楽しいことをしてる。
楽しいことってなあに？
うん、畑に出ている。
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畑に出て何をしてる？
今日は赤キャベツ苗を植えている。にこにこして土遊びしている。
＊
それが楽しいこと？
うん、それが７９歳のお爺さんの僕の楽しいこと。
やってることは砂遊びをする三歳児に等しい。
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なあんだ。そんなことだったのか。
うん、ちっとも自慢に出来ることじゃないが、そんなことをしていると、僕は楽しい。いつも楽しい。
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楽しい時間の中で、ひとり、楽しい気分でいられる。
７９歳にもなっているのに、こんなことをして楽しんでいていいのかしらんとも思うけど。
ふううう～ん。
夏の花の朝顔がまだこんなに美しく咲いています。
いい顔をしてるなあ。
柿の葉っぱがここまで色づいた。
焼き物みたい。
自然界のおごそかな芸術作品
やっと畑の白菜苗がここまで育って来た。
成長を促す条件が揃って来たようだ。
見ているだけで、元気をもらえる。
アメリカ大リーグのドジャース対パドレス。第４戦が始まった。３回、大谷がライト線にヒットを放って、２対０とした。ドジャースは後がない。今日勝たないと、パドレスが地区優勝を果たす。続いて２番ベッツが同じくライト線にヒットを飛ばし、もう一点を追加した。
さあ、目が離せないぞ。
夜明けは１６℃だったのに、この先日中の最高気温は２８℃まで上がるらしい、今日も。気温差が激しい。長袖シャツを脱いだり着たりしなければならない。掛け布団も重ねたり外したり。面倒。ま、季節が、それだけ敏感に、移っているということだろうから、変化に適応するしかあるまい。
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畑を一周して来た。一周して来ただけで元気を得る。つい最近、種蒔きをした大根が、今回は無事に発芽して、調子よくすくすく育っている。来週には間引き菜を楽しめるかも知れない。
日射しがあるとふうわり汗を掻く。まだ日射しを受けると暑い。
ヒヨが庭に来て朝からヒーヨヒーヨと鳴いている。「寒くなったなあ」「寒くなったなあ」と鳴いているように聞こえる。
夜明には、１６℃にまで気温が下がった。押し入れから慌てて毛布を引き出してきて、掛け布団に重ねた。
午前９時を過ぎた。お日様が出て快晴になった。空の青色がいい。深い。２１℃にまで気温が上がった。畑のフカネギが秋冷を好んで、スンスンと伸び出した。
午前０時５３分現在の気温１９・２℃。寒い。明け方には１６℃まで下がるらしい、予報では。
＊
とうとう今日になった。
眠気が来ない。どうしよう。
ま、そのうち、眠気が来るだろう。
それまでは、起きているしかない。
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明日の畑仕事の段取りでも考えるとするか。
「無欲」 良寛
欲無ければ一切足り 求むる有らば万事窮す
淡菜 餓（うえ）を癒すべく 納衣 聊か躬（み）に纏う
独り往きて 糜鹿（びろく）を伴とし 高歌して村童に和す
耳を洗う嵓下（がんか）の水 意（こころ）に可なり嶺上（れいじょう）の松
＊
一切は足りていると思えば強欲に走らずともよいが、いったん欲しがるこころが激しくなれば、あれもこれもが足りなくなってしまう。
少しの食事でもよく噛んで味わって餓鬼のこころを癒し、粗末な僧衣を纏ってわが身をあたためる。
山野に遊べば鹿たちが集まって来るし、村に戻って来れば童といっしょに大声で歌える。結構な暮らしだ。
湧き出る泉の水で我が耳の煩悩を洗い落とせば、山上の松が我がこころを高くしてくれる。（これはわたしの浅い解釈）
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いい詩が書けるなあ、良寛様は。いい詩が書ける人だなあ、良寛様は。
