そこに詩の宝石が落ちているが、僕の目にはそれが見えていない。見えていないから、通り過ぎて行くしかない。
詩の宝石は落ちたままになっている。僕の目に発見されようがされまいが、宝石は宝石。変わることはない。
発見しなかった僕はどうなる? 僕もどうにかなるわけではない。詩が書けない以外には。きらきら輝き出せない以外には。
そこに詩の宝石が落ちているが、僕の目にはそれが見えていない。見えていないから、通り過ぎて行くしかない。
詩の宝石は落ちたままになっている。僕の目に発見されようがされまいが、宝石は宝石。変わることはない。
発見しなかった僕はどうなる? 僕もどうにかなるわけではない。詩が書けない以外には。きらきら輝き出せない以外には。
暑い。外気温31・1℃。我慢できなくなって、つい今し方冷房をオンにした。
今日は読書。エッセー集を読んでいる。楽しんでいる。
外に出ていく気持ちにならない。畑仕事が待っているのに。ごろんごろんが治らない。
6時には日が暮れてしまう。というのに、日が高い。3時を過ぎた。
お八つにアイスコーヒーを飲んでいる。あわしま堂の銅鑼焼きを半分。家内と分け合った。
悲しくするのも嬉しくするのも己。己の心の采配。負けを演じたり勝ちに出たりもする。己との遣り取りだ。己以外に敵はいない。セルフコントロール術が物を言っている。
今日はそんなことも思った。架空敵国を作るな。勝手に架空敵国を拵えておいて、そいつに攻められて、ぽろぽろ泣き出すな。
迷い猫が、ひょっこり。早朝、お爺さんが寝起きする南向きの和室の、濡れ縁のところに上がって来て、にゃあにゃあ。キジ猫だ。薄ねずみ色。メス。ややふっくらとしている。何処かの飼い猫だろう。子猫じゃない。愛らしい。
窓を開ける。目が合う。警戒はしているようだが、逃げて行かない。こちらも猫鳴きして、調子を合わせてみた。挨拶の儀式が終わるとすたこらさと戻って行った。
で、今朝、ふたたびその猫がやって来た。我が家には先客がいる。Aちゃんという名前のメス猫だ。Aちゃんが唸り声を上げている。来るなという合図だが、迷い猫はこれに応じない。むしろ、近付いていく。Aちゃんは怒る。
Aちゃんが日頃食べている猫餌を少しだけ上げてみた。すぐに食べ始めた。警戒心を解いている。少しだから、すぐに食べ終わる。おいしかったのだろう、お皿を嘗めている。その後、濡れ縁まで上がって、網戸の外から部屋の中を窺っていた。
その内にいなくなっていた。Aちゃんは同居を認めないだろう。なにしろ愛情ホームをこれまでずっと占拠占領していたんだから。