「きみを待つ人の一人よあらはれよあらわれよ」とぞ街角が云ふ 薬王華蔵
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ブログの話題が乏しいので、それで昔に書いた我が短歌を記憶から引き寄せて投稿しています。上手下手を問うものではありません。書くための話題に出来ればそれでいいのです。短歌は31文字の中にいろいろなことが盛り込められます。恋の歌を取り上げていますが、この方が比較的明るいからです。恋をすべきだということは理解していますが、実行は全く伴っていません。まったくお粗末です。
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回って行く街角がその都度おしゃべりをするわけではありませんが、味方をしていてくれそうな気もします。「あなたは人を待っているのでしょう? そのあなたのお目当ての一人が出現してくれることをわたしたちもこうして待ち望んでいます」街角が人格化されてわたしに問うて来る。回る度だから、「あらわれよ」を繰り返してその動静をそこに醸し出そうとしました。
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「人は人を求めるために生きている」という信条は、わたしの場合は希望的観測なのですが、是はこうであった方がいいはずです。暗い生き方、人を拒否する生き方よりも明るい方向、人を迎え入れていく方向へ進むのがいいのです。
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