夕方、畑に出てみた。キャベツが破れ傘、破れ障子になっていた。もう骨だけになっていた。愕然となった。蝶々の産み付けた卵から孵化した青い蛹がうじうじうじうじ這い回っていた。これだけいたら食い尽くすだろう。やつらは食欲旺盛。喰う歯音すら聞こえてきそうだった。慌てて粒剤の殺虫剤を振りまいた。液体じゃないから効き目は遅くなるだろう。虫に食べてもらうために、虫を飼うために植えたようなものだった。原因は野菜に対するこちらの愛情不足である。忘れ忘れに畑に出て行くようじゃ野菜作りは撤退すべきかも知れない。無農薬農業なんてあり得ないのではないかと思った。類推するに、虫も付かないきれいなきれいな野菜がスーパーには売ってあるがこれはどれだけ薬漬けになっていることか分かったもんじゃなさそうだ。
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