鰯雲果てもなきもの果てもなく 山鳩暮風
☆
投稿したこの俳句が、S新聞読者文芸俳句部門欄に、入選していた。嬉しかった。けへへけへへ、した。相変わらず、この老爺は幼い。理解者を得たようで、嬉しいのだ。
☆
鰯雲が浮かぶ季節。空を仰ぐ。遠くの方まで続いている。大海になっている。
☆
この世には果てもないものがある。それがいきなり嬉しくなって来る。果てしもないものは、鰯雲だけではない。それはごくごくその一つ。
断絶がない。切れ間がない。何処かへきっと繋がっている。次へ次へ繋がっている。此処で終わりではない。それが嬉しい。
果てもないから、この世の果てはない。宇宙は際限なく広がっているばかり。果てもないものは、果てもなく広がっている。
わたしもまた際限なきもの。果てしもなきもの。果ててなどいられるか。無限というものは、実態を伴っている。無限を生きている者は無限で、果てもない。
明日を待とう。明るい明日が広がっているはずだ。明るい明日の次には、それよりももっと明るい明日が、順番を待っているはずだ。