禅悦食(ぜんねつじき)という食べ物があります。禅は静慮。ニルバーナ。入涅槃。騒ぎがおさまっていて平和なこころ。悦はよろこび。食は食べ物。目を閉じて自分のこころの奥を見つめているとそこに朝の光が差し込んできているので、あたたまったこころがそろりそろりと融け出して来ている。
禅悦食は、よろこびというこころの食べ物。それが食べられる。静かになるとそれが食べられる。口で咀嚼して食べる食べ物のほかにも、ここではいろいろな食べ物が食べられるのだ。目で食べ、耳で食べ、こころで食べ、たましいの深い海でこれを食べる。おいしがるとそれで食べ物になる。
目を瞑る。そこにも青空がある。広がっている。夏の空だ。むくむく入道雲も上がっている。活気があって生き生きしている。そこに居合わせていることが嬉しくなってくる。じわりじわり嬉しくなってくる。そこにそれがある、それを見いだして、よろこびになっている。そこにそれがよろこびとして、ある。
禅悦食は、よろこびというこころの食べ物。それが食べられる。静かになるとそれが食べられる。口で咀嚼して食べる食べ物のほかにも、ここではいろいろな食べ物が食べられるのだ。目で食べ、耳で食べ、こころで食べ、たましいの深い海でこれを食べる。おいしがるとそれで食べ物になる。
目を瞑る。そこにも青空がある。広がっている。夏の空だ。むくむく入道雲も上がっている。活気があって生き生きしている。そこに居合わせていることが嬉しくなってくる。じわりじわり嬉しくなってくる。そこにそれがある、それを見いだして、よろこびになっている。そこにそれがよろこびとして、ある。