1
いいんだいいんだ。
よろこぶよろこびを、新しい気持ちになって新しくよろこんでいればいいのだ。
2
よろこびはいっぱいいっぱい用意してあって、次があって次があってまたその次があって、ずっとずっと遠くまで控えている。
3
だから一つのよろこびだけに執着することはない。
これだけしかないと思うことはない。
一つの欲望を満たすだけで、生まれて来たこの世のよろこびが尽きているわけではない
無数に無数にあることを知っていてもいい。
4
よろこびの山は山脈をなしている。日本アルプスになって連なっている。
間間にはまた小さな山も無数に在る。それが一つ一つ美しい風景を見せている。
5
生きている間に、しかし、どれだけのよろこびの山を廻って行けるか。一つ一つのよろこびの山頂にまで行き着けるか。
それは分からない。
6
この世に生まれた以上は、たくさんのよろこびをたくさんたくさんよろこんで行けるように、仕組まれているようだ。
何者かがそう仕組んでくれているようだ。
7
わたしのよろこぶよろこびはまだたくさんたくさん残っている。
よろこびの総量の1万分の1も1億分の1も使いこなせずに死んで行ってしまうことになるだろうが、それはそれでいい。
それはそれでいい。
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