官が職務質問をした。必死に逃げた彼は転倒した途端に18年前にタイムスリップした。その日は、クラスメートの雛形加代が連続誘拐犯によって殺される前日だった。加代を救えば未来が変わるかもしれず、母親も殺されないかもしれないと、悟は加代を救おうと懸命な努力をする。18年前に起きた連続誘拐殺人の真犯人は誰だったのか、冤罪問題も絡めて物語は現在と過去を行きつ戻りつしてスリリングに展開する。親に虐待される薄幸な加代を鈴木梨央ちゃんが、子供時代の悟を中川翼くんが、優しく気丈な母を石田ゆりこさんが、まっすぐに悟を信頼するアルバイト仲間の片桐愛梨を有村架純さんが演じています。原作は三部けいさんのコミックだそうです。とても面白い映画で、お薦めです。
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