ようございますよ。どういうふうに思っていてもようございますよ。
*
それこそ思いのままですからね。ただしこれは方寸のこころの中だけのことでございますよ。
*
即現実が伴っていることではない。といっても何をもって現実とするかは決まってはいないのですがね。
*
思いのままにならないのが苦でありましたが、これを超えて出てしまいます。
*
思いのままになれる世界がある。わたしたちの胸の内側の方寸大の、拳(こぶし)大の、こころの世界。
*
ここではすべてが可能になる。思ったことの全てが可能に帰結する。思いさえすれば容易に実現し、そしてまた解体する。
*
この方寸のこころは、なんとまあ、広い広い。広い広い。広い広い。
*
場の広いところに住んでいるのでございますよ、わたしたちは。
*
わたしは胡蝶。ただし宇宙という胡蝶。わたしひとりで宇宙を席巻する。わたしがひらひらするとあんなにでかい宇宙がひらひらする。わたしが夢を見ると宇宙がそれだけ明るくなる。
*
どう思ってもいい。狭くしてもいい。広くしてもいい。ゆったりしていてもいい。気息奄々にしていても、もちろんいい。悪くはない。
*
三郎はこの頃やけに淋しさを訴えているところがある。こころの筋肉やこころの血管が収縮をしているようである。宇宙膨張だけではつまらなかったと見える。一人へ戻って来て自分の臑(すね)毛を撫でている。
*
臑毛を撫でながら、やっこさん、唯心論を思い出したらしい。すべてはこころの為すわざである、そこへ来て久しぶりに明るさを得ている。
*
オオヤマレンゲの黄緑の大葉が風を受けてここちよげにしている。木は動かないが、動かないと決めつけたら大間違いだ。やつもこころを持っている。
*
こころは自由飛翔をする。飛翔の翼をどこまでもどこまでも広げることができる。翼を広げているのであんなふうにここちよげにして風に吹かれていられるのだ。
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それこそ思いのままですからね。ただしこれは方寸のこころの中だけのことでございますよ。
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即現実が伴っていることではない。といっても何をもって現実とするかは決まってはいないのですがね。
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思いのままにならないのが苦でありましたが、これを超えて出てしまいます。
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思いのままになれる世界がある。わたしたちの胸の内側の方寸大の、拳(こぶし)大の、こころの世界。
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ここではすべてが可能になる。思ったことの全てが可能に帰結する。思いさえすれば容易に実現し、そしてまた解体する。
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この方寸のこころは、なんとまあ、広い広い。広い広い。広い広い。
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場の広いところに住んでいるのでございますよ、わたしたちは。
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わたしは胡蝶。ただし宇宙という胡蝶。わたしひとりで宇宙を席巻する。わたしがひらひらするとあんなにでかい宇宙がひらひらする。わたしが夢を見ると宇宙がそれだけ明るくなる。
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どう思ってもいい。狭くしてもいい。広くしてもいい。ゆったりしていてもいい。気息奄々にしていても、もちろんいい。悪くはない。
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三郎はこの頃やけに淋しさを訴えているところがある。こころの筋肉やこころの血管が収縮をしているようである。宇宙膨張だけではつまらなかったと見える。一人へ戻って来て自分の臑(すね)毛を撫でている。
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臑毛を撫でながら、やっこさん、唯心論を思い出したらしい。すべてはこころの為すわざである、そこへ来て久しぶりに明るさを得ている。
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オオヤマレンゲの黄緑の大葉が風を受けてここちよげにしている。木は動かないが、動かないと決めつけたら大間違いだ。やつもこころを持っている。
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こころは自由飛翔をする。飛翔の翼をどこまでもどこまでも広げることができる。翼を広げているのであんなふうにここちよげにして風に吹かれていられるのだ。